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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ジャパン第4ステージ レポート

大会最長ステージのTOJ第4ステージ・美濃
最終周回の猛攻から孫崎を上位へ送る
●ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)
第4ステージ 美濃
137.3km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
津田悠義
大会4日目を迎えたツアー・オブ・ジャパン。
岐阜県美濃市で行われた137.3kmのステージはスプリントフィニッシュで決まり、KINAN Racing Teamは孫崎大樹が6位でフィニッシュ。
終始メイン集団に待機してレースを進めた選手たちは、最終盤に隊列を組んで孫崎を前線へ。
連携を強化して、大会後半戦へと進んでいく。
前日はチームのホームタウンの1つである三重県いなべ市を走り、大歓声を受けた選手たち。
この先のステージでの活躍を誓い、ギアをもう一段階上げていく。
第4ステージは岐阜県美濃市が舞台。今大会最長距離に設定され、江戸時代の建造物が残る「うだつの上がる町並み」をスタートし、21kmの周回コースへと入っていく。
ルートの後半に上りが待つものの、集団を割るほどの難易度ではないことから、例年集団スプリントで決まることが多い。
今年は4年ぶりにこのコースを走るが、予想されるレース展開はこれまでと同様である。

KINAN Racing Teamはここまで、孫崎が2日連続で8位フィニッシュし、個人総合では11位。
トマ・ルバ、ドリュー・モレも上位が見えるポジションにつけており、このステージでは3選手の順位キープをメインとしながら、逃げやスプリントでレースを動かしていくことを狙う。
パレード走行を経てリアルスタートが切られると、早々に5選手が飛び出していく。
KINANメンバーは集団に待機してレースを進めることを選択。
現時点でレースリーダーのトリニティレーシングがその集団を統率する。
先頭の5人は最大で5分近くまでリードを拡大。
メイン集団は6周回するうちの4周目から追走ムードが高まっていって、少しずつタイム差が縮まっていく。
そうなると勢いは集団が上回って、最終周回を迎える頃には1分台に。
逃げメンバーの吸収は時間の問題となった。
スプリントを狙うチームが隊列を組んで集団前方を固める中、先頭で粘った選手を周回の半ばでキャッチ。
さらに、上りを利用してKINANメンバーも一気に前線へ。
ライアン・カバナや山本元喜が孫崎を引き上げて、津田もケアに回る。
頂上付近で散発したアタックにはトマが対処。
抜け出しを図った選手たちをすべて捕まえて、一団で最後1kmの直線。
ここで孫崎は他チームのスプリンター陣をマークしながら最終局面へ。
一斉にスプリントが始まり、コース右側から孫崎も加速。
最後は上位陣にかわされたものの6位にまとめて今大会最初の平坦ステージを終えた。
他のメンバーも大きなトラブルなくレースを終えて、次のステージへ向かう。
個人総合順位の大きな変動もなく、孫崎がチーム最上位の11位。
トマとドリューもそれぞれ17位と21位につけて、上位が見えるポジションをキープしている。
翌25日の第5ステージは、長野県飯田市での120.9km。
標高561mまで上る登坂区間は10%を超える急勾配が控えるほか、コーナーが連続するテクニカルなダウンヒルなど、最初から最後まで緊張感のあるコースセッティング。
名物のヘアピンカーブ“TOJコーナー”も健在。
いつもであれば、個人総合争いで動きが起き始めるポイントとされる。
フィジカルと集中力が試されるタフなレースとなるのは間違いない。
ツアー・オブ・ジャパン第4ステージ・美濃(137.6km)結果
1 ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング)3時間8分1秒
2 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)+0秒
3 イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
4 ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ)
5 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
6 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
26 津田悠義(KINAN Racing Team)
28 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
34 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
59 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+13秒
74 山本元喜(KINAN Racing Team)+3分7秒


個人総合時間賞
1 ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング)6時間1分55秒
2 ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)+12秒
3 ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ)+14秒
4 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)
5 イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
6 リアム・ジョンストン(トリニティ・レーシング)+20秒
11 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+26秒
17 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+33秒
21 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+37秒
39 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+4分59秒
46 津田悠義(KINAN Racing Team)+7分28秒
69 山本元喜(KINAN Racing Team)+18分30秒


ポイント賞
8 孫崎大樹(KINAN Racing Team)29pts
15 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)11pts
28 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)5pts
34 山本元喜(KINAN Racing Team)3pts


チーム総合時間賞
1 JCL TEAM UKYO 27時間30分19秒
4 KINAN Racing Team +28秒
●選手コメント
孫崎大樹
「最後の1周で隊列を組んで集団前方まで上がることについては、みんなで話し合って決めた。早くから他チームと位置取りで争って消耗するのだけは避けたかったので、残り距離が短くなったところで一斉に上がろうという話になった。登坂区間ではライアンと(山本)元喜さんが引き上げてくれて、上り切ってからは自分と津田で周りを見ながらポジションを整えた。数人が飛び出した局面もあったが、トマさんがうまく対応してくれて良い状況が生まれていた。

純粋なスプリント勝負だとピュアスプリンターにはかなわないので、ポジションとテクニックで立ち回る必要がある。その意味では、今日の連携はうまくいっていたと思うし、最終局面についても津田と精度を上げていければ最終日の東京で成功できる手ごたえをつかんでいる。

明日からはチームにとって“本番”ともいえる大事なステージが続くので、トマさんとドリューの個人総合を押し上げていけるようにチーム一丸となって戦いたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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