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KINAN RACING

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マイナビ ツール・ド・九州2024 小倉城クリテリウム レポート

ツール・ド・九州が華やかに開幕
エキジビションの小倉城クリテリウムで孫崎大樹が周回トップ賞を獲得
●マイナビ ツール・ド・九州2024
エキジビション 小倉城クリテリウム 45km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
秋の九州を駆けるステージレース「マイナビ ツール・ド・九州2024」が10月11日に開幕。
大会初日はエキジビションとして、小倉城をめぐるクリテリウムを実施。
1.8kmの周回コースを25周・45kmで争われたレースで、孫崎大樹が周回トップ賞を獲得。
レース後半にはKINANメンバーがメイン集団を率いる場面が見られるなど、各選手が状態の良さを示して翌日から控える本戦につなげている。
ツール・ド・九州は、2019年に開催されたラグビーワールドカップのレガシーの持続的継承や九州でのサイクルツーリズム推進、近年九州を襲った自然災害からの復興を象徴するイベントとして2023年に初開催。今回が2回目となる。
UCI(国際自転車競技連合)公認の国際大会で、レースカテゴリーとしては日本国内では唯一の1クラス(UCIアジアツアー2.1)に位置するアジアでの主要レースのひとつでもある。
今回は九州北部をめぐるルートが設定されており、その皮切りとして行われたのが小倉城でのクリテリウム。
細川忠興公が築城した名城を見ながら、北九州市小倉の市街地を抜ける1.8kmの周回コースが舞台になる。
このレースはエキジビションとして行われるため、ステージレースとは別扱いとなるものの、出場選手の顔見せの場として、また選手やチームはコンディション確認、そしてもちろん勝負の機会として“本気”のスピードバトルに挑む。
今大会、KINAN Racing Teamは孫崎のほか、ドリュー・モレ、山本元喜、宮崎泰史、トマ・ルバ、新城雄大の6人が出走。
大会前には大分県と福岡県でトレーニングキャンプを行い、今回採用されるコースも試走済み。万全の状態でスタートラインにつく。
チームプレゼンテーションやオープニングセレモニーを経てスタートが切られると、45kmと短いレース距離も関係して速いペースで進行。
世界トップのチーム群「UCIワールドチーム」に属するアスタナ・カザクスタンチームやEFエデュケーション・イージーポストの選手たちが前に出ると、それに国内チームに所属する選手たちも反応。
序盤は慎重に入ったKINANメンバーも、少しずつ集団内でのポジションを上げて攻撃のチャンスをうかがった。
見せ場がやってきたのは10周目。トマの引き上げから孫崎が集団前方に位置すると、徐々にポジションを上げて2番手で最終コーナーへ。
この周の終わりに設定された周回トップ賞を賭けたスプリントを制し、同賞獲得を決めた。
レースは中間地点を過ぎたタイミングで3選手が集団から飛び出し、そのままリードを拡大。
散発的に追走を狙った動きが見られたものの、先頭3人が着実にタイム差を広げ、有利な展開に。
20周目に前後してKINAN勢が隊列を組んで集団を牽引。
フィニッシュ勝負への強い意志を見せるが、結果的に3選手が逃げ切り。
前半・後半と存在感を示したKINANメンバーもトラブルなく45kmを走り切って、次の戦いへ向かうこととなった。
周回トップ賞を獲得した孫崎は、小倉城に集まった大勢の観衆に祝福され表彰台へ。
昨年に続いて2年連続の獲得で、今大会への意気込みをアピールしている。
翌12日から始まる本戦は、全3ステージで争われる。
まずは大分県を舞台とする第1ステージで、別府市から日田市までの137.7kmに設定される。
日本でも有数のワインディングロードである「やまなみハイウェイ」を行き、その間には3カ所の2級山岳が待ち受ける。
山岳地帯での駆け引きを終えると、レース終盤は日田市内の周回コースをおおよそ2周回。
ステージレース初日からハードな戦いとなることが見込まれている。
マイナビ ツール・ド・九州2024 小倉城クリテリウム(45km)結果
1 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)59分59秒
2 ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー)+0秒
3 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム)
4 エミリアン・ジャンニエール(トタルエナジー)+31秒
5 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
6 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム)
38 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+34秒
50 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+52秒
55 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+58秒
56 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+46秒
78 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分30秒
79 新城雄大(KINAN Racing Team)
●選手コメント
孫崎大樹
「(前日まで国民スポーツ大会に出場)体調面を考慮して慎重に走りつつ、フィニッシュよりも周回トップ賞でまずはチャンスをと思っていた。フィニッシュ勝負は戦える脚がないと厳しいので、レースのレベルと自分自身の今日のコンディションを考えて周回トップ賞にフォーカスした。良い位置からスプリントができたので、狙い通りの成果が得られた。

ツール・ド・九州は昨年に続く出場。素晴らしいオーガナイズとホスピタリティに加えて、魅力的なコースで走れるのが本当にうれしい。この大会に戻ってこられて、今はとてもモチベーションが高いのできっと良い走りができると思う。

世界中から強いチームが集まっている中で、僕たちがどれくらいできるかを示したい。特に明日(第1ステージ)と明後日(第2ステージ)はドリューや(宮崎)泰史、トマさんがチームの中心になるので、彼らをサポートできるよう努めたい。個人的には第3ステージが自分向きのコースだと感じている。逃げやスプリントでチャンスを広げたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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