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KINAN RACING

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宇都宮ジャパンカップクリテリウム レポート

宇都宮ジャパンカップクリテリウムは逃げ切りで決着
KINANメンバーは無難に走り終えて翌日のロードレース本戦へ向かう
●宇都宮ジャパンカップクリテリウム
2.25km×15周回=33.75km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
柚木伸元
新城雄大
畑中勇介
アジア最高峰のワンデーレース「宇都宮ジャパンカップ」は、10月19日より各カテゴリーの競技が開始。
この日は宇都宮市の中心部でクリテリウムが行われ、ロードレースに出場する選手たちが顔見せとともに脚試し。
レースは10人超の逃げがそのままリードし続けて、そのままフィニッシュへ。
メイン集団でレースを進めたKINAN Racing Teamの選手たちは、31位で終えた柚木伸元を筆頭に6人全員が走り切って、翌日に待つロードレース本戦へと向かう。
前日18日から各種プログラムが始まった今年のジャパンカップ。
夜に行われたチームプレゼンテーションでは、宇都宮市の中心街に位置するオリオンスクエアのステージに選手が登壇。
畑中勇介が今大会を最後にロードレースキャリアを終えることを発表。
会場は大きな驚きのあとに、20年のプロキャリアを称える温かいムードへ。
かつては表彰台にも上がった思い入れのあるレースで、最後の雄姿をファンに見せる。
この大会の恒例行事ともなったクリテリウムは、宇都宮市の目抜き通りを舞台に2.25kmのコースを15周回するスピードレース。
全体的に平坦基調であることも関係して、終始時速50kmに届こうかという速さで展開する。
世界のトップチームが集う大会でもあることから、「世界vs.日本」の構図がレースのテーマにもなる。
KINAN Racing Teamは柚木と畑中のほか、孫崎大樹、ドリュー・モレ、山本元喜、新城雄大の6人がスタートラインに並んだ。
多くのファンが沿道で見守る中、2周回のパレード走行を経て、いよいよレーススタート。
パレードで観客からの声援に応えた選手たちが一度スタートラインに並ぶと、号砲とともに畑中が一番に飛び出した。
このスタートアタックをきっかけに活性化。新城が先頭に立つ場面もあり、KINANメンバーの積極性が目立つ。
2周目からはトップカテゴリーのUCIワールドチーム勢が主導権争いを展開。
次の周回では数人のアタックをきっかけに、やがて11人の先頭グループが形成。
ここに入ったのがUCIワールドチーム勢とセカンドカテゴリーの同プロチーム勢。
先頭にメンバーを送り込まなかったチームがメイン集団を率いて前を追うが、20~30秒差でしばし推移した。
レース中盤では、追撃ムードを高めるべく新城や山本が集団を引っ張る場面も。
さらに数チームが加わって追走を試みたが、徐々に前を行く11人が優勢となって、そのまま優勝争いへと移った。
最後まで逃げ切った選手たちに続き、メイン集団は21秒差でフィニッシュに到達。
柚木がチーム最上位となる31位、孫崎が34位と続いている。他のメンバーもトラブルなく走り終えている。
熱気に包まれた宇都宮での戦い。翌20日は宇都宮市森林公園へ舞台を移してメインレースの「宇都宮ジャパンカップロードレース」が行われる。
10.3kmのコースを14周回する144.2kmのレースは、周回前半の古賀志林道の上りが最大の難所。
その後もテクニカルなダウンヒルや緩やかな上り区間が控え、変化の多いコースレイアウト。
サバイバル戦が通例の一戦にKINAN Racing Teamも挑む。
メンバーはクリテリウムと同じ6選手。先般の発表の通り、畑中はこのレースがロードレースでは最後の公式戦となる。
宇都宮ジャパンカップクリテリウム(33.75km)結果
1 トムス・スクインシュ(リドル・トレック)41分32秒
2 マウロ・シュミット(チーム ジェイコ・アルウラー)+0秒
3 アントワン・ユビー(スーダル・クイックステップ)
4 ブレイディ・ギルモア(イスラエル・プレミアテック)
5 ニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)
6 マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)
31 柚木伸元(KINAN Racing Team)+21秒
34 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
38 新城雄大(KINAN Racing Team)
86 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+34秒
109 畑中勇介(KINAN Racing Team)+1分18秒
111 山本元喜(KINAN Racing Team)
●選手コメント
柚木伸元
「レースペースが常に速くて、前に上がっていくのに苦労した。良い動きをしている選手を見つけながら、少しずつ集団内のポジションを上げていった。これだけのファンが集まっている中でレースができて本当にうれしいし、気持ちも上がっている。みんなの期待に応えられる走りはできずに終わってしまったけど、明日のロードはもっと良い走りができると思う。楽しみつつも、与えられた役割はきっちりとこなしたい」
畑中勇介
「スタートで後ろに並んでいたら、自分の前がどんどん開いていくので“あぁ、前からスタートするべきなんだ”と…狙っていなかったけど、ファーストアタックをするムードになっていた(笑)

明日のロードレースは、年々レースレベルが上がる中で日本人選手やチームがトライできる数少ないチャンス。KINAN Racing Teamだけじゃなく、みんなでチャンスをつかんでいけたら良いと思う。個人としては有終の美を…かもしれないけれど、最後まで何か得られるものがあるのではないかと信じながら走るつもりでいる」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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