

グランプリ・シェドラ・エンシェントシティ レポート
山岳ワンデーレース「グランプリ・シェドラ・エンシェントシティ」
宮崎泰史がライバルチームのエース級と直接対決し6位で終える
宮崎泰史がライバルチームのエース級と直接対決し6位で終える
●グランプリ・シェドラ・エンシェントシティ(UCIヨーロッパツアー1.2)
4月6日 139.5km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
4月6日 139.5km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
トルコでのレース活動が進むKINAN Racing Teamは4月6日に、ワンデーレース「グランプリ・シェドラ・エンシェントシティ」に出場。
同国南部の起伏の多いコースで争ったレースは、宮崎泰史がチーム最上位となる6位でフィニッシュ。
最終登坂で他チームのエースクラスと対峙し、上位争い。UCIポイントが付与されるトップ10圏内で走り終えた。
同国南部の起伏の多いコースで争ったレースは、宮崎泰史がチーム最上位となる6位でフィニッシュ。
最終登坂で他チームのエースクラスと対峙し、上位争い。UCIポイントが付与されるトップ10圏内で走り終えた。

4月に入りトルコ国内で調整を進めてきたチームは、コンディションを整えてレースを迎える。
前日5日には今大会の関連イベントとして、インターナショナル・アライエクリテリウムに出走。
現地の自転車関係者やファンに顔見せを行い、来るメインレースを控えるのみとなった。
前日5日には今大会の関連イベントとして、インターナショナル・アライエクリテリウムに出走。
現地の自転車関係者やファンに顔見せを行い、来るメインレースを控えるのみとなった。

今年で3回目の開催となるグランプリ・シェドラ・エンシェントシティは、アランヤの街をスタートし、地中海沿いの周回コースを4周。
この間、プロトンは2つの山越えがあり、合計8回の登坂を行うことになる。そして最後に待つのが、大会名にもなっているシェドラ・エンシェントシティめがけての3kmの登坂。
紀元前9世紀頃に栄えたとされる古代都市の遺跡に向かって、海抜0mから400m近くまで一気に駆け上がる。
公称の平均勾配は10%だが、ところどころ20%級の急坂区間もあり、選手たちの登坂力とパワーを試すポイントに。
実質、山岳一発勝負の趣きを持ち、最後の上りを制した選手がそのまま大会の覇者になることが予想された。
レース距離は139.5kmに設定され、カテゴリーはUCIIヨーロッパツアー1.2にランクされる。
この間、プロトンは2つの山越えがあり、合計8回の登坂を行うことになる。そして最後に待つのが、大会名にもなっているシェドラ・エンシェントシティめがけての3kmの登坂。
紀元前9世紀頃に栄えたとされる古代都市の遺跡に向かって、海抜0mから400m近くまで一気に駆け上がる。
公称の平均勾配は10%だが、ところどころ20%級の急坂区間もあり、選手たちの登坂力とパワーを試すポイントに。
実質、山岳一発勝負の趣きを持ち、最後の上りを制した選手がそのまま大会の覇者になることが予想された。
レース距離は139.5kmに設定され、カテゴリーはUCIIヨーロッパツアー1.2にランクされる。

これらの上りに立ち向かうべく、KINAN Racing Teamもコース適性のある7選手をそろえる。
宮崎のほか、ドリュー・モレ、レイン・タラマエ、トマ・ルバのクライマー4人を好位置で最終登坂を送り出すことが大きなミッション。
それまでのレース構築を山本元喜、宇賀隆貴、新城雄大が担う。
宮崎のほか、ドリュー・モレ、レイン・タラマエ、トマ・ルバのクライマー4人を好位置で最終登坂を送り出すことが大きなミッション。
それまでのレース構築を山本元喜、宇賀隆貴、新城雄大が担う。

静かな立ち上がりだったレース幕開けから、やがて4選手による先頭グループが形成される。
メイン集団は前を行く選手たちとのタイム差を3分前後にとどめ、重要な局面でキャッチできる態勢を着実に整えていく。
KINAN勢7人が隊列を組んで集団を率いる場面も多く、徐々に主導権争いの中心に立つこととなった。
メイン集団は前を行く選手たちとのタイム差を3分前後にとどめ、重要な局面でキャッチできる態勢を着実に整えていく。
KINAN勢7人が隊列を組んで集団を率いる場面も多く、徐々に主導権争いの中心に立つこととなった。

先頭グループとメイン集団との差は2~3分でしばし推移したが、4周目に入ってペースアップが本格化し、その差は1分を切る。
依然、集団に複数メンバーを残し優位に進めるKINAN勢。最終登坂の入口では40秒差まで縮めて、上り勝負へと突入した。
依然、集団に複数メンバーを残し優位に進めるKINAN勢。最終登坂の入口では40秒差まで縮めて、上り勝負へと突入した。

この大事な局面で勝負を任されたのは宮崎。
好調そのままに上位進出を決めるべく、他のメンバーが強力なアシスト。
レインとトマが引き上げ役を担って登坂ペースを上げると、残った宮崎とドリューは各チームのエースクラスだとの攻撃戦へ。
ここで数人のアタックを許したものの、一定ペースを守って上った宮崎は上位戦線に踏みとどまり6位でフィニッシュへ。
ハードな山岳レースにあって、得意とする上りでしっかりと力を発揮した。
好調そのままに上位進出を決めるべく、他のメンバーが強力なアシスト。
レインとトマが引き上げ役を担って登坂ペースを上げると、残った宮崎とドリューは各チームのエースクラスだとの攻撃戦へ。
ここで数人のアタックを許したものの、一定ペースを守って上った宮崎は上位戦線に踏みとどまり6位でフィニッシュへ。
ハードな山岳レースにあって、得意とする上りでしっかりと力を発揮した。

この結果によって、宮崎はチームに価値あるUCIポイント10点をもたらしている。
他のKINANメンバーもそれぞれに役目を果たしてレースを終えている。
トルコでのチーム活動はこの先も続き、次は4月10~13日のツール・ド・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)に臨む。
他のKINANメンバーもそれぞれに役目を果たしてレースを終えている。
トルコでのチーム活動はこの先も続き、次は4月10~13日のツール・ド・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)に臨む。
グランプリ・シェドラ・エンシェントシティ(139.5km)結果
1 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)3時間30分34秒
2 Balint Feldhoffer(TEAM UNITED SHIPPING)+23秒
3 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)+46秒
4 Dawit YEMANE(BIKE AID)+51秒
5 Mathias BREGNHOJ(トレンガヌサイクリングチーム)+53秒
6 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分2秒
15 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分39秒
30 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+4分35秒
31 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
81 新城雄大(KINAN Racing Team)+16分11秒
DNF 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)
DNF 山本元喜(KINAN Racing Team)
1 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)3時間30分34秒
2 Balint Feldhoffer(TEAM UNITED SHIPPING)+23秒
3 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)+46秒
4 Dawit YEMANE(BIKE AID)+51秒
5 Mathias BREGNHOJ(トレンガヌサイクリングチーム)+53秒
6 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分2秒
15 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分39秒
30 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+4分35秒
31 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
81 新城雄大(KINAN Racing Team)+16分11秒
DNF 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)
DNF 山本元喜(KINAN Racing Team)

●選手コメント
宮崎泰史
「みんなに良い状況を作ってもらって、あとは自分が勝負するだけだった。最後の急勾配でチャレンジしたけど、結果的に遅れてしまって、せめて上位でフィニッシュできるようにテンポ(一定ペース)で上った。もう少し踏ん張ればもっと上の順位を押さえられたかなと思うけど、力が足りなかった。
コンディション的に勝負できると思ったので、みんなに託してもらった。最後の上りの前には(新城)雄大さんや(山本)元喜さんが何度もサポートしてくれて、上りではレインとトマが力を尽くしてくれた。それに応えきれなかったことが悔しい。
(次戦はツアー・オブ・メルスィン)ステージ優勝を目指してチャレンジしたい。勝負を託されれば役割を果たせるよう全力を尽くしたい」
宮崎泰史
「みんなに良い状況を作ってもらって、あとは自分が勝負するだけだった。最後の急勾配でチャレンジしたけど、結果的に遅れてしまって、せめて上位でフィニッシュできるようにテンポ(一定ペース)で上った。もう少し踏ん張ればもっと上の順位を押さえられたかなと思うけど、力が足りなかった。
コンディション的に勝負できると思ったので、みんなに託してもらった。最後の上りの前には(新城)雄大さんや(山本)元喜さんが何度もサポートしてくれて、上りではレインとトマが力を尽くしてくれた。それに応えきれなかったことが悔しい。
(次戦はツアー・オブ・メルスィン)ステージ優勝を目指してチャレンジしたい。勝負を託されれば役割を果たせるよう全力を尽くしたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU