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KINAN RACING

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レイン・タラマエ&宇賀隆貴ワン・ツーフィニッシュ! グランプリ・オルドゥ レポート

グランプリ・オルドゥでレイン・タラマエ、宇賀隆貴がワン・ツー
UCIヨーロッパツアー初勝利でシーズン後半戦最高のスタート
●グランプリ・オルドゥ(Grand Prix Ordu、UCIヨーロッパツアー1.2)
8月24日(日)
92.9km
オルドゥ~メスディエ

・出場選手
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamの2025年シーズン後半戦トルコから。
その1戦目となるワンデーレース「グランプリ・オルドゥ」が現地8月24日に行われ、レイン・タラマエと宇賀隆貴がワン・ツーフィニッシュ。
序盤に集団から抜け出し、3選手による逃げからそのまま優勝争いへ。最後は勝負強さを見せ、最高の形でシーズン第2ピリオドのスタートを飾った。
今季2度目となるトルコ遠征。ここから数レースの転戦は、夏場の鍛錬の成果を試す貴重な機会となる。
グランプリ・オルドゥはレース距離こそ短いものの、海抜0m付近からひたすら上り続ける山岳コース。
スタート地オルドゥは黒海に面した観光都市で、東欧からのレジャー客でにぎわう。
街の中心部を出発してからは山岳地帯へと入っていき、標高約1200mのメスディエを目指す。

この先の数戦を見据え、KINAN Racing Teamは7選手を招集。
レインと宇賀に加えて、山本元喜、ネイサン・アール、宮崎泰史、トマ・ルバ、新城雄大がメンバー入りし、必勝態勢を整える。
6kmほどのパレード走行を経てリアルスタートが切られると、早々からKINAN勢とトレンガヌサイクリングチームが中心となってハイペースに持ち込む。
両チームが交互にアタックする流れが続き、互いにチェックを繰り返しながら進んでいく。
10km地点を過ぎ、急勾配区間に入ったところでレインが単独で飛び出すと、それをマティアス・ブレンホイ選手(トレンガヌサイクリングチーム)が追走。
宇賀がブレンホイ選手のチェックに入ると、数キロかけてレインに合流。3選手中2人がKINAN勢と数的有利な状態で後続を引き離していく。

上りでメイン集団が崩れていく中、先頭3人からおおよそ3分差で山本らを含む第2グループが形成される。
ただ、レインと宇賀が快調に飛ばす中で山本は集団待機し、先頭を行く2人にレース構築を託す。

先頭3人ではレインの牽引時間が長く、着実に後続ライダーとのタイム差を拡大。
レースがなかばを過ぎる頃にはタイム差が6分を超え、3選手の中から優勝者が出るのは決定的に。
レインと宇賀によるコンビネーションの見せどころとなる。
フィニッシュまで10kmを切り、ブレンホイ選手が先頭交代のローテーションを飛ばすケースが見られる中、レインと宇賀はペーシングを継続。
そして、大きな動きは残り3km。ブレンホイ選手のアタックを宇賀が抑えると、そのタイミングを待っていたかのようにレインがカウンターアタック。ブレンホイ選手を引き離し独走に持ち込んだ。
あとはタイム差が開くばかり。完璧な勝ちパターンに持ち込んだレインは、最後の数キロで十分なギャップを築き、地元の観衆が待つフィニッシュへ。
最後の数百メートルは歓声に応えながらのウイニングセレブレーションを演じた。
レインは今季のKINAN Racing Team加入以来初めてとなる、ロードレースでの勝利。
昨年までロードレースシーンにおける最高峰であるUCIワールドツアーを主戦場とし、世界的な話題をもってKINANメンバーとなったが、ついにその脚を示す形になった。
同時に、チームにとしてUCIヨーロッパツアー初勝利とした。
レインに続き、宇賀もブレンホイ選手と争いを制して2位を確保。
ワン・ツーフィニッシュを達成し、これ以上ないシーズン後半戦の始まりに。
レース後には、メスディエの中心部で表彰式が行われ、両選手が街の人々からの大きな祝福を受けた。
第2グループで展開した山本もポジションをキープし、5位でフィニッシュ。
この日だけで、UCIポイントを3選手トータル85点獲得している。
KINAN勢は出走7選手がいずれもレースを走り切り、状態の良さを確認。
このレースでつかんだ手ごたえと勢いを持って、次戦へと向かう。
次は、8月27日からのツアー・オブ・ルート・サルヴェイション(UCIヨーロッパツアー2.2)。4日間によるステージレースに挑む。
グランプリ・オルドゥ(92.9km)結果
1 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)2:11'10"
2 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+44秒

3 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)+47秒
4 Mattew-Denis Piciu(MENtoRISE Teem CCN)+6分11秒
5 山本元喜(KINAN Racing Team)+6分40秒
6 Emir Uzun(Istanbul Büyükșehir Belediye Spor Türkiye)+6分56秒
16 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+7分22秒
21 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
31 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+7分28秒
35 新城雄大(KINAN Racing Team)+7分32秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「まずはチームのみんなにありがとうと伝えたい。シーズン前半の日本開催のレースでは結果が残せず、本当に悔しかった。だから今日の勝利は格別にうれしいし、個人的にも自信になる。今日は調子が良かったので勝ちたいと思っていたけど、その通りの結果になった。宇賀が2位で終えたこともとてもうれしい。日本のチームとして、大きな意味を持つ結果だ。

夏場のトレーニングはとてもハードに行った。マウンテンバイクのレースにも数戦出場したこともコンディションアップにつながっていると感じている。それは今日のレース中のアタックにも現れていたと思う。この後もトルコでレースが控えているので、引き続き集中して走りたい」
宇賀隆貴
「KINANとトレンガヌサイクリングチームとが繰り返しアタックする中で、先行していたレインをマティアス選手が追いかけたので自分がチェックに入った。その流れで逃げの形になったけど、レインの牽きが強すぎてただただ苦しかった(笑)。勝負が決まったタイミングは残り3kmを切ったタイミング。マティアス選手のアタックを自分が抑えにいったところで、レインがカウンター行ってくれたのが決定打になった。あとはマティアス選手と自分のどちらが2位を押さえるかというところで、うまくスプリントして先着できた。

夏場は他チームのトレーニングキャンプに参加させてもらったり、ライド仲間と一緒に走ったりしながらコンディションを整えた。しっかり絞れていると思うし、この先のレースも結果にこだわって走りたい。

今日はとにかく、KINANのメンバーとしてリザルトを残せたことに尽きる。すごくホッとしている。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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