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KINAN RACING

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ツアー・オブ・イスタンブール第4ステージ レポート

ツアー・オブ・イスタンブール4日間の戦いに幕
レイン・タラマエが個人総合7位でトルコでのロングロードを締める
●ツアー・オブ・イスタンブール(Tour of Istanbul、UCIヨーロッパツアー2.1)
9月7日(日) 第4ステージ
ファティ 94.3km

・出場選手
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
トルコで開催されたステージレース、ツアー・オブ・イスタンブール(UCIヨーロッパツアー2.1)は、現地9月7日に4日間の戦いを終了。
イスタンブール中心部で行われた最終・第4ステージはスプリント決着。KINAN Racing Team7選手はいずれも問題なく走り切り、全行程を完走した。
チーム最上位はレイン・タラマエの個人総合7位。
同地での3大会連続で上位入りし、チームの勢いを実証する成果とした。
9月4日に開幕し、イスタンブール周辺地域をめぐってきた戦いは、最終日を迎えた。
最後を飾るのは、“ブルーモスク”で知られるスルタンアフメト・モスクなど歴史的建造物が立ち並ぶイスタンブール歴史地域。
世界遺産にも登録される地区を周回し、フィナーレを迎える。
おおよそ4周回する間にはブルーモスクのほか、ボスポラス海峡の向こうに広がるアジア側を臨むことができる。2大陸にまたがる街の特性をレースコースにも投影させる。
KINAN Racing Teamは3ステージを終え、レインが個人総合7位につける。
前日の第3ステージでは、大雨によるニュートラル対応があったがチーム全体がトラブルなく切り抜け、大会最終日まで誰ひとり欠けることなく駒を進めることができている。
第4ステージに向けては、トップとの総合タイム差10秒としているレインのジャンプアップを狙っていく。
立ち上がりからリーダーチームのロットを中心に落ち着いた入りとなったプロトン。
KINAN勢は山本らがときおり前方をうかがうも、レースを先行するところまではいかない。
山岳賞争いで3位につけるネイサン・アールのポイント確保も視野に入れつつ1周目を進んだが、周回コース内唯一の急坂区間をきっかけに総合成績に関係しない2選手が飛び出したこともあって、KINANメンバーは集団待機を選択。上位チームにコントロールを任せながら、次の展開を探った。
先頭2選手とメイン集団とは大差とはならず、スプリントでのステージ優勝を狙うチームが主だってタイム差を調整。
2周目、3周目と周回をこなしていきながら、KINANメンバーも集団内のポジションを前へと上げていった。
最終周回では、レインの最後のチャンスに賭けてKINANメンバー総出で集団前方へ。
上りを利用してレインを前線へと送り出すべくトライしたが、ここは実らず。
レースは結果的に集団スプリントでのステージ優勝争いに。KINAN勢ではレインとトマがメイン集団内で走り終えた。
これにより、レインはスタート時からの個人総合7位を維持。上位フィニッシュを確定させた。
優勝したグランプリ・オルドゥ、連日のステージ上位入りから個人総合2位としたツアー・オブ・ルート・サルヴェイションに続くトップ10入り。
本場ヨーロッパの有力チームが名を連ねたUCI1クラスの今大会で価値あるリザルトをマークした。
また、トマも同18位で終えて、UCIポイント圏内(個人総合25位まで)に。両選手合わせて38点をチームにもたらしている。ほか5選手も全4ステージを完走している。

8月下旬から続いたトルコでのレース活動は、大いなる成果のもと終えることとなった。
チームにとってシーズン後半戦の皮切りでもあったこの期間で自信を得て、先々のレースへとつなげていくことを誓っている。
遠征メンバーはこれでいったん解散。次戦は9月14・15日のJプロツアー・Jクリテリウムツアーの南魚沼2連戦。各選手が好調のまま、国内シリーズへと向かっていく。
ツアー・オブ・イスタンブール第4ステージ(94.3km)結果
1 ステフェン・デシュハイテニール(ロット)2時間1分19秒
2 エミリアン・ジャニエール(トタルエネルジー)+0秒
3 ティモシー・デュポン(Tarteletto - Isorex)
4 ラドスワフ・フランチャク(VOSTER ATS TEAM)
5 ガブリエーレ・ラッカーニ(チーム ポルティ・ヴィジットマルタ)
6 レオ・ブーヴィエ(バイクエイド)
33 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
36 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
87 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+1分14秒
88 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
93 山本元喜(KINAN Racing Team)+4分20秒
97 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)
98 新城雄大(KINAN Racing Team)+5分49秒


・個人総合時間賞
1 マウロ・クイリッツ(ロット)8時間19分39秒
2 バティスト・ヴァディク(トタルエネルジー)+1秒
3 エミリアン・ジャニエール(トタルエネルジー)+2秒
4 ジョヴァンニ・ロナルディ(チーム ポルティ・ビジットマルタ)+4秒
5 ローガン・カリー(ロット)+6秒
6 ジャンニ・マルシャン(Tarteletto - Isorex)+10秒
7 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
18 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+53秒
54 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+8分24秒
73 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+12分48秒
80 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+15分3秒
84 山本元喜(KINAN Racing Team)+16分1秒
93 新城雄大(KINAN Racing Team)+20分6秒


・ポイント賞
6 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)3pts

・山岳賞
6 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)2pts

・チーム総合時間賞
1 チーム ポルティ・ビジットマルタ 24時間59分32秒
7 KINAN Racing Team +3分18秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「まずは無事に終えられて良かった。終わってみればスプリント力が試されるレースだった。最後こそ何かチャンスを…と思ってトライしたけど、成功とはならなかった。レースそのものがとてもハードで、昨日の大雨があったり、今日のハイスピードがあったりと、レベルの高いイベントだった。

そうした中でも個人総合7位は悪くない。UCIポイントを獲ることができたし、チームに貢献できていればとてもうれしい。チームとしても成功だったと言えるし、良いレースができたと思っている。

(UCIロード世界選手権エストニア代表選出)もちろんベストを尽くす。エストニア代表として恥ずかしくない走りをしたい。

でも、何よりその後に控える日本開催のUCIレースが楽しみ。みんなの調子が良いから、成功する可能性は高いと思っている。個人的には、世界選手権から中5日でおおいたアーバンクラシックを迎えるので、ベストコンディションで走ることができるはずだ」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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