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KINAN RACING

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宮崎泰史敢闘賞獲得 南魚沼ロードレース レポート

南魚沼ロードレースで宮崎泰史が敢闘賞
優勝逃すもフィニッシュ直前までの独走でレース一番のインパクトを残す
●南魚沼ロードレース・経済産業大臣旗(Jプロツアー)
9月15日(月・祝)
12km×12周=144km

・出場選手
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
国内ロードレースシリーズのJプロツアーは、9月15日に南魚沼ロードレースを実施。
伝統イベントの経済産業大臣旗を兼ねた一戦で、KINAN Racing Teamは宮崎泰史が優勝争い。
最終周回では独走に持ち込み、優勝まであと一歩に迫った。
トップは獲れずも、このレース一番のインパクトを残し、文句なしの敢闘賞獲得。表彰台でその走りが称えられた。
秋のレースとしては重要度の高い新潟県南魚沼市での2連戦。
前日には南魚沼クリテリウムで新城雄大が4位で終えるなど、出走4選手いずれも好調を確認して次なるレースへと向かう。
迎える南魚沼ロードレースは、今回で59回目となる「経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ」に設定され、Jプロツアーの中でも最高レイティングのプラチナに位置付けられる。
個人のタイトルはもとより、今大会では団体戦も重要視され、チーム内上位3選手の順位合計で最も若いと団体優勝旗「輪翔旗」が贈られる。
KINAN Racing Teamはこれまで一度もこの旗に手が届いておらず、今年こその思いでこの大会に臨む。
メンバーはクリテリウム同様、宮崎、新城、宇賀隆貴、トマ・ルバの4人。
2026年の全日本選手権ロードレースの開催地にも決まっている三国川ダムの周回コースは、1周12km。
周回の序盤から急坂区間が続き、その後は細かなアップダウンはコーナーが連続。
周回後半にかけてもテクニカルなダウンヒルや再度の急坂が待ち受けており、タフであるとともに、技量とスタミナが試されるセッティング。
スタート前後の雨が上がり、次第に気温が上がっていく中でのレースは、例年以上にサバイバルの様相を呈することとなる。
2周目に1人が飛び出したのを機に、プロトンは少しずつ活性化。
20秒程度のタイム差を保ちながら2周ほど進むと、今度は4周目後半に1人逃げから入れ替わる格好で8人がレースをリード。ここに宮崎が加わった。
8人の先頭グループに主要チームの多くがメンバーを送り込んだことも関係し、メイン集団はスピードダウン。
快調に飛ばす宮崎たちは最大で4分近くまでタイム差を広げて、レース中盤をクリア。
中間地点を過ぎたあたりから、メイン集団では先頭グループにメンバーを送り込んでいないチームが追撃を開始。宮崎たちのリードは徐々に縮小傾向に。
周回を経るにつれ人数が絞られていく先頭グループは、残り3周となったところで5人に。
メイン集団とのタイム差は1分。残り2周を切ったタイミングでは宮崎の攻撃をきっかけにアタックの打ち合いも。
一方で、メイン集団でも追撃ムードが一気に高まって、8人が追走グループを形成。
ここに新城が加わって、他チームの動きをチェックした。
最終周回に入ると、すぐに宮崎がアタック。
それまで一緒に逃げてきたメンバーを振り切ると、一気のペースアップで独走に持ち込む。
逃げ残った選手たちはやがて追走グループの合流を許し、宮崎のひとり逃げとなる。
一時は20秒ほどまで広がった後続ライダーとのタイム差だったが、周回なかばを過ぎると徐々に縮まっていく。追走グループに数人を送り込んだチームもあり、勢いで宮崎を上回った。
渾身の独走劇を演じた宮崎だったが、フィニッシュ前数キロで後続が合流。
直後に2選手が飛び出し、結果的に逃げ切りで決着。宮崎に代わり上位進出を託された新城が7位でまとめて、チーム最上位でのフィニッシュとした。
十二分なインパクトを残した宮崎は、このレースの敢闘賞に選出。多くのファンの前で表彰台に上がり、大きな祝福を受けた。
また、チームとしても団体総合3位を獲得。出走4選手がそろって表彰台に上がっている。
長期のトルコ遠征を終えた直後での国内シリーズ参戦だった中で、両レースともに上位入り。
4選手による出走と、他チームに比べ数的な厳しさがありながらも情勢に応じた戦術を展開できたことが大きな収穫となった。
チームは次のチーム活動として、9月21日に岐阜県海津市で行われるKINAN AACA CUPを予定。ホストライダーとして、数選手が参加する見込みになっている。
南魚沼ロードレース(144km)結果
1 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)3時間41分39秒
2 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)+2秒
3 孫崎大樹(ヴィクトワール広島)+7秒
4 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)+9秒
5 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+11秒
6 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+13秒
7 新城雄大(KINAN Racing Team)+14秒
9 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+45秒
17 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+2分34秒
DNF トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
●選手コメント
宮崎泰史
「今日のコンディションや脚の状態から見て、逃げメンバー内での勝負になれば勝てる自信はあった。ただ、アタックするならもう少し早く仕掛けるべきだった。最後の1周になった時点で後ろとのタイム差がかなり縮まっていて、逃げ切るには難しい状況になってしまっていた。逃げは特段狙っていたわけではなかったのだけれど、集団が割れたときに自分が前の方にいて、うまく乗れた感じだった。

(敢闘賞獲得)本当は勝って表彰台に上がりたかった。今度は優勝して表彰台の頂点に立ちたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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