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KINAN RACING

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ジャパンカップ クリテリウム レポート

波乱の展開となったジャパンカップ クリテリウム
超高速レースの中で攻撃を重ねたKINAN勢は、中島康晴が14位に
●ジャパンカップ クリテリウム
38.25km(2.25km/パレード2周+レース15周)

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
大久保陣
雨乞竜己
中島康晴
荒井佑太
前日のチームプレゼンテーションで開幕した2019年のジャパンカップ。
大会2日目となる10月19日には開催地・宇都宮市の大通りを舞台にクリテリウムが開催された。
大会最終日に行われるUCI(国際自転車競技連合)公認の国際レースに出場するチーム・選手を対象に行われた38.25kmのクリテリウムにはKINAN Cycling Teamも出場。
集団落車の影響で5周回での再レースとなるなど波乱の展開の中、中島康晴の14位がチーム最上位となった。
上位入賞こそ逃したが、中島がファーストアタックにトライし、山本元喜らも逃げを生み出す動きを見せるなど、翌日の本戦を見据えた積極的な走りを披露した。

ジャパンカップ クリテリウムのパレード・ランにKINAN Cycling Teamが登場

今年で10回目を迎えるクリテリウムは、宇都宮市の中心部を貫く宇都宮市大通りに設定された2.25kmのコースを周回する38.25kmのレース。
幾重にも重なる多くの観客が見守る中、まずは出場選手による2周のパレード・ランが行われた。
KINAN Cycling Teamの出場選手も笑顔で登場し、今大会での選手引退を表明した雨乞竜己を先頭に観客とハイタッチを交わしながらコースを回った。

選手引退を表明した雨乞竜己を先頭に観客とハイタッチを交わす

パレードが終わるといよいよ15周のレースが始まる。
宇都宮市大通りのコースは高低差こそほとんどないものの、コース両端に設定された180度コーナーでは位置取りの技術が要求され、コーナークリア後の急加速には瞬発力も必要。
直線部分も国内レースとは比較にならないほどの超高速な展開となるため、スピードとバイクテクニックが要求される厳しい戦いとなる。

スタートラインの左サイドには中島康晴が並ぶ

KINAN Cycling Teamは中島、山本のほか、大久保陣、雨乞竜己、荒井佑太とスピード重視のメンバーを編成。
序盤から逃げを決めて4・8・12周目に設定された周回賞を狙っていく作戦を立てた選手たちは、前方からスタートすべく、早々にスタートラインに並んでレース開始時刻を待つ。

ファーストアタックを決めた中島康晴

午後3時45分にスタートが切られると、まずは中島のファーストアタック。
これが吸収された後も、山本が逃げに乗るべく積極的に前で動いていく。
しかし、今年のクリテリウムは例年にないスピードで展開し、UCIワールドツアーチームのアタックの打ち合いの中に日本人選手が入っていくことができない。

序盤に集団前方で動く山本元喜

4周目の周回賞をニールソン・ポーレス選手(アメリカ、ユンボ・ヴィズマ)が単独で通過すると、集団はポーレス選手をキャッチ。
この後もUCIワールドツアーチームの独壇場となり、8周目の周回賞は、国内チームに所属するも元ワールドツアーの強豪選手であったフランシスコ・マンセボ選手(スペイン、マトリックスパワータグ)が数名の逃げに乗って獲得した。

集団前方での動きを見せる荒井佑太

次の周回賞に向けて動きが激しくなる中、山本が逃げを追って集団から飛び出した直後に40名以上の選手を巻き込む集団落車が発生。
いったんレースが中断された後、主催者の判断により残り5周での再レースとなった。

9周目の集団落車によりレースは一時中断された

再開直後、中島が集団前方に飛び出し、第1コーナーを4番手でクリアして行くが吸収。
残り3周で山本が再度集団から飛び出すも、レース中断直前のブリッジで脚を使ってしまい、逃げを生み出すことができない。

4番手で180°コーナーをクリアする中島康晴

決定的な動きが出ないまま迎えた最終周。
集団前方に位置していた中島の横を、優勝したトレック・セガフレードのトレインが駆け上がっていったが、中島は一瞬反応が遅れて乗り切れず。
スプリント争いの後方でフィニッシュし、14位でレースを終えた。

クリテリウム終了後のイベントでは「バンクリーグ」のプロモーションも行われた

ジャパンカップ クリテリウム(38.25km)結果
1 エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード) 42分38秒
2 ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) +0秒
3 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、デルコ・マルセイユプロヴァンス)
4 ポン・ユエンタン(台湾、リュブリャナ・グスト・サンティック)
5 孫崎大樹(チーム ブリヂストンサイクリング)
6 マルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
14 中島康晴(KINAN Cycling Team)
59 荒井佑太(KINAN Cycling Team)
62 大久保陣(KINAN Cycling Team)
99 山本元喜(KINAN Cycling Team) +1分6秒
110 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +2分34秒
●選手コメント
・山本元喜
「逃げを作るべく序盤から動いたが、とにかく速いレースだった。序盤に逃げを打ち、吸収された後に集団後方から前方まで戻るためにいつも以上の時間と脚力を使う必要があった。

レース中断直前に逃げにブリッジしようとして脚を使ってしまったし、再開後も再度逃げにトライしたが最後は脚が残っていなかった」
・中島康晴
「スタート位置も良かったので、ファーストアタックして観客を沸かせたいと思っていた。スプリント力に長けた大久保、雨乞、荒井が周回賞を獲れるように、自分と山本は集団の前方で展開することを心掛け、山本もしっかり前方で動いてくれていた。

集団落車には巻き込まれず、レースが中断した後も前の集団に残れていたので、今のコンディションでやれることやろうと思った。最終周の残り400mからトレック・セガフレードの別府選手が優勝したトゥーンス選手を連れて上がっていったのに一瞬反応が躊躇して遅れてしまい、一気に番手を下げてしまった。集団前方はそのままスプリント態勢に入り、最後少し番手を上げたが、14位でのフィニッシュとなった。今日は本当に速いクリテリウム。どのチームも逃げることができず、例年にないほどの速いレースだった。

今日はたくさんの応援をいただけた。KINAN Cycling Teamはどちらかというと西日本のチームなので、ここ宇都宮に来て、これだけの応援をしてもらえるのは本当に嬉しい」
Report 2019.10.19

※レポートはメディアリリースから

Photos, Report: Kensaku SAKAI
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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