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KINAN RACING

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アンチ・ドーピング研修 レポート

アンチ・ドーピング研修に2022年メンバー出席
プロアスリートとしての役割と社会的責任を確認
2022年シーズンの本格始動を前に、所属選手・スタッフが参加(一部選手・スタッフをのぞく)してのアンチ・ドーピング研修会が開かれた。
会では、日本アンチドーピング機構(JADA)ドーピング検査員による講義を通じ、アンチ・ドーピングの目的と責務を確認。
いま一度、プロアスリートとしての社会的責任を果たしていくことを誓った。
過去には悪質な違反が後を絶たなかった自転車競技の世界は、近年のクリーン化を目指す取り組みによってレースシーンの大きな変革がなされてきた。
日本においても選手をはじめ関係者の多くがフェアな環境下での競技活動を意識し実践をしている。

そこで今回の研修会では、「スポーツにおけるアンチ・ドーピング」を復習すると同時に、年々アップデートされるルールや規則を確認する機会とし、今シーズンのレース活動に役立てることが重視された。
講師を務めたのは、JADAドーピング検査員で、KINAN Racing Teamのアンチ・ドーピング委員でもある堺繁樹氏。
チームのメインスポンサーである株式会社キナンの社員でありながら、あらゆるスポーツのアンチ・ドーピング活動に従事。
2021年は東京五輪でも検査員を務めた。
講義では「アンチ・ドーピングの現状」「ドーピング検査は身近な存在」「違反の半数はサプリメントによるもの」「コーチや栄養指導者も関係する」「意図しないドーピングの防止方法」の5つを主なテーマとして展開。
禁止薬物の摂取による健康被害や、特定地域での食事による意図しない薬物摂取の可能性についても触れ、意図的かどうかにかかわらず禁止物質の使用は違反となることを重点的に説明。
「体内に摂取するものはすべてアスリートの責任」であることが、堺氏から出席者へ呼びかけられた。

同時に、やむを得ず薬品による体調管理が必要な際は、スポーツファーマシストへの相談や国際基準にもとづいた検索サイト「Global DRO」を活用して、アスリート自身で確認していくことも大切であると説いた。
例年シーズンインを前にチーム独自に実施するこの研修会。今回は実質の今季初チーム活動として、所属選手11人が出席した(マルコス・ガルシアと荒井佑太は欠席)。
新加入の仮屋和駿、小出樹も臨み、これまで主戦場としていたアンダー23カテゴリーや学生レースからトップレベルへ上がるにあたっての心構えとして貴重な場となったよう。
国際レースでも結果を残している両者だけあって、今後のアンチ・ドーピング姿勢もスムーズに取り込んでいける実感を得ていた。
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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