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KINAN RACING

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ツール・ド・シアク第3ステージ レポート

ツール・ド・シアク最長距離の第3ステージ
新城雄大が逃げでグループでレースを展開し見せ場を作る
●ツール・ド・シアク(Tour de Siak、UCIアジアツアー2.2)
第3ステージ シアク(Siak)-ダユン(Dayun)-ブアタン(Buatan)-シアク 161.48km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
新城雄大
インドネシア・スマトラ島で行われているツール・ド・シアク(Tour de Siak、UCIアジアツアー2.2)は9月20日、第3ステージが実施された。
今大会最長ステージの161.48kmで争われたレースは、前半に形成された逃げグループに新城雄大が加わり、レースをリード。
終盤までにメイン集団に捕まったものの、中間スプリントポイントを上位通過するなど、見せ場を多く作った1日とした。

18日の開幕から2ステージ続けて逃げ切りが決まっている今大会。
KINAN Cycling Teamは両日ともにメイン集団でのフィニッシュとなっている。
リーダーチームのセントジョージコンチネンタルを中心に、KINAN勢への激しいマークが続く状況だが、逃げや勝負どころでのアタックから流れをつかみたいところ。

第3ステージはシアクを出発後、街のシンボルであるシアク・スリ・インドラプラ・ブリッジ(シアク王国大橋)を渡り、南下。
第1ステージでも通過したダユンから西へと針路を変えて、ブアタンへ。
その後再びシアクへと戻ってくる約80kmのコースを2周回。
おおむね平坦で、これまでのステージと同様にスピードバトルとなることが予想される。

スタートを待つトマ・ルバとマルコス・ガルシア

午後からスタートを迎えたレースは、15km地点で形成された逃げグループに新城がジョイン。
リーダーチームのセントジョージコンチネンタルが新城らの動きを容認したこともあり、メイン集団とのタイム差は少しずつ開いていった。

総合上位へのジャンプアップを狙う新城は、53km地点に設けられたこの日1回目の中間スプリントポイントを3位で通過。
1秒のボーナスタイムを獲得する。
この頃にはメイン集団とのタイム差は2分30秒程度となり、その後も差は維持したまま進行する。

レース前半に逃げグループに加わった新城雄大。中間スプリントポイントを上位通過するなど見せ場を作った

一方、メイン集団に待機しレースを進める山本元喜、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバは、レースをコントロールするセントジョージコンチネンタルの後ろを確保し、淡々と走る。
新城が前方で展開していることもあり、無理なくレースを進めていった。

メイン集団に待機した4選手

有力チームが逃げに選手を送り込んだこともあり、新城らは快調に飛ばすが、フィニッシュまで60kmを切ったあたりからメイン集団が徐々にペースアップ。
先行する6人とのタイム差は縮小傾向となっていく。
残り40km切ってからは、1人、また1人と逃げメンバーが脱落。
残り25kmで37秒差にまで迫られた。

先頭で粘り続けた新城だったが、勢いに勝るメイン集団へと戻る形に。
やがてプロトンはスプリント態勢へと移り、ステージ優勝をかけた争いとなった。

KINAN勢は、前日に続き山本がスプリントに挑み、チーム最上位の17位。
新城ら他の4選手もフィニッシュし、次のステージへと駒を進めている。
個人総合成績では、山本がチームトップの23位につける。

2日連続でスプリントに挑んだ山本元喜がチーム最上位の17位

大会はいよいよ最終日。
21日の第4ステージは、大会の拠点都市であるシアク市街地をめぐる92.06km。
約18kmのルートをおおよそ5周回する。
コース内は鋭角コーナーやラウンドアバウトがあり、スピードとともに集団内でのポジショニングも求められる。
ショートステージだが、逃げ切りが決まる可能性もあり、KINAN Cycling Teamとしても、あらゆる展開を想定しながらレースを構築していくことになる。
ツール・ド・シアク第3ステージ(161.48km)結果
1 モハマド・アブドゥルハリル(マレーシア、チーム サプラサイクリング) 3時間43分53秒
2 ムハマド・ファトニ(インドネシア、BSPシアク) +0秒
3 モハドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム)
4 ロベルト・ミュラー(ドイツ、ネックスCCNサイクリングチーム)
5 プロジョ・ワセソ(インドネシア、ジャワ・パルティザンプロサイクリング)
6 アフィク・オスマン(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム)
17 山本元喜(KINAN Cycling Team)
43 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
46 新城雄大(KINAN Cycling Team) +11秒
48 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
56 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +3分37秒


個人総合時間賞
1 マシュー・ゼノヴィッチ(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) 9時間33分0秒
2 マーカス・クレイ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +8秒
3 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +3分49秒
4 ライアン・カヴァナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +4分44秒
5 ディラン・ペイジ(スイス、チーム サプラサイクリング) +4分49秒
6 モハマド・アブドゥルハリル(マレーシア、チーム サプラサイクリング) +4分53秒
23 山本元喜(KINAN Cycling Team) +5分7秒
37 新城雄大(KINAN Cycling Team) +5分17秒
41 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +5分18秒
55 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +9分33秒
57 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +14分18秒


ポイント賞
1 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 26pts
19 新城雄大(KINAN Cycling Team) 3pts
22 山本元喜(KINAN Cycling Team) 1pts


チーム総合
1 セントジョージコンチネンタル 28時間43分35秒
10 KINAN Cycling Team +10分57秒
●選手コメント

・新城雄大
「逃げに入ってからはフィニッシュまで逃げ切ることより、まずは中間スプリントポイントで上位通過することを意識した。1つ目は仕掛けるのが早すぎて1位通過できず、2つ目も失敗してしまった。逃げメンバー間でメイン集団で戻るかどうかで意見が分かれたが、自分はギリギリまで粘ることにした。フィニッシュもスプリントにトライしようかと思ったが、近くで起きた落車の影響で減速せざるを得なかった。

中間スプリントポイントを上位通過できないと今回逃げた意味がないと思っているし、チームのみんなにも申し訳ない。個人的には右肩上がりに調子が上がってきているし、最終ステージは今後のレースにつながるよう、課題を克服できるような走りがしたい」
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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