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ツール・ド・熊野、本格山岳の第2ステージ
山本大喜がポイント量産で山岳賞首位に立つ
山本大喜がポイント量産で山岳賞首位に立つ
●ツール・ド・熊野2022(UCI アジアツアー 2.2)
第 2ステージ 熊野山岳コース 104.5km
●KINAN Cycling Team 出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
山本大喜
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
第 2ステージ 熊野山岳コース 104.5km
●KINAN Cycling Team 出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
山本大喜
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
今年のツール・ド・熊野の命運がかかっていた熊野の山道。
合計4つのカテゴリー山岳を駆けたKINAN Racing Teamは、山本大喜がチーム最上位のステージ5位。トマ・ルバも6位で続いた。
また、山本大はレース途中で通過した山岳でポイントを量産。
山岳賞で首位に立ち、残る1ステージを走り切れば同賞獲得が決定的な状況とした。
合計4つのカテゴリー山岳を駆けたKINAN Racing Teamは、山本大喜がチーム最上位のステージ5位。トマ・ルバも6位で続いた。
また、山本大はレース途中で通過した山岳でポイントを量産。
山岳賞で首位に立ち、残る1ステージを走り切れば同賞獲得が決定的な状況とした。
5月27日に開幕した2022年のツール・ド・熊野。
スプリント勝負だった第1ステージは畑中勇介が4位に入ったほか、山本元喜がレース中盤から先頭を走りあわや逃げ切りという快走。
チームのホームレースでその強さをアピールした。
続く第2ステージは、三重県熊野市が舞台。
2級山岳に設定される丸山千枚田を越えたのち、今大会最大の山岳である1級の札立峠へ。
道幅が狭く、荒い路面だけでなく、頂上通過後のダウンヒルのテクニカルさも特筆に値する。
レース半ばに通過するこの区間を終えた時点で、どれだけの人数が前線に残っているかがポイントだ。
そして、迎えるは2回目の丸山千枚田登坂。
これを越えるとフィニッシュまでは15kmあまり。
フィニッシュへ向かう上りは今年から3級山岳となり、ステージ優勝と合わせて山岳賞争いでも大きな意味合いを持つ。
これだけの難易度だけに、もちろんこの大会のクイーンステージに位置づけられている。
スプリント勝負だった第1ステージは畑中勇介が4位に入ったほか、山本元喜がレース中盤から先頭を走りあわや逃げ切りという快走。
チームのホームレースでその強さをアピールした。
続く第2ステージは、三重県熊野市が舞台。
2級山岳に設定される丸山千枚田を越えたのち、今大会最大の山岳である1級の札立峠へ。
道幅が狭く、荒い路面だけでなく、頂上通過後のダウンヒルのテクニカルさも特筆に値する。
レース半ばに通過するこの区間を終えた時点で、どれだけの人数が前線に残っているかがポイントだ。
そして、迎えるは2回目の丸山千枚田登坂。
これを越えるとフィニッシュまでは15kmあまり。
フィニッシュへ向かう上りは今年から3級山岳となり、ステージ優勝と合わせて山岳賞争いでも大きな意味合いを持つ。
これだけの難易度だけに、もちろんこの大会のクイーンステージに位置づけられている。
緊張の中始まったレースは、リアルスタートから10km過ぎたところで20人が大集団から抜け出して先頭グループを形成。
KINAN勢はここに山本大、畑中、新城雄大を送り込むことに成功。
大多数のチームがメンバーを送り込んだこともあり、後続とのタイム差を徐々に広げていく。
KINAN勢はここに山本大、畑中、新城雄大を送り込むことに成功。
大多数のチームがメンバーを送り込んだこともあり、後続とのタイム差を徐々に広げていく。
25km地点を過ぎて上り始めた2級山岳の丸山千枚田1回目は大きな変動はなく、そのまま1級山岳札立峠へ。
約6kmの上りでは、新城がたびたび先頭に出てペースメイク。
これによって1人、また1人と先頭グループから脱落していき、人数の絞り込みに成功する。
この流れで、頂上を山本大が1位で通過。
山岳ポイントを稼ぎ出し、山岳賞争いで優位に立つ。
一方、後方では個人総合争いで有力視される選手たちが動きを見せたことで、トマが同調して前線を目指す。
この峠の下り区間で前との差を縮めて、先頭グループに合流を果たした。
約6kmの上りでは、新城がたびたび先頭に出てペースメイク。
これによって1人、また1人と先頭グループから脱落していき、人数の絞り込みに成功する。
この流れで、頂上を山本大が1位で通過。
山岳ポイントを稼ぎ出し、山岳賞争いで優位に立つ。
一方、後方では個人総合争いで有力視される選手たちが動きを見せたことで、トマが同調して前線を目指す。
この峠の下り区間で前との差を縮めて、先頭グループに合流を果たした。
レース半ばにシャッフルされた先頭グループ。
KINAN勢は4人を送り込んで、数的優位な状況で2回目の丸山千枚田へと突入した。
この区間でいくつかのアタックがかかったものの、トマと山本大が冷静に対処し先頭への生き残りに成功。
この上りを終えた段階で、最前線に残ったのは9選手。
KINAN勢は4人を送り込んで、数的優位な状況で2回目の丸山千枚田へと突入した。
この区間でいくつかのアタックがかかったものの、トマと山本大が冷静に対処し先頭への生き残りに成功。
この上りを終えた段階で、最前線に残ったのは9選手。
頂上からの下りを終えてからは、トマが果敢にアタックを仕掛けて活性化を図る。
決定打こそ生まれずも、ライバルを消耗させて最終局面へと向かった。
そして勝負は、フィニッシュへの上りスプリントにゆだねられる。ここで力を見せたのがレオネル・キンテロ選手(マトリックスパワータグ)。
これに続く形で山本大、トマとフィニッシュラインを通過し、それぞれステージ5位と6位で終えた。
その後、残るKINANメンバーもステージを完了している。
決定打こそ生まれずも、ライバルを消耗させて最終局面へと向かった。
そして勝負は、フィニッシュへの上りスプリントにゆだねられる。ここで力を見せたのがレオネル・キンテロ選手(マトリックスパワータグ)。
これに続く形で山本大、トマとフィニッシュラインを通過し、それぞれステージ5位と6位で終えた。
その後、残るKINANメンバーもステージを完了している。
これらの結果により、第2ステージを終えた時点での個人総合成績で山本大が4位、トマが6位につけた。
トップと山本大との総合タイム差は6秒。
トマも同タイムに位置し、首位が見える位置での残りの1ステージを迎えることになった。
また、山本大はこのステージで山岳ポイントを多数獲得。
2回の丸山千枚田はともに2位通過、札立峠では1位通過し、合計20ポイントで山岳賞首位に。
第3ステージに山岳ポイントが設定されないことから、最後まで走り切れば同賞が決定する状況を作っている。
トップと山本大との総合タイム差は6秒。
トマも同タイムに位置し、首位が見える位置での残りの1ステージを迎えることになった。
また、山本大はこのステージで山岳ポイントを多数獲得。
2回の丸山千枚田はともに2位通過、札立峠では1位通過し、合計20ポイントで山岳賞首位に。
第3ステージに山岳ポイントが設定されないことから、最後まで走り切れば同賞が決定する状況を作っている。
30度近い暑さが続き、サバイバル化する大会は残すところ1ステージ。
大会最終日・第3ステージは和歌山県太地町で行われる104.3km。
太地半島の外枠をめぐるようにセッティングされたコースは、アップダウンの連続で周回を経るたびに集団の人数が減りサバイバル化するのが例年の流れ。
集団から飛び出した選手が逃げ切る展開となることも多く、ステージ優勝争いは熾烈を極める。
そして、このステージを終えたときに個人総合を含む各賞の受賞者が確定する。
2選手がトップを射程圏に捉えるKINAN Racing Teamも、悲願の個人総合のタイトルを賭けて、運命の1日に挑むこととなる。
大会最終日・第3ステージは和歌山県太地町で行われる104.3km。
太地半島の外枠をめぐるようにセッティングされたコースは、アップダウンの連続で周回を経るたびに集団の人数が減りサバイバル化するのが例年の流れ。
集団から飛び出した選手が逃げ切る展開となることも多く、ステージ優勝争いは熾烈を極める。
そして、このステージを終えたときに個人総合を含む各賞の受賞者が確定する。
2選手がトップを射程圏に捉えるKINAN Racing Teamも、悲願の個人総合のタイトルを賭けて、運命の1日に挑むこととなる。
ツール・ド・熊野2022第2ステージ(104.5km)結果
1 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)2時間38分50秒
2 ネイサン・アール(チーム右京)+0秒
3 小林海(マトリックスパワータグ)
4 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)
5 山本大喜(KINAN Racing Team)
6 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
16 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分14秒
18 畑中勇介(KINAN Racing Team)+2分28秒
23 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分34秒
30 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)+4分7秒
・個人総合時間賞
1 ネイサン・アール(チーム右京)5時間10分01秒
2 小林海(マトリックスパワータグ)+5秒
3 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)+6秒
4 山本大喜(KINAN Racing Team)
5 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
6 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
17 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分20秒
18 畑中勇介(KINAN Racing Team)+2分34秒
21 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分40秒
30 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)+4分20秒
・山岳賞
山本大喜(KINAN Racing Team)20pts
・チーム総合
1 マトリックスパワータグ 15時間30分25秒
2 KINAN Racing Team +1分10秒
1 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)2時間38分50秒
2 ネイサン・アール(チーム右京)+0秒
3 小林海(マトリックスパワータグ)
4 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)
5 山本大喜(KINAN Racing Team)
6 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
16 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分14秒
18 畑中勇介(KINAN Racing Team)+2分28秒
23 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分34秒
30 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)+4分7秒
・個人総合時間賞
1 ネイサン・アール(チーム右京)5時間10分01秒
2 小林海(マトリックスパワータグ)+5秒
3 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)+6秒
4 山本大喜(KINAN Racing Team)
5 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
6 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
17 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分20秒
18 畑中勇介(KINAN Racing Team)+2分34秒
21 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分40秒
30 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)+4分20秒
・山岳賞
山本大喜(KINAN Racing Team)20pts
・チーム総合
1 マトリックスパワータグ 15時間30分25秒
2 KINAN Racing Team +1分10秒
・選手コメント
山本大喜
「チームとしても、個人的にも良いレース展開だった。ただ、やっぱりチーム右京やマトリックスパワータグのチーム力が高く、最終的に勝ちきれなかったことが悔やまれる。レース後半はアタックすることも考えたが、トマさんと相談しながら上りスプリントで勝負できる状況を作ることにした。結果的には力負けしてしまった。
まだまだ総合はあきらめていない。残る1ステージでも勝負をかけていきたい。山岳賞ジャージについても、何もなくこの大会を終えるわけにはいかないと思っていたので獲れてよかった。熊野のみなさんが名前で応援してくれて、その期待に応えられたことがとてもうれしい」
山本大喜
「チームとしても、個人的にも良いレース展開だった。ただ、やっぱりチーム右京やマトリックスパワータグのチーム力が高く、最終的に勝ちきれなかったことが悔やまれる。レース後半はアタックすることも考えたが、トマさんと相談しながら上りスプリントで勝負できる状況を作ることにした。結果的には力負けしてしまった。
まだまだ総合はあきらめていない。残る1ステージでも勝負をかけていきたい。山岳賞ジャージについても、何もなくこの大会を終えるわけにはいかないと思っていたので獲れてよかった。熊野のみなさんが名前で応援してくれて、その期待に応えられたことがとてもうれしい」
Report, Photos, Edit: The Syunsuke FUKUMITSU