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KINAN RACING

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山本大喜 山岳賞! ツール・ド・熊野 第3ステージ レポート

ツール・ド・熊野、山本大喜が山岳賞
3年ぶり開催のホームレースに花を添える
●ツール・ド・熊野2022(UCI アジアツアー 2.2)
第3ステージ 太地半島周回コース 104.3km

●KINAN Cycling Team 出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
山本大喜
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
3日間の会期で争われたツール・ド・熊野は、5月29日に閉幕。
前日行われた第2ステージで山岳賞トップに立った山本大喜は、この日の最終・第3ステージも完走。同賞を確定させた。
また、個人総合でもチーム最上位の7位となり、UCIポイント5点を獲得した。
3年ぶりの開催で大きな盛り上がりの中で続いてきた熱戦。
最後を飾るのは、和歌山県太地町の周回コース。
同町の外枠を大きくなぞるように走るコースは1周10.5kmで、おおよそ10周回。104.3kmで争われる。
太地港の連続コーナーや直後の登坂区間、その先にはテクニカルな下りとヘアピンコーナーが控え、常に変化のあるコースセッティング。
最終日であることも関係し、サバイバル化するのが太地では恒例といえる。
ここまでの2ステージ、KINAN Racing Teamは山本大がトップと6秒差の個人総合4位。
トマ・ルバも同タイムで6位につけ、リーダージャージを射程圏に捉える。
また山本元喜、マルコス・ガルシア、新城雄大、畑中勇介も問題なく最終日まで駒を進め、山本大やトマの上位進出を後押しする。
緊張感の中で切られたスタート。
序盤はアタックとキャッチが繰り返されたメイン集団だったが、3周目から4周目にかけて10人が飛び出し、そのまま先頭グループを形成。
KINAN勢は集団に待機し、レース終盤へと備える。
残り3周を迎えてから、KINAN勢では畑中がメイン集団前方に位置して牽引を本格的に開始。
この段階で先頭グループとは1分30秒近い差まで広がっていたこともあり、山本大の個人総合成績を最低限守る意味でも前とのタイム差を縮める必要性が出てきた。
形勢に大きな変化がないまま最終周回へ。
この時点で先頭とメイン集団とのタイム差は55秒。
集団が最後の1周で猛追をかけたこともあり、前が見えるところまで迫ったが、ステージ優勝争いは先頭グループのものに。
結果的に逃げ切りが決まり、ステージトップから7秒後にメイン集団がフィニッシュへと到達した。
フィニッシュ時にメイン集団に中切れが発生した関係で、この後ろ側でレースを終えた山本大は個人総合順位を3つ下げて7位での完走。
最大目標だった個人総合優勝や表彰台までは届かなかったものの、ミッションの1つであったUCIポイントの獲得は果たした。
また、前日手にした山岳賞ジャージは問題なくキープ。
今大会のお膝元である新宮市に居を構えて走っていることもあり、表彰台では地元ファンからの大きな祝福を受けた。
結果的に、KINANメンバーは山本大のほか山本元、マルコス、畑中が全3ステージを完了させた。

3年ぶりの開始だったホームレース、ツール・ド・熊野は大盛況の中閉幕。
熱い応援に応えるべくベストを尽くしたKINANメンバーは、山本大の個人総合トップ10入りと山岳賞という成果で戦いを終えた。
これで、チームにとってシーズン前半のヤマ場だった、ツアー・オブ・ジャパンとツール・ド・熊野の連戦が終了。
この2週間で得た好感触と今後への可能性を膨らませるべく、選手たちは向上を図っていく。

最後に、大会の開催にあたり、新型コロナウイルス感染拡大や安全なレース運営のために尽力された主催者、関係各所へ、チーム一同心より感謝を伝えたいと思います。
3年ぶりのツール・ド・熊野開催を通じて、改めて熊野地域の人々によるチームへの熱のある応援を肌で感じることができました。本当にありがとうございました。
ツール・ド・熊野2022第3ステージ(104.3km)結果 
1 ライアン・カバナ(ヴィクトワール広島)2時間33分2秒
2 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+0秒
3 中井唯晶(シマノレーシング)
4 門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)
5 山田拓海(エカーズ)
6 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)
18 山本元喜(KINAN Racing Team)+7秒
20 山本大喜(KINAN Racing Team)+12秒
33 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)+40秒
40 畑中勇介(KINAN Racing Team)+4分37秒
DNF 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNF トマ・ルバ(KINAN Racing Team)


・個人総合時間賞
1 ネイサン・アール(チーム右京)7時間43分9秒
2 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)+4秒
3 小林海(マトリックスパワータグ)+6秒
4 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+7秒
5 ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+11秒
6 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)+12秒
7 山本大喜(KINAN Racing Team)+12秒
14 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分21秒
25 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)+4分54秒
33 畑中勇介(KINAN Racing Team)+7分5秒


・山岳賞
山本大喜(KINAN Racing Team)20pts

・チーム総合
1 マトリックスパワータグ 23時間9分45秒
3 KINAN Racing Team +1分55秒
・選手コメント
山本大喜
「厳しいレースになってしまったが、すべてはベストを尽くした結果。今日はレース途中から自分の個人総合順位を守る方へチームがシフトして、結果的に大きく落とさずに終えられた。みんなにとても感謝している。

ツール・ド・熊野を勝つという目標を達成するには、もうひと段階レベルアップしないといけないと痛感した。もちろん自分だけじゃなく、チーム全体が向上していかないといけない。そんななかで、山岳賞を獲れたことは1つ収穫。今日もこのジャージを守り切りたいと思って走って、その通りに終えられた点はすごくうれしい」
Report, Photos, Edit: The Syunsuke FUKUMITSU
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