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KINAN RACING

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ドリュー3位 ツアー・オブ・ジャパン第6ステージ レポート

富士山ヒルクライム一発勝負のツアー・オブ・ジャパン第6ステージ
ドリューが3位に入り、残る2日へ上位進出の望みつなぐ
●ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)
第6ステージ 富士山
11.4km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
津田悠義
国内最大級のステージレースであるツアー・オブ・ジャパンは、最大のヤマ場である富士山のヒルクライム。
ふじあざみラインを駆ける11.4kmのレースで、KINAN Racing Teamはドリュー・モレが3位フィニッシュ。
個人総合でも5位として、残る2ステージへつないでいる。
また、ステージ7位のトマ・ルバも順位を上げて、個人総合で2選手がトップ10圏内につけている。
大会の名物である富士山ステージ。
ここ数年は富士スピードウェイをスタートして周辺のルートを走ったのちにヒルクライムを行ってきたが、今回は数年ぶりにふじあざみラインを上る一発勝負。
道の駅すばしりを出発する11.4kmのコースは、標高差1160m。
平均勾配10%、最大勾配22%は、世界でも屈指の山岳ステージと言われる。
ここでの差が総合成績にそのまま反映されやすく、最大の勝負どころでもある。

KINAN Racing Teamは、前日の第5ステージでライアン・カバナが2位。
山本元喜との連携で逃げ切りを成功させた。
続く富士山での戦いには、個人総合で16位と19位につけるトマとドリューを中心にレースを組み立てる。
上位選手たちが見えるポジションに位置しており、一発逆転は十分に可能。
チーム総合では首位に立っており、こちらの順位キープも意識していく。
入念なウォーミングをアップを済ませた選手たちは、号砲とともに難コースへと繰り出す。
スタートから早々にレースを引っ張ったのは、ベンジャミン・ダイボール選手(ヴィクトワール広島)。
ハイペースの牽引で、先頭付近はあっという間に指折り数えられるだけの人数まで絞られる。
ドリューとトマも精鋭グループに位置して、中腹まで上がっていく。
ダイボール選手のペーシングはより加速度を増していき、5.5km地点でトマが後退。
しばらくは先頭ライダーの姿が見える位置を走っていたが、その差が開いていって、以降は一定リズムでのクライミングに切り替える。

前線に残るドリューは、少しずつポジションを上げていきながら急勾配を進む。
しかし、スタートからおおよそ7km進んだところでダイボール選手らとの差が少しずつ開いていく。
直後にネイサン・アール選手(JCL TEAM UKYO)がアタックしてダイボール選手を引き離すと、後続との差は拡大する一方に。
ドリューはベンジャミ・プラデス選手(JCL TEAM UKYO)と3番手争いへとシフトして、五合目のフィニッシュラインを目指した。
アール選手はそのままトップを走り抜いてフィニッシュへ。その1分19秒後、プラデス選手との競り合いを制したドリューが3番目にフィニッシュラインへ。約40分間の戦いで意地のクライミングを見せた。
上位で粘ったトマも、アール選手から2分39秒差の7位。
山本、孫崎、ライアン、津田もそれぞれのペースで上り切って、KINANメンバー6人すべて次のステージへ駒を進めている。
このステージを終えて、ドリューが個人総合で5位に浮上。
トップから1分34秒差に位置している。
トマも同じく8位につけて、総合タイム差は2分50秒。
このステージのスタート時点で首位だったチーム総合は3位に順位を落としているが、残る2日で個人・チームそれぞれのランクアップを目指していく。

第7ステージは神奈川県相模原へ舞台を移して、107.5kmを走る。
その間、東京五輪のロードレースコースを一部走って、ワインディングが連続する丘陵地の周回コースへ。
周回後半が上り基調で、勝負は上りスプリントになることも。
チームはあらゆるプランを組んで、積極的にレースを動かしていく。
ツアー・オブ・ジャパン第6ステージ・富士山(11.4km)結果
1 ネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)40分14秒
2 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+34秒
3 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分19秒
4 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)+1分23秒
5 小林海(マトリックスパワータグ)+2分4秒
6 レオネル・キンテロ・アルテアガ(ヴィクトワール広島)+2分17秒
7 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+2分39秒
23 山本元喜(KINAN Racing Team)+4分42秒
42 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+7分40秒
50 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+9分23秒
65 津田悠義(KINAN Racing Team)+11分29秒


個人総合時間賞
1 ネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)12時間59分5秒
2 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+47秒
3 岡篤志(JCL TEAM UKYO)+1分7秒
4 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)+1分16秒
5 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分34秒
6 レオネル・キンテロ・アルテアガ(ヴィクトワール広島)+1分46秒
8 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+2分50秒
27 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+9分16秒
33 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+11分27秒
47 山本元喜(KINAN Racing Team)+21分37秒
56 津田悠義(KINAN Racing Team)+26分25秒


ポイント賞
8 孫崎大樹(KINAN Racing Team)29pts
12 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)20pts
14 山本元喜(KINAN Racing Team)18pts
21 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)11pts
31 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)5pts


山岳賞
6 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)10pts
14 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)4pts
15 山本元喜(KINAN Racing Team)4pts


チーム総合時間賞
1 JCL TEAM UKYO 38時間59分34秒
3 KINAN Racing Team +3分8秒
●選手コメント
ドリュー・モレ
「今日のリザルトには満足している。自分ができる限りの追い込みでフィニッシュを目指した。ベンジャミン(ダイボール)のプッシュはとてもハードで、彼のペースで消耗したところは大きい。特に4km地点で彼がペースを上げた時はついていくので必死だった。

このレースは今季7戦目。走りの感覚は良くなっていて、それがフィニッシュ前の競り合いにも生かされた。明日以降は自分自身の総合成績も大事だが、チームメートが勝てるようにサポートもしていきたい。もちろん、私もチャンスがあればチャレンジしていく」
Photos: Ryo KODAMA, Syunsuke FUKUMITSU
Report, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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