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KINAN RACING

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シマノ鈴鹿ロードレース クラシック レポート

シマノ鈴鹿ロードレース クラシックは孫崎大樹が5位
チーム力を生かしたレースコントロールに確かな手ごたえ
●シマノ鈴鹿ロードレース クラシック
5.807km × 10laps = 58.07km

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
花田聖誠
白川幸希
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
ロードレース真夏の祭典・シマノ鈴鹿ロードレースが8月19日・20日の2日間、鈴鹿サーキットを会場に開催。
イベント2日目の20日にはエリートレースの「シマノ鈴鹿ロードレース クラシック」が行われ、KINAN Racing Teamから8選手が参加。
レース序盤から前線にメンバーを送り込みつつ、レース全体をコントロール。最終的に孫崎大樹を5位に送り込んだ。
日本のモータースポーツの聖地である鈴鹿サーキットを舞台に、個人・チーム、そして近年はバーチャル種目も仲間入りし、多くのサイクリストが参加できるイベントに。
“真夏の祭典”の色合いは今年も変わらず、プロライダーからホビーレーサー、さらにはキッズレーサーも多く参加する多彩な2日間となった。

メインイベントでもある「シマノ鈴鹿ロードレース クラシック」は、プロアマ混合レースとしては希少な機会。
国内トップチームから、本格派のアマチュアレーサーまで多くのライダーがスタートラインに並んだ。
KINAN Racing Teamからは8選手が出場。
短いレース距離ながら、サーキット特有の高低の変化を利用したアタックの応酬となることが多く、目まぐるしい展開の中で勝負どころを見極める勘が求められる。
今年のレースも例年に違わず、序盤からアタックとキャッチを繰り返す流れに。
2周目には新城雄大が逃げを狙う動きに加わって、メイン集団に対して10秒ほどのリードを得る。
やがて5人となった逃げグループが2周ほど先行。
4周目に入ると、トマ・ルバを含んだ数人の追走メンバーが合流し、先頭グループは12人まで膨らんだ。
国内トップチームのほとんどが先頭にメンバーを送り込み、KINNA勢も新城とトマが加わるも、この状況を嫌った他チームが追撃。
レースが中間地点を迎える5周目にプロトンはひとつとなり、ふりだしに戻った。

次の大きな動きは6周目。3選手が先行したのをきっかけに、再び国内トップチームから数人ずつが前線へ。
メンバーがシャッフルしながら先頭グループが再形成され、KINANメンバーでは花田聖誠がジョイン。
10人がメイン集団に対して1分近い差をつけて逃げを図る。
先頭メンバーは、他チームが複数人送り込んだのに対し、KINAN勢は花田のみ。
数的不利な状況を打開するべく、残りメンバーで集団のペーシングを開始。
宮崎泰史、白川幸希、トマ・ルバらを前に送り出し、利害が一致するチームと協調しながら前とのタイム差を縮めていく。
8周目以降はほとんどの時間を集団牽引に費やし、約30秒差まで迫る。
先頭グループでも変化があり、9周目に入って3人が抜け出しに成功。
花田は追走に回り、前への復帰を目指す。
集団もスピードが上がっており、花田たちを射程圏に。
最終周回の鐘を聞くのと同時に集団が追走メンバーを捕まえ、最後の5kmに賭けた。
先頭では岡篤志選手(JCLチーム右京)の独走に。
メイン集団はスプリント勝負を見据えつつ、逃げ続ける岡選手にじりじりと迫る。
JCLチーム右京は山本大喜選手が追随を図るも集団が見逃さず、あとは岡選手だけに。
最終コーナーを抜け、スプリントを開始すると同時に岡選手をパスし、一団がフィニッシュを目指す。
KINAN勢はレース前の想定通り、孫崎のスプリントで勝負に加わる。
混沌となった最終局面だったが5位として、6位以内としているこの大会の入賞ラインは確保した。
このレースにあってはセオリー通りと言えるスプリントでの優勝争い。
レース途中からはメイン集団のコントロールを担い、孫崎のスプリントにつなげている。
チーム力の一端は示して、ビッグレースが控える秋の戦いにつなげている。
レース外でもチーム活動に勤しみ、午前・午後1回ずつのウィーラースクール(自転車安全教室)で選手が講師を務めたほか、コルナゴブース(株式会社アキボウさま)ではチームグッズの配布やサイン会を実施。
チャンピオンシステムジャパンさま、株式会社カワシマサイクルサプライさま(FULCRUM)、株式会社フカヤさま(bryton)、ウィンクレル株式会社さま(NORTHWAVE)、株式会社ウベックススポーツジャパン(uvex)の出展ブースにもうかがい、日頃の感謝とシーズン後半の活躍を誓った。
次戦は9月8~10日のツール・ド・北海道(UCI2.2)。
ここからシーズン後半のターゲットレースが続き、チーム活動も加速度を増す。
シマノ鈴鹿ロードレース クラシック(58.07km)結果
1 沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)1時間14分53秒
2 黒枝咲哉(スパークルおおいたレーシングチーム)+0秒
3 佐藤健(愛三工業レーシングチーム)
4 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
5 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
6 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
12 畑中勇介(KINAN Racing Team)
44 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+5秒
78 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+3分52秒
88 花田聖誠(KINAN Racing Team)+4分45秒
89 新城雄大(KINAN Racing Team)
93 白川幸希(KINAN Racing Team)+6分37秒
DNF 山本元喜(KINAN Racing Team)
●選手コメント
孫崎大樹
「大集団のスプリントになると分が悪いので、できるだけ前にメンバーを送り込んで勝負するのが理想だった。ただ、レース後半の逃げグループに花田しか乗せられず、数的不利だったので追うより仕方なくなってしまった。本来なら僕もそこに加わらないといけなかった。チームがすぐにカバーに動いてくれて、僕のスプリントで狙えるように組み立ててくれたことにはとても感謝している。不利な状況からふりだしに戻せた点は、チーム力が高まってきている証拠だと思う。個人的にもスプリント力がはっきりしてきているので、勝つためにどうしていくべきか、より戦略的に考えていきたい。

シーズン後半はチームとして楽しみなレースが多いので、総合力を生かして勝利への精度を上げていきたい。個人としては、得意とするレースやコースが控えているので、ステージレースであれば総合成績を意識しながら、勝機を探っていこうと思う」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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