12月16日、KINAN Racing Teamは発足10年目となる新シーズンへ向けて、選手・関係者・ファンが集まる決起イベント「KINAN Racing Team Kickoff Meeting 2023-2024」が愛知県春日井市にて開催された。
新加入選手を交えたチーム紹介、プロジェクトの発表、交流イベントが催され、新シーズンへの期待が膨らむ2時間となった。

このイベントでは、シーズンを通しての応援と支援への感謝を伝える場とし、多数のスポンサー・サプライヤー企業を招くとともに、ファンも一般参加として来場。多くの列席者に恵まれた。
まずは、この日の主役たちを迎え入れ、会が進む。レッドカーペットを用いた入場から、11名の選手たち（1名欠席）が壇上へ一列に並んだ。
KINAN Racing Teamは、2部隊編成でレースを駆け回ることもあり、国内チームとしては大所帯、そして強力な選手が名を連ねる。
錚々たるメンバーが一同に揃う貴重な機会でもあり、たくさんの歓声、拍手を浴びた。

チームキャプテン、新城雄大は新加入選手らを「これまでとまた違うKINAN Racing Teamを見せることができる」と紹介。
新たにメンバーに加わるレイモンド・クレダーは、「素晴らしいチームでのレースが楽しみだ」とコメント。
同じく新加入であり最年少・19歳の柚木伸元は「しっかりと成長していく」と宣言。
2選手の加入に際して、メインスポンサーの株式会社キナン・角口賀敏会長は、「今年は惜しい思いもしてきたが、さらに良い形をみなさんに見せられるのでは」と期待を寄せた。

続いて、選手たちを引き続き支える、リバース東京（ラフィネグループ）・川村信久社長からは激励を。
そして、春日井市・石黒直樹市長にも力強い応援のお言葉をいただき、乾杯の音頭を取っていただいた。

乾杯の後は選手たちによるトークセッション。
継続選手たちを中心に息の合ったコンビネーションで会場の笑いを誘った。

2024年シーズンはレース活動に加え、新たなプロジェクトにも取り組む。
将来のプロ選手を目指す若手育成を試みる「KINAN Racing Team MIE Junior（キナンレーシングチーム みえジュニア）」が発足。
所属予定ライダーとともに講師を務める筧五郎氏が登壇し、「ジュニアの子どもたちにとって、お手本となるプロ選手が間近にいることがとても大事。
KINAN Racing Teamだからこそ、実現した」と下部組織の体制である利点を述べた。
さらに、「参加する現役プロ選手たちにも、相乗して『教える力』が身に着けば」と、石田哲也監督から補足がなされ、若い力を育てていく体制づくりも期待させた。

このほか、スポンサー・サプライヤー企業からの出品による大抽選会や、2024年シーズンに着用するジャージ・バイクを公開。
グローバルに活動を行うチームらしく、2024年の初戦をニュージーランド・サイクルクラシック（UCI2.2、1月10〜14日）で迎えることも発表。
選手たちはシーズンインへ向けた準備を進めている。

そして、濃密なミーティングの最後を締めくくるのはやっぱり記念撮影。
KINANの「K」ポーズを納め、一丸となった。

Text, Photo: Ryo KODAMA
Edit: Edit: Syunsuke FUKUMITSU