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KINAN RACING

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ニュージーランド サイクルクラシック 第5ステージ レポート

首都ウェリントンの市街地を駆けたニュージーランド第5ステージ
スプリントに挑んだ孫崎が7位で終えて大会を締める
●ニュージーランド サイクルクラシック(UCIオセアニアツアー2.2)
第5ステージ 1月14日(日)
ウェリントンクリテリウム 1時間+3周回

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
宮崎泰史
新城雄大
KINAN Racing Teamが参戦したニュージーランド サイクルクラシックは、1月14日に閉幕。
大会最終日は首都ウェリントンでのクリテリウムが催され、スプリント戦線に加わった孫崎大樹が7位でフィニッシュ。
地元ニュージーランド勢がレース全体を支配した中、可能性に賭けてチャレンジした。
10日に開幕し、マスタートンを主な開催地として4ステージを進行。
その最後を飾るのは、ウェリントンへと舞台を移してのクリテリウムである。
ここまでの4日間は、ニュージーランドナショナルチームが主導権を握ってプロトンを統率。
そこに地元チームのほか、オーストラリア勢や日本から臨んでいるKINANメンバーが流れを変えるべく盛んに仕掛けている。
第4ステージではライアン・カバナが敢闘賞を獲得。
その戦いぶりは現地でも注目が集まっている。
今大会の最後のチャンスであるウェリントンクリテリウムは、首都機能の中心を南北に行き来する1.6kmのサーキットコースを採用。
高低の変化はほとんどないものの、ところどころ石畳の路面があるほか、鋭角コーナーが立て続けに待ち受けるテクニカルなコース。
それに加えて、この日は15mに達しようかという強風が吹き荒れ、自然現象との戦いでもあった。
選手を含む大会関係者は午前中にウェリントンへ移動し、休憩もそこそこにレーススタートを迎えた。
スタートから1時間走り、その後3周回してフィニッシュとするレース設定で、早々からハイペースで進行するプロトン。
そのスピードについていけない選手が次々と後退し、前線で生き残った選手たちによる勝負の様相となる。
そんななか、孫崎が積極的に前方でレースを展開。常時先頭から10番手付近を押さえて周回をこなしていく。
他のKINANメンバーも少しずつポジションを挙げ、新城雄大やライアン・カバナも孫崎を好位置にとどめようと加勢する。
強い風が影響し、集団内ではたびたび中切れが発生。
一時的に数人が集団に対しリードする場面も見られたが、そのたびに後続選手たちが脚を使いながらその差を埋めて、集団をひとつに戻す。
決定打はないまま、スプリントを狙うチームがレース全体を統率し勝負どころまで進めていった。
スタートから1時間を過ぎたのを機に、KINAN勢も隊列を組んで前線へ。
ときおり見られるアタックには山本元喜が反応し、大きなリードを与えない。
集団の先頭から5,6番手に収まった孫崎は、最終周回までその位置をキープしてスプリントへと向かった。
ニュージーランドナショナルチームが作るハイペースに懸命に食らいついた孫崎。
最後は各チームのスプリンター陣だけが最前線に生き残る格好となったなかで踏みとどまり、7位でのフィニッシュとなった。
最終的に、KINAN Racing Teamは5人が全5ステージの大会を完走。
個人総合でチーム最上位につけたドリュー・モレは9位が確定。
シーズン最初のレースでUCIポイント3点を得ている。
日本とは季節が逆の南半球で、好調さをアピールする地元ライダーたちと真っ向勝負したKINAN勢。
2年連続4回目となったニュージーランドでのシーズン開幕は、この先に続く長いシーズンへつなぐ重要な期間となった。
ここからさらにコンディションを上げて、先に控えるレースに備える。

なお、チームの次戦については、近日中に発表ができる見通しになっている。
ニュージーランド サイクルクラシック 第5ステージ(1時間+3周回)結果
1 アーロン・ゲイト(ニュージーランドナショナルチーム)1時間8分17秒
2 トーマス・セクストン(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル)+0秒
3 ベイリー・オドニール(ニュージーランド、オックスフォードエッジチーム)
4 エリオット・シュルツ(ニュージーランド、チームブリッジレーン)
5 ベントレー・ニケットオールデン(オーストラリア、CCACHE x Par Kup)
6 カート・イーサー(オーストラリア、CCACHE x Par Kup)
7 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
31 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+17秒
37 新城雄大(KINAN Racing Team)+18秒
53 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分11秒
54 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分28秒
DNF 宮崎泰史(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 アーロン・ゲイト(ニュージーランドナショナルチーム)13時間26分11秒
2 エリオット・シュルツ(オーストラリア、チームブリッジレーン)+33秒
3 オリー・ジョーンズ(ニュージーランド、サザンクロスレーシングアカデミー)+37秒
4 ローガン・キュリー(ニュージーランドナショナルチーム)+38秒
5 アラステア・クリスティー=ジョンストン(オーストラリア、CCACHE x Par Kup)+49秒
6 ボリス・クラーク(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル)+50秒
9 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分1秒
32 新城雄大(KINAN Racing Team)+4分56秒
40 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+9分6秒
41 山本元喜(KINAN Racing Team)+9分34秒
45 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+11分28秒


・スプリント賞
16 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)4pts

・山岳賞
4 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)10pts
14 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)2pts

●選手コメント
孫崎大樹
「今大会はチャンスがありながらも不本意なステージが続いてしまい、今日こそはとの思いで最終ステージに挑んでいた。ピュアなスプリントだと自分の脚質的に厳しいので、最終コーナーを前に先頭に出ることをイメージして最後の局面に挑んだ。ただ、結果としてそれずれもさせてもらえず、力負けしてしまった。今日勝ったアーロン・ゲイト選手は残り2周でアタックを試みたりしながらも、最後はスプリントで勝っている。自分もそのくらいの強さを身につけないといけないと感じさせられた。とにかく勝てるときにしっかり結果を出せる選手にならないといけない。

それでも、ハイシーズンのニュージーランド勢やオーストラリア勢と勝負して、自分のスピードや集団内のポジショニングが通用していることも実感している。どこよりも早くシーズンインできたことをプラスに捉えて、今後の国内外のレースにつなげていきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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