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KINAN RACING

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ツアー・オブ・アンタルヤ 第4ステージ レポート

ツアー・オブ・アンタルヤ、4日間の戦いを終える
個人総合最上位はドリューの16位、6選手が完走し大会を締める
●ツアー・オブ・アンタルヤ(UCIヨーロッパツアー2.1)
第4ステージ 2月11日(日)
アンタルヤ-アンタルヤ 183.9km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
白川幸希
レイモンド・クレダー
トマ・ルバ
畑中勇介
トルコ南部を駆けたツアー・オブ・アンタルヤは、現地2月11日に全4ステージの戦いを終了。
最後は6人が逃げ切り、その後ろでメイン集団がフィニッシュ。
ドリュー・モレがそこに加わり、最終的に個人総合16位で大会を終えた。
その他、KINANメンバーは6人が全行程を完走。
ヨーロッパ勢との戦いから得た自信と課題の克服に向けて、今後へとつなげている。
前日行われた第3ステージでは、1級山岳頂上のフィニッシュラインをめがけての急坂クライミング。
前線でレースを進めたドリューが踏みとどまり、ここまでを終えてトップから1分29秒差の個人総合18位につけている。
最後を飾る第4ステージも、これまでと同様に高低の変化の多いコースレイアウト。
中盤にかねて長い登坂区間が待ち受け、標高1000m近くまで上る。
打って変わって後半は下りと平坦が主に。大会の基点であるアンタルヤの中心部へと戻る、レース距離は183.9km。
KINAN Racing Teamとしては、ドリューの総合ジャンプアップを視野に入れながら、引き続き積極策でプロトンを動かしていく構え。
迎えたレースは、しばしアタックとキャッチを繰り返したのち、40km地点を過ぎたあたりで6人がリードを開始。
やがて2分以上のタイム差まで拡大する。KINANメンバーは集団に残って、重要局面へと準備を進める。
ただ、レース全体が落ち着くことはなく、集団がペースを上げて先頭を行く選手たちに迫る。
80km地点を過ぎたところでいったんふりだしに戻ると、その後ろでは上りに耐え切れず遅れていく選手が続々と現れた。

この日唯一の山岳ポイントを過ぎ、122km地点に設けられた中間スプリントポイント通過をきっかけに、新たな逃げが生まれる。
6人が仕掛けると、おおよそ30人ほどまで絞られていた集団はこれを容認。
フィニッシュ前30kmを前にその差は2分近くまで広がる。
KINAN勢ではドリューがメイン集団に残って集団へと進んだ。
先頭6人は貯金を取り崩しながらも、かろうじて逃げ切りに成功。
ダウンヒルや平坦区間でペースを維持し、集団の追い上げをかわした。
一方、メイン集団は21秒差でのフィニッシュ。

集団でレースを終えたドリューは最終的に、前日から順位を2つ上げて個人総合16位を確定。
貴重なUCIポイント3点を獲得している。ドリュー含め6人が全4ステージを走り切り、大会を終えることとなった。
UCIヨーロッパツアーのレベルの高さを実感するとともに、可能性に賭けて挑み続けたKINAN Racing Team。
悔しさや課題が残る結果となったが、この経験を先に控える国内外のレースにつなげる意欲を高めている。
チームの次回公式戦は、2月24・25日のJプロツアー・鹿児島2連戦を予定。
1月からこなしてきた国際レースでの勢いを、国内開幕戦にも活かしていく。
ツアー・オブ・アンタルヤ 第4 ステージ(183.9km)結果
1 ハータイス・デフリース(オランダ、TDT・ユニベット)4時間16分8秒
2 ファビオ・ファンデンボッセ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)+0秒
3 アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム)
4 ローランド・テールマン(スイス、チューダープロサイクリングチーム)
5 オドネ・ホルテル(ノルウェー、ウノエックスモビリティ)
6 ホルヴァー・ドルヴェン(ノルウェー、ウノエックスモビリティ)
29 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+21秒
76 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+5分12秒
88 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+16分20秒
130 山本元喜(KINAN Racing Team)+18分33秒
139 白川幸希(KINAN Racing Team)
142 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
DNF 畑中勇介(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、チーム ポルティ・コメタ)14時間9分38秒
2 アレッサンドロ・ピナレロ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ)+18秒
3 エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)+24秒
4 オドネ・ホルテル(ノルウェー、ウノエックスモビリティ)+28秒
5 シモン・ダルビー(デンマーク、ウノエックスモビリティ)+33秒
6 セバスティアン・レイシェンバック(スイス、チューダープロサイクリングチーム)+34秒
16 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分29秒
44 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+9分19秒
109 山本元喜(KINAN Racing Team)+56分18秒
123 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+1時間4分28秒
124 白川幸希(KINAN Racing Team)+1時間6分41秒
129 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+1時間12分44秒


・山岳賞
22 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)1pts

・チーム総合
1 Q36.5プロサイクリングチーム 42時間31分22秒
16 KINAN Racing Team +1時間2分25秒
●選手コメント
白川幸希
「(KINAN2シーズン目にして初のUCIレースメンバー入り)チームとしての戦い方をステージをこなすごとに吸収して、最後の1日である程度行動に移せたかなと感じている。良い学びの機会になったので、今後は自発的に動けるよう精度を上げていきたい。まずはエースに必要となる選手になること。それが今の自分に一番必要な点。

日本のレースとはコースのレイアウトから路面状況など、すべてが異なっていた。ヨーロッパのレース特有のスピード感も肌で感じられて、やはりこういうところで勝負したいなと思った。

(次戦は鹿児島での2連戦を予定)トルコでの4日間でコンディションがかなり上がった実感があるのと、レース勘をつかめたことが大きい。鹿児島ではチームの勝利につながる動きができればと思っている」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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