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KINAN RACING

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ツアー・オブ・メルスィン第4ステージ レポート

山頂ツアー・オブ・メルスィンはトマ・ルバが個人総合7位
最終日はスプリントを狙って主導権をにぎる場面も
●ツアー・オブ・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)
第4ステージ 4月7日(日)
メルスィン・バリス・メイダニ 119.8km

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
レイモンド・クレダー
柚木伸元(第2ステージDNF)
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
トルコ南部を4日間かけて走ったツアー・オブ・メルスィンは、現地4月7日に全日程を終了。
メルスィン市街地で行われた最終・第4ステージでは、中盤から後半にかけてKINAN Racing Teamがプロトンの主導権をにぎってレースをコントロール。
最終的に、トマ・ルバが前日からの個人総合7位を確定させて、チームに貴重なUCIポイントをもたらしている。
4日に開幕し、ここまで丘陵や山岳地帯を駆けてきた選手たちは、いよいよ大会名にもあるメルスィンへと到達。
第3ステージまでに総合争いの形勢がおおむね固まり、最後の1日は地中海沿いの周回コースでのハイスピードバトルが見どころとされた。
KINAN Racing Teamは前日、トマ・ルバが山岳決戦で上位争いに加わって6位フィニッシュ。
個人総合でも7位まで浮上し、この順位を維持して走り抜くことが最低限のミッションに。
そして、スプリントに向けてはレイモンド・クレダーを軸に走ることで意思統一。
12kmのサーキットコースを10周回するレースは、海沿いを東西に行き来するレイアウト。
チームの本拠に近い和歌山県串本町との姉妹関係にあるメルスィンのコースで、大きなアピールを狙う。
4.5kmほどのパレード走行を経てレースが始まると、散発的なアタックがたびたび発生。
どれも集団から抜け出すまでにはならず、しばし出入りが繰り返される。
この間KINAN勢は集団前方に構えて、飛び出そうとする選手を徹底的にチェック。危険な動きを封じていく。
その流れのまま5周が過ぎ、中間地点を通過。
この直後に1人が先行したのをきっかけにさらに2選手が追随。6周目を終える頃には3人の逃げグループが形成された。

前との差が40秒まで開いたところで、メイン集団は本格的に追走を開始。
8周目を迎えたところでKINANトレインが前線へと上がってペーシング。
そこから先頭との差は着実に縮まっていき、9周目に入るところでその差は30秒。
畑中勇介、新城雄大、山本元喜、そしてトマと集団牽引を引き継いでいくと、最終周回の鐘を聞く頃にはその差は15秒に。
フィニッシュまで10kmを切ったところでついに逃げをキャッチした。
スプリントに向けて各チームが態勢を整えていく中、KINAN勢は孫崎大樹からレイモンドへの連携を図る。
確実に集団前方を押さえて勝負に備えるが、残り2kmを切ったところで位置取りが一瞬乱れ、レイモンドが減速を避けられず。
そこから踏み直すも、前線のポジションまでは戻し切れず。12位でフィニッシュラインを通過した。
時速60kmを超えようかという最終局面で流れを逸したものの、そこまでは狙った通りの展開を構築。
次のスプリント機会に真価発揮をかける。

全4ステージを終えて、トマの個人総合7位が確定。
最終日はレイモンドのサポートに回りつつも、自身の順位キープに努めた。
これにより、UCIポイント5点を獲得している。同時に、このステージまで出走した6選手すべてが完走を果たした。
今季2度目のトルコでのレースを終えた選手たちは、一部をのぞき同国に引き続き残って調整。
4月21日から始まるビッグレース、ツアー・オブ・ターキー(UCIプロツアー)に向けてさらにコンディションアップを図っていく。
ツアー・オブ・メルスィン 第4ステージ(119.8km)結果
1 Sergey ROSTOVTSEV(Sakarya BB Pro Team)2時間29分30秒
2 Norbert BANASZEK(ポーランド、Mazowsze Serce Polski)+0秒
3 Batuhan OZGUR(トルコナショナルチーム)
4 Tobiasz PAWLAK(ポーランド、Mazowsze Serce Polski)
5 Maxime DE POORTER(ベルギー、Tarteletto-Isorex)
6 Vladimir MULAGALEYEV(カザフスタン、アルマトイアスタナモータース)
12レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)
27 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
73 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
83 新城雄大(KINAN Racing Team)
115 畑中勇介(KINAN Racing Team)
130 山本元喜(KINAN Racing Team)+5分53秒


・個人総合時間
1 Marcin BUDZINSKI(ポーランド、Mazowsze Serce Polski)11時間18分26秒
2 Oliver MATTHEIS(ドイツ、バイクエイド)+1分1秒
3 Dawit YEMANE(エリトリア、バイクエイド)
4 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)+1分3秒
5 LYU Xianjin(中国、チャイナグローリーコンチネンタル)+1分43秒
6 ウィリアム・シュミット(南アフリカ、チャイナグローリーコンチネンタル)+1分55秒
7 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+3分6秒
39 新城雄大(KINAN Racing Team)+20分6秒
55 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+26分1秒
56 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+26分45秒
69 山本元喜(KINAN Racing Team)+33分32秒
103 畑中勇介(KINAN Racing Team)+47分44秒


・山岳賞
8 山本元喜(KINAN Racing Team)4pts

・チーム総合時間
7 KINAN Racing Team +27分31秒
●選手コメント
レイモンド・クレダー
「みんなのサポートにはとても感謝している。勝って応えたかった。レース終盤は孫崎が良い位置へ送り出してくれたが、残り2kmで他チームとのポジション争いで減速を強いられてしまった。少しでも上位を目指して走ったけど、前の選手たちに追いつくことは難しかった。でも、今日のような連携ができれば、この先必ず良い結果が得られると思う。

ここまでなかなかスプリント機会がなく、今日チャレンジできたことはうれしかった。(2月のトルコレース)ツアー・オブ・アンタルヤではスプリントができず、今大会も3日間我慢だったから、実際に今日トライして調子の良さを実感できたことにも満足している。

次戦はツアー・オブ・ターキー。強力なスプリンターがそろうと思うけど、自分もその中に加わって勝負するつもりだ」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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