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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ターキー第1ステージ レポート

UCIプロツアー「ツアー・オブ・ターキー」開幕
KINAN7選手すべてメイン集団でレースを完了、無難な立ち上がり
●プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(UCIプロシリーズ)
第1ステージ 4月21日(日)
アンタルヤ-アンタルヤ 134.7km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
新城雄大
春の重要ステージレースとして世界的にも注目を集める「ツアー・オブ―・ターキー」がトルコ時間の4月21日に開幕。
初出場となるKINAN Racing Teamは、第1ステージを無難にクリア。
まずは初日を終えて、ここから進むレースへ機運を高めている。
ロードレース熱の高いトルコにあって、最大にしてワールドクラスのイベント。
世界の名だたる選手やチームが集まり、熾烈な戦いが見られることで日本のレースファンにも知られる。
大会の正式名称は「プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(Presidential Cycling Tour of Türkiye)」で、トルコ大統領府がメインスポンサーを務める国家イベントでもある。
例年4月に開催され(2023年大会は10月開催)、UCI(国際自転車競技連合)における国際レースのカテゴリーは、上から2番目にあたる「UCIプロシリーズ」。
UCIプロシリーズにランクされるレースの出場資格は、ツール・ド・フランスなどを主戦場とする最高チーム群「UCIワールドチーム」、第2カテゴリー「UCIプロチーム」、さらにKINAN Racing Teamが属する「UCIコンチネンタルチーム」と幅広い。
一方で、上位2つのカテゴリーのチーム群を中心に主催者による招待がなされ、レースレベルもハイクラス。
KINAN Racing Teamが今回招待を獲得した背景には、今季2度の同国レースで一定の成果を上げ、チームとしての評価を高めたことにある。
またとない機会を得たチームは、4月上旬に臨んだツアー・オブ・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)を終え、一部選手をのぞきトルコ国内に残って調整。
今大会の開幕地であるアンタルヤをベースにコンディションを高めている。

満を持して迎えた大会へは、孫崎大樹、ドリュー・モレ、山本元喜、レイモンド・クレダー、ライアン・カバナ、トマ・ルバ、新城雄大の7選手で参戦。
先のオセアニア選手権を制したライアンには、大陸王者としての注目が集まっている。
アンタルヤを発着とした134.7kmによる第1ステージは、全体的に平坦基調。
中間地点を過ぎてから長い上り基調が待つが、プロトンを崩すものとはならないとの予想。
実際、UCIワールドチーム勢がレースをコントロールし、おおむね一団のままフィニッシュを目指すこととなる。
その流れは、スタートして早々に形成された7人の先頭グループを、1~2分程度の差でメイン集団がしばし追随するというもの。
ワールドチームによるペーシングのもと、集団待機のKINAN勢も安定して進んだ。
49.7km地点に置かれた中間スプリント、91.4km地点に設定された山岳、両ポイントとも先頭メンバーが確保。
その間に集団は完全に前の選手たちを射程圏内に捉え、いつでもキャッチできる態勢とした。
フィニッシュまで20kmを切ろうかというタイミングで逃げていた選手たちを吸収した集団は、そのままスプリント特別賞「トレジャー・オブ・ターキー・スプリント」へ。
ここで孫崎が前線に上がり、スプリントにチャレンジしている。
レース終盤はワールドチーム勢が完全に主導権を握り、スプリントに向けた動きへ。
KINANメンバーは、レイモンドで上位進出を狙って連携を図る。
アンタルヤ市街地に入って、連続するコーナーや道幅の変化に対応しながらも、前が見える位置で展開。
結果的にレイモンドが23位で終え、他の6人も続いてフィニッシュラインを通過。まずはトップと同タイムで大会初日を終えている。
今大会は25チーム・172人が出走。全8ステージで、総走行距離1188km。
第2ステージからは西に向かって進み、地中海やエーゲ海を見ながらのレースが続き、最終・第8ステージで首都・イスタンブールに到達。
なお、現地4月22日に行う第2ステージは、ケメルからカシュまでの190.6kmで、今大会最長距離に設定される。
ツアー・オブ・ターキー 第1ステージ(134.7km)結果
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)2時間56分14秒
2 サシャ・ウィーマース(ベルギー、ビンゴールWB)+0秒
3 シモン・デヘアーズ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
4 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ)
5 レオ・ブーヴィエ(フランス、バイクエイド)
6 ダニエル・バボール(チェコ、カハルラル・セグロスRGA)
23 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)
38 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
106 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
118 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
130 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
144 新城雄大(KINAN Racing Team)
148 山本元喜(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)2時間56分4秒
2 サシャ・ウィーマース(ベルギー、ビンゴールWB)+4秒
3 シモン・デヘアーズ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)+6秒
4 トマシュ・ブチンスキ(ポーランド、Mazowsze Serce Polski)+8秒
5 フィリッポ・リドルフォ(イタリア、チーム ノボノルディスク)+9秒
6 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ)+10秒
25 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)
40 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
106 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
118 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
130 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
144 新城雄大(KINAN Racing Team)
148 山本元喜(KINAN Racing Team)


・チーム総合
1 アルペシン・ドゥクーニンク 8時間48分42秒
20 KINAN Racing Team +0秒
●選手コメント
新城雄大
「風がレース展開に影響することも想定していたが、結果的にはそうならず、逃げも早々と決まったことで全体的にリラックスして走ることができた。気負わずに走れたと同時に、UCIプロシリーズならではの緊張感も味わえた大会初日だった。

今日で全体的な空気感がつかめたので、明日からは積極的にレースをしていきたいと思っている。逃げを試みたり、トレジャー・オブ・ターキー・スプリントにトライしたりと、何か爪痕を残せる8日間にしたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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