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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ターキー第3ステージ レポート

ツアー・オブ・ターキー第3ステージは終盤でライアンがアタック
積極姿勢を崩さず大会中盤戦へ進む
●プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(UCIプロシリーズ)
第3ステージ 4月23日(火)
フェトヒエ-マルマリス 156km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
新城雄大
開幕から3日目を迎えたツアー・オブ・ターキー。
156kmに設定された第3ステージは、終始大小の変化が繰り返されたコースレイアウト。
終盤の山岳区間ではライアン・カバナが一時メイン集団に対してリードをするなど、レースを通して積極的な走りを披露。
大会の半ばに差し掛かるにあたり、チーム状態は確実に上がっている。
地中海沿いを西へ進行しているプロトンはこの日、フェトヒエからマルマリスまでのルートを走る。
どちらも観光地として人気の高い都市で、地中海に面した市街地を選手たちが実際に走行。
スタート直後から高度にして200m前後を一気に駆け上がる登坂が連続し、中盤以降も同程度の上りが断続的に表れる。
最後の50kmは2つの3級山岳が控えて、これらを上り終えると約10kmのダウンヒルを経てマルマリスのフィニッシュラインへ。
前日は今大会最長の190kmを走り、ドリュー・モレ、トマ・ルバ、山本元喜の3人がメイン集団でレースを完了。
ワールドクラスのチームが構築するレースペースのもと、終盤に起きた人数の絞り込みにも難なく対応した。

トルコの休日「国民主権と子供の日」にあたるこの日は、スタート会場やコース沿道でたくさんの声援が飛び交った。
スタート前のチーム紹介では、代表してライアン・カバナが子供たちにメッセージを送った。
そんな華やかなムードに彩られたプロトンは、スタート直後から激しいアタックの応酬。
KINANメンバーも集団前方に構えて、チャンスをうかがう。
上りではトマが、直後の平坦区間ではライアンがUCIワールドチーム勢が仕掛ける動きに乗じたが、逃げを決めるまでには至らず。
50km地点を前に4選手がリードを始めると、リーダーチームのアルペシン・ドゥクーニンクが集団を統率しペースを落ち着かせる。先頭4人とのタイム差を3分15秒まで容認した。
中盤に差し掛かると、リーダーチームが中心となって先頭とのタイムギャップを本格的に調整。
あっという間に1分台まで縮めると、射程圏内に保ちながら連続する3級山岳の上りへ。
ここまで集団に待機してレースを進めてきたKINANメンバーも、前線生き残りをかけて重要な区間を迎えた。
いよいよ最後の上りに差し掛かると、逃げ残りの選手をめがけて集団から飛び出す選手が次々と現れる。
この中にライアンも加わって、6選手で逃げる構え。
しかし、ここはエーススプリンターを残すボーラ・ハンスグローエが上りのペースを上げてライアンたちのリード拡大を許さない。
この流れからメイン集団は80人ほどまで人数が減り、KINAN勢ではドリューとトマが残ってフィニッシュへと向かった。
ステージ優勝争いは最後まで残ったスプリンターによるものとなって、ジョヴァンニ・ロナルディ選手(ポルティ・コメタ)が勝利。
1着でフィニッシュしたダニー・ファンポッペル選手(ボーラ・ハンスグローエ)はスプリント時の危険走行との裁定により降着。
ロナルディ選手が繰り上がっている。ドリュー、トマもトップと同タイムでレースを完了。
残る、山本、ライアン、孫崎大樹、レイモンド・クレダー、新城雄大はそれぞれ後ろのグループでフィニッシュ。
これらの結果から、総合成績ではドリューとトマが引き続きトップが見える位置をキープ。
他のメンバーも逃げることを軸にしながら攻撃チャンスをうかがっていく。
翌24日の第4ステージは、この日フィニッシュ地となったマルマリスを出発し、エーゲ海の港町ボドルムへ向かう137.9km。
スタート直後から上りが始まるなど、長短のアップダウンの連続。
中間地点の前後には3級と2級の上りが控える。
最終3kmも上り基調で、3~4%の勾配を駆け上がってフィニッシュに到達。
第3ステージ同様に、激しい攻撃戦となるものと予想される。
ツアー・オブ・ターキー 第3ステージ(156km)結果
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ)3時間24分57秒
2 エンリーコ・ザノンチェッロ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ)+0秒
3 マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタンチーム)
4 マティアシュ・コペツキー(チェコ、チームノヴォノルディスク)
5 ユーリ・レイタオン(ポルトガル、カハルラル・セグロスRGA)
6 ヘンリ・ウーリッヒ(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク)
63 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
75 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
107 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+1分48秒
109 新城雄大(KINAN Racing Team)
110 山本元喜(KINAN Racing Team)
111 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
120 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+3分13秒


・個人総合時間
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ)11時間4分17秒
2 エンリーコ・ザノンチェッロ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ)+4秒
3 ヘンリ・ウーリッヒ(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク)
4 トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)+6秒
5 フィリッポ・コンカ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム)+7秒
6 ダビ・ロサノ(スペイン、チーム ノヴォノルディスク)
61 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+10秒
64 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
87 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分58秒
109 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+11分16秒
116 新城雄大(KINAN Racing Team)
117 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
122 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+12分41秒


・チーム総合
1 VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ 33時間13分21秒
15 KINAN Racing Team +1分48秒
●選手コメント
ドリュー・モレ
「正直フィーリングは良いとは言えないが、少しずつ上げていけると思っている。大会前にロストバゲージに遭う不運もあって、気持ち的に難しい状態だったが、ここから先のステージはきっともっと良い走りができるはずだ。

狙っているのは第6ステージ(今大会のクイーンステージ)。山頂フィニッシュは僕にとってチャンスだし、まずは総合で遅れないことを意識しながらこの日を迎えたい。ツアー・オブ・ターキーは初めて。大きなレースを走れることに満足している。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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