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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ターキー第4ステージ レポート

エーゲ海沿いのワインディングを進んだツアー・オブ・ターキー第4ステージ
トマとドリューが上位が見える位置をキープして大会前半戦を終える
●プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(UCIプロシリーズ)
第4ステージ 4月24日(水)
マルマリス-ボドルム 137.9km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
新城雄大
全8日間で争われるステージレース、ツアー・オブ・ターキーは現地4月24日に第4ステージを実施。
大小のアップダウンをこなしながらの137.9kmのレースでKINAN Racing Teamはドリュー・モレとトマ・ルバを前線に残すことに成功。
これまでと同様に、上位戦線が見える位置をキープしている。
開幕から連日、風光明媚な海沿いを走っているプロトンは、このステージから本格的にエーゲ海沿いの地域へ。
観光地が多く、トルコ内外から足を運んでいる人たちもレースを知って沿道にかけつけている。
前日のステージでフィニッシュ地だったマルマリスを今度は出発。
海を見ながら進む先には、大小無数のアップダウンがそびえる。
スタートしてすぐに長い上りが始まり、その後も上っては下り、上っては下りの繰り返し。
山岳ポイントは61.5km地点の3級と、94.2km地点の2級の2カ所だが、断続的に10%超の急勾配が待ち受け、選手たちの脚を試す。
フィニッシュは、古代ギリシア時代から栄華を誇るボドルムの街へ。
KINAN Racing Teamは3ステージを終えて、トマとドリューがメイン集団でレースを完了。
上位選手たちが見えるポジションを走行し、順位アップのチャンスをうかがっている。
第3ステージではライアンが一時先頭に立つ見せ場を演じるなど、選手それぞれに好調をキープしており、大会中盤戦以降は逃げや要所でのアタックで勝機を構築していく。
迎えたレースは、やはり早くから上りを利用してのアタックが頻発。
強い風もプロトンに影響を及ぼしつつ、25kmほどこの状況が続いたのち、6人が抜け出すことに成功。
さらに2人が追走し、やがて8選手がレースをリードする形になった。
メイン集団はリーダーチームのポルティ・コメタのコントロールのもと、先頭8人との差を2分前後で進行。
3級山岳の上りを終えると、アスタナ・カザクスタンチームやdsmフィルメニッヒ・ポストNLといったUCIワールドチーム勢もペーシングに加わり、前を行く選手たちとの差を縮めるとともに、集団の人数を絞り込みにかかる。
フィニッシュ前約40kmから始まる2級山岳の上りで集団が崩壊すると、その中でレースを進めてきたKINANメンバーも徐々に走行ポジションが変化。
前線にはトマ、ドリュー、ライアン・カバナが残り、追撃する機運が高まるばかりのメイン集団で先を急いだ。
終盤に入っても逃げる選手たちがリードを保ったことで、フィニッシュに向けてはスピードが上がる一方。
序盤からのタフなコース変化もあって、集団から遅れる選手の姿も見られる。
残り5kmの小さな上りでライアンが遅れたが、トマとドリューはこの状況をしのいでフィニッシュへ。
逃げ続けた1人をフィニッシュ前数百メートルでとらえると、そこからは上り基調のスプリント。
トビアスルンド・アンドレースン選手(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)がステージ優勝し、同タイムのグループでトマとドリューが走り終えた。

他の5選手も後ろのパックでフィニッシュへ。
KINANメンバー7人全員で後半ステージへと進出する。
ここまでの結果で、トマとドリューはトップから総合タイム差14秒差としている。
翌25日に行われる第5ステージは、ボドルムからクシャダスまでの177.9km。
前半で2つの3級山岳をクリアし、そこからは海岸線へ。
終盤で再び丘陵部へと進み、その先にかつて貿易港として栄えたリゾート地・クシャダスの街が広がる。
ツアー・オブ・ターキー 第4ステージ(137.9km)結果
1 トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)3時間29分42秒
2 ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)+0秒
3 ヘンリ・ウーリッヒ(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク)
4 セバスチャン・ニールセン(デンマーク、TDT・ユニベット)
5 マティアシュ・コペツキー(チェコ、チームノヴォノルディスク)
6 マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタンチーム)
49 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
57 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
79 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+3分57秒
98 山本元喜(KINAN Racing Team)+8分24秒
105 新城雄大(KINAN Racing Team)+8分25秒
108 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
135 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+15分25秒


・個人総合時間
1 トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)14時間33分55秒
2 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ)+4秒
3 ヘンリ・ウーリッヒ(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク)
4 ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)+8秒
5 フィリッポ・コンカ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム)+11秒
6 ダビ・ロサノ(スペイン、チーム ノヴォノルディスク)
53 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+14秒
55 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
83 山本元喜(KINAN Racing Team)+10分26秒
88 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+15分17秒
107 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+19分45秒
108 新城雄大(KINAN Racing Team)
128 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+28分9秒


・チーム総合
1 アスタナ・カザクスタンチーム 43時間42分27秒
15 KINAN Racing Team +5分45秒
●選手コメント
トマ・ルバ
「とても緊張感のある1日だった。風が強く、上りも厳しかったので、誰もが集団内の良い位置を確保しようと争っていた。走り終わった今は正直疲れている。

調子は良くて、これまでのステージで逃げにもトライしているが、レーススピードが速いこともあって成功しなかった。明日以降のステージでまたチャレンジできればと考えている。

(大会前にはトルコ・アンタルヤでトレーニングキャンプを実施)滞在中はとても良いトレーニングができた。たくさんの方々に歓迎してもらい、過ごしやすい環境を作ってもらった。ツアー・オブ・メルスィン(4月上旬に出場)からの流れで良い日々を送ることができている」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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