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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ターキー第7ステージ レポート

ツアー・オブ・ターキー第7ステージはスプリント決着
上位進出を狙ったレイモンドがチーム最上位の19位でフィニッシュ
●プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(UCIプロシリーズ)
第7ステージ 4月27日(土)
チェシュメ-イズミル 125.4km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ
トマ・ルバ(第7ステージDNS)
新城雄大
KINAN Racing Teamが挑んでいるステージレース、ツアー・オブ・ターキーは大会終盤戦。
第7ステージは125.4kmに設定され、スプリントで決着。
チームはレイモンド・クレダーで勝負し、19位でのフィニッシュ。そして、残すは1ステージとなった。
ここ数日はエーゲ海に沿って進んでいるプロトン。
前日行われた第6ステージは今大会唯一の超級山岳フィニッシュで、個人総合争いの形勢がおおむねはっきりとした。
KINAN Racing Teamはドリュー・モレが36位で終え、個人総合では32位とした。
残る2ステージはおおむね平坦基調。
この大会の華ともいえるスプリンター陣の競演と予想される。
現地4月27日に行われる第7ステージは、オスマン帝国時代からある噴水が特徴的なチェシュメの街を出発し、トルコ第3の都市イズミルまでの125.4km。
前半こそ3級山岳を含むアップダウンをこなすことになるが、レース半ばからは平坦基調。
短めのレース距離も関係してハイペースで進むものとみられた。
この日KINAN Racing Teamはトマ・ルバが出走を取りやめ。
ここまでは逃げにトライする場面や、第6ステージではドリューのサポートに努めるなど奮起してきたが、過酷を極めるワールドクラスのレースにコンディションを崩してしまう形に。
しかし状態は深刻ではなく、今後のレースを見据えて大事をとる判断をくだしている。
これにより、残りのステージは6人で戦う。
迎えたレースは、リアルスタート早々に孫崎大樹と山本元喜にパンクトラブルがあり、後方からの出足に。
さらには強い風と速いペースが影響してプロトンが複数に分断。
ドリューが一時後方に取り残されかけるも、自力でポジションを戻し事なきを得ている。後に孫崎と山本も前線に復帰した。
総合成績の趨勢が見えていることもあり、この日は逃げからチャンスを得ようとする選手たちの動きが目立つ。
ここにライアンも加わったが、逃げを決めるまでには至らず。
30kmほど進んだところで2選手が飛び出し、これを機に集団が沈静化。
少人数の逃げに落ち着かせて、そこからはリーダーチームのdsmフィルメニッヒ・ポストNLを中心とするコントロールが始まった。
しばし2分ほどのタイム差で推移し、先頭2人を常時射程圏に捉え続けたメイン集団。
KINANメンバーも安定して走れる位置を固めて残り距離を減らしていく。
終盤に向けては、レイモンドのスプリントにかけて態勢を整えていった。
フィニッシュまで20kmを切ると、メイン集団では各チームが本格的にスプリントに向けた主導権争いへ。KINAN勢も勝負のときに向けレイモンドのポジションを上げていく。
残り8kmで逃げの2人をとらえ、いよいよスプリント勝負へ。
右のラインから加速を図ったレイモンドは上位選手たちまでは届かずもワールドクラスのライダーとのスピード競演に参戦。19位でこのステージを終えた。
大多数の選手がメイン集団で走り切り、KINANメンバーも出走全選手ステージを完了。
6人がそろって最終ステージへと向かうことが決まった。

その最終・第8ステージは、ついに首都イスタンブールへ。
大都市の中心部を行く105.4kmのコースは、アジアとヨーロッパを隔てるボスポラス海峡にかかる「7月15日殉教者の橋」を行き来するルート。
旧市街の歴史地区・スルタンアーメットのフィニッシュラインを通過すると、1188kmのツアーが終わりを迎える。
なお、選手・スタッフは第7ステージを終えた足で空路イスタンブールへと移動している。
ツアー・オブ・ターキー 第7ステージ(125.4km)結果
1 トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)2時間50分58秒
2 ティモシー・デュポン(ベルギー、タルテレット・アイソレックス)+0秒
3 マヌエル・ペニャルベル(スペイン、ポルティ・コメタ)
4 サシャ・ウィーマース(ベルギー、ビンゴールWB)
5 セルゲイ・ロストフツェフ(サカルヤBBプロチーム)
6 ファビオ・ヤコブセン(オランダ、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)
19 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)
64 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
105 山本元喜(KINAN Racing Team)
110 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
115 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
125 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNS トマ・ルバ(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 フランク・ファンデンブルーク(オランダ、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)25時間53分9秒
2 メルハウィ・クドゥス(エリトリア、トレンガヌサイクリングチーム)+4秒
3 ポール・ダブル(イギリス、ポルティ・コメタ)+9秒
4 メトケル・エヨブ(エリトリア、トレンガヌサイクリングチーム)+24秒
5 ハロルド・ロペス(エクアドル、アスタナ・カザクスタンチーム)
6 ランデル・ロークス(ベルギー、TDTユニベット)+26秒
32 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+3分21秒
81 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+31分31秒
95 山本元喜(KINAN Racing Team)+38分9秒
99 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+39分0秒
109 新城雄大(KINAN Racing Team)+45分51秒
113 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+46分49秒


・山岳賞
26 山本元喜(KINAN Racing Team)1pts

・チーム総合
1 Q36.5プロサイクリングチーム 77時間41分49秒
16 KINAN Racing Team +28分37秒
●選手コメント
レイモンド・クレダー
「最後の数キロは集団の前方をキープすることを意識した。近くで落車が発生したけどうまくパスできてスプリントに向かった。ビッグチームに勝つことはできなかったけど、チームのみんなが支えてくれてスプリントできたことにはとても感謝している。

第1ステージからみんなが積極的に逃げやアタックにチャレンジしてくれるから、プロトン内でのチームのネームバリューが高まっていると感じている。個人的にも彼らが動いてくれるおかげで、スプリントに向けて集中ができる。集団の中で力をセーブしながら走ることはこれまでの経験も生かされているのだと思う。これからもみんなで力を合わせて、素晴らしい成果が得られるとうれしい。少し疲れているけど、明日のスプリントには問題ない。もう一度チャレンジするよ!」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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