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KINAN RACING

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マイナビ ツール・ド・九州2024 第1ステージ レポート

ツール・ド・九州本戦がスタート
第1ステージはトマ・ルバが上位の見える位置でレースを終える
●マイナビ ツール・ド・九州2024(UCIアジアツアー2.1)
第1ステージ・大分 別府~日田 138km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
今年で2回目を迎えるステージレース「マイナビ ツール・ド・九州」の本戦が10月12日からスタート。
第1ステージは大分県を舞台に138kmで争われて、KINAN Racing Teamはトマ・ルバがチーム最上位の19位。
逃げ切った4人から10秒差で続いた集団の中でレースを完了。上位が見える位置で次のステージへ進む。
秋の九州路を駆ける戦いは、11日に小倉城でのクリテリウムをエキジビションとして実施。
孫崎大樹が周回トップ賞を獲得したほか、レース後半にはKINANメンバーが集団を率いて逃げる選手たちを追いかける場面をつくるなど、ワールドクラスがそろう中で開催国のチームとしての存在感をアピールしている。
クリテリウムから引き続いて、孫崎、トマ、ドリュー・モレ、山本元喜、宮崎泰史、新城雄大の6人がステージレースを走る。
12日からの本戦は、全3ステージで総距離387km。
UCIアジアツアー2.1クラスにカテゴライズされ、第1ステージは大分県を走る。
別府市「立命館アジア太平洋大学」をスタートし、由布市・九重町を抜け、日田市を目指す。
その間、3カ所の2級山岳登坂が待ち受ける。スタート直後から上り基調であることもレースを難しくする要素で、初日から総合成績を見据えた駆け引きが見られると予想される。
終盤は日田市「大原八幡宮」を基点とする周回コースを2周半してフィニッシュラインに達する。
華やかなセレモニーを経てレースがスタート。
パレード走行を終えてリアルスタートが切られると、早々からアタックの打ち合いに。
逃げを狙った仕掛けは簡単には決まらず、UCIワールドチーム(第1カテゴリー)のアスタナ・カザクスタンチームやEFエデュケーション・イージーポストが全体をコントロール。

落ち着いた入りを見せたKINAN勢は、20km地点を目前に山本が前方をうかがう。
数人の逃げ狙いの動きを読んで先頭パックにジョイン。しばらくして山本が集団へと戻ったが、入れ替わる形でトマがアタック。
追随したもう1人と逃げの態勢を組んで10kmほど進んだが、この動きも集団へと戻されている。
本格的に山岳区間へと入ろうかというタイミングで、UCIプロチーム(第2カテゴリー)勢が飛び出すことに成功しリードを開始。
それからは2つのワールドチームが集団のペーシングを担い、レース展開の構築を図った。

これで落ち着くかと思われた流れは、2つ目の2級山岳・四季彩ロードで再び活性化。
一時的ながら集団が割れたことで、それまで逃げていた3選手が捕まり、やがて後続選手も合流。
ふりだしに戻ったところで、今度はクリスティアン・ズバラーリ選手(コラテック・ヴィーニファンティーニ)がフィニッシュまで70kmを残して単独でアタック。そのまま3分近くまでリードを広げた。
再びワールドチーム勢が集団をコントロール。少しずつタイム差をコントロールしながら日田の周回コースに入る。
その間にも数人が追走を試みたが、いずれも先頭に追い付くところまでには至らず。
ズバラーリ選手のひとり逃げも最終周回に入ったタイミングで集団がキャッチ。
この時点でKINANメンバーは孫崎、ドリュー、宮崎、トマの4人がメイン集団に位置した。
大きな局面は残り5km手前。上りを利用して5人がアタックを決めて飛び出す。
集団も追撃ムードを高めて先頭パックに迫るが、数秒まで縮めたところで再び差が拡大。
最後は4選手が逃げ切る形になって、メイン集団は30秒差でのフィニッシュに。
KINAN勢では精鋭メンバーに絞られた集団内にトマが残り、上位ライダーが見えるポジションでステージを終えた。
激しいレースになった第1ステージだが、KINANメンバーは6人全員が走り切って次のステージへと駒を進めている。

翌13日は熊本阿蘇での第2ステージ。レース距離こそ108kmと短めだが、今大会最難関と言われる1級山岳箱石峠が前半部分に控え、中盤の山岳周回では2級の上りを3回。
クイーンステージとの声も高く、ステージ・総合争いともに一番のハイライトとなることが見込まれる。
KINAN Racing Teamは逃げや要所でのアタックを重視しながら、勝機を見出していく。
マイナビ ツール・ド・九州2024 第1ステージ・大分(138km)結果
1 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー)3時間17分28秒
2 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)+0秒
3 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム)
4 ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー)+2秒
5 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム)+10秒
6 イェロン・メイヤース(ヴィクトリアスポーツサイクリング)
19 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
41 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+52秒
44 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分18秒
48 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
57 山本元喜(KINAN Racing Team)+9分37秒
70 新城雄大(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー)3時間17分18秒
2 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)+3秒
3 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム)+6秒
4 ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー)+12秒
5 トマ・ボネ(トタルエナジー)+15秒
6 クリスティアン・ズバラーリ(コラテック・ヴィーニファンティーニ)+17秒
21 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+20秒
41 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分2秒
44 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分28秒
48 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
57 山本元喜(KINAN Racing Team)+9分47秒
70 新城雄大(KINAN Racing Team)


・チーム総合時間
1 トタルエナジー 9時間52分36秒
10 KINAN Racing Team +2分8秒
●選手コメント
トマ・ルバ
「チームとしてよい動きができたレースだと思う。個人的にも逃げにトライできたし、終盤の周回コースでも集団の前方で走ることができた。最後に逃げた選手を追いきれなかったのは残念だったけど、決して悪い結果だとは思っていない。

明日も今日と同じくらい厳しいレースになると予想している。総合成績はあまり意識しすぎず、ひとつひとつトライしていくことに集中したい。

昨年は体調を崩し、この大会に出場できなかった。とても悲しくて、ライブを観ながらみんながうらやましく感じていた。美しいコースで走ることができ、オーガナイズも素晴らしいイベント。残る2ステージも楽しみながらしっかり走りたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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