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マイナビ ツール・ド・九州2024 第2ステージ・熊本阿蘇 レポート
KINANメンバーのアグレッシブさが目立ったツール・ド・九州第2ステージ
終盤まで逃げ続けたトマ・ルバが総合トップ10圏内へ浮上
終盤まで逃げ続けたトマ・ルバが総合トップ10圏内へ浮上
●マイナビ ツール・ド・九州2024(UCIアジアツアー2.1)
第2ステージ・熊本阿蘇 南小国~南阿蘇 108km
・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
第2ステージ・熊本阿蘇 南小国~南阿蘇 108km
・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが参戦中の「マイナビ ツール・ド・九州2024」は、10月13日に第2ステージを実施。
熊本県の阿蘇地域を駆けたレースは、山本元喜やトマ・ルバが集団から飛び出して逃げる展開に。
逃げ切りこそならなかったものの、終盤までトップを走り続けたトマは途中でボーナスタイムを獲得。
これを生かして個人総合でトップ10圏内に浮上。上位をかけて残る1ステージを戦う。
熊本県の阿蘇地域を駆けたレースは、山本元喜やトマ・ルバが集団から飛び出して逃げる展開に。
逃げ切りこそならなかったものの、終盤までトップを走り続けたトマは途中でボーナスタイムを獲得。
これを生かして個人総合でトップ10圏内に浮上。上位をかけて残る1ステージを戦う。
自然あふれる九州を走るステージレースは、前日から本戦がスタート。
大分で行われた第1ステージでKINAN勢は途中アタックを試みるも実らず。
メイン集団待機でレースを進めて、終盤の攻防をしのいだトマが集団内でフィニッシュ。
第2ステージ以降も引き続き攻めの姿勢を貫くことを選手間で確認している。
大分で行われた第1ステージでKINAN勢は途中アタックを試みるも実らず。
メイン集団待機でレースを進めて、終盤の攻防をしのいだトマが集団内でフィニッシュ。
第2ステージ以降も引き続き攻めの姿勢を貫くことを選手間で確認している。
その第2ステージは熊本県に舞台を移しての108kmのレース。
昨年も重要区間となった阿蘇地域にコースが設けられ、南小国町から産山村・阿蘇市・高森町と抜け、南阿蘇村にフィニッシュする。
世界最大級の大きさを誇るカルデラと草原をめぐる風光明媚なルーティングで、熊本地震から復興した阿蘇神社や雄大な阿蘇五岳を一望できる箇所も。
その分コース難易度は高く、今大会で最も高くカテゴライズされる1級山岳・箱石峠や、3回上る2級山岳・波野と、登坂力・スピードともに必要とされるレイアウトとなっている。
昨年も重要区間となった阿蘇地域にコースが設けられ、南小国町から産山村・阿蘇市・高森町と抜け、南阿蘇村にフィニッシュする。
世界最大級の大きさを誇るカルデラと草原をめぐる風光明媚なルーティングで、熊本地震から復興した阿蘇神社や雄大な阿蘇五岳を一望できる箇所も。
その分コース難易度は高く、今大会で最も高くカテゴライズされる1級山岳・箱石峠や、3回上る2級山岳・波野と、登坂力・スピードともに必要とされるレイアウトとなっている。
前日同様に世界トップクラスの力を誇るUCIワールドチームや同プロチームが主導権を握る中で、どれだけチャンスを見出していけるかがポイントに。
その姿勢を示すかのごとく、序盤からKINANメンバーが攻めた。
その姿勢を示すかのごとく、序盤からKINANメンバーが攻めた。
まず動いたのは山本。リアルスタート直後のファーストアタックからチェックに入ると、4kmほど進んだところで集団からの抜け出しに成功。
この時点でひとり逃げが生まれており、追随した他選手とともに先頭にジョイン。
やがてもう1人加わって、5選手による先頭グループを形成した。
この時点でひとり逃げが生まれており、追随した他選手とともに先頭にジョイン。
やがてもう1人加わって、5選手による先頭グループを形成した。
メイン集団が一時的にペースを落としたことで、山本らの逃げは確たるものとなって先を急ぐ。
山岳区間へと進んで、1級山岳の箱石峠を上る。5人の体制は乱れることなく頂上まで達して、山本は4位通過。山岳ポイント5点をゲットしている。
山岳区間へと進んで、1級山岳の箱石峠を上る。5人の体制は乱れることなく頂上まで達して、山本は4位通過。山岳ポイント5点をゲットしている。
最大で2分近くまで差が開いた先頭と集団だったが、箱石峠の頂上に達する頃には急激にタイム差が縮まって、2級山岳・波野を基点とする周回コースに入る時点でレースはふりだしに。
集団に戻った山本は他選手のアタックに再び反応するなど、積極姿勢は崩さない。
集団に戻った山本は他選手のアタックに再び反応するなど、積極姿勢は崩さない。
1周目後半には上りを利用して新たな5人逃げが生まれる。
ここをトマが逃さずに先頭でレースを展開する。メイン集団もペースが上がって後退する選手の姿も見られるようになるが、トマたちの逃げも勢いが落ちない。
タイム差は45秒前後で推移し、その間3回通過した2級山岳ではトマが1回目4位、2回目と3回目は2位でそれぞれ通過している。
ここをトマが逃さずに先頭でレースを展開する。メイン集団もペースが上がって後退する選手の姿も見られるようになるが、トマたちの逃げも勢いが落ちない。
タイム差は45秒前後で推移し、その間3回通過した2級山岳ではトマが1回目4位、2回目と3回目は2位でそれぞれ通過している。
周回コースを走り終えると、フィニッシュまでの約28kmは下り基調。
しばらくタイム差の変動はなく、87.6km地点に設定されたスプリントポイントは逃げメンバーが上位通過。トマが3番手をとって、1秒のボーナスタイムを獲得している。
しばらくタイム差の変動はなく、87.6km地点に設定されたスプリントポイントは逃げメンバーが上位通過。トマが3番手をとって、1秒のボーナスタイムを獲得している。
なおも逃げ続ける5人は、フィニッシュまで20kmを残した段階で50秒までリードを拡大。
優勢かと思われたが、この状況を嫌ったリーダーチームのトタルエナジーが集団のペースアップを図る。
残り10kmで15秒まで縮まると、逃げは力尽きた選手を切り離しながら逃げ切りへのわずかな可能性に賭ける。
追い風も味方につけて懸命に逃げたトマだったが、残り4kmで集団がキャッチ。
そこからはポジションを落とすことなく、メイン集団の中でレースをクローズさせた。
優勢かと思われたが、この状況を嫌ったリーダーチームのトタルエナジーが集団のペースアップを図る。
残り10kmで15秒まで縮まると、逃げは力尽きた選手を切り離しながら逃げ切りへのわずかな可能性に賭ける。
追い風も味方につけて懸命に逃げたトマだったが、残り4kmで集団がキャッチ。
そこからはポジションを落とすことなく、メイン集団の中でレースをクローズさせた。
ステージ優勝争いは、最後まで逃げ残っていた選手を残り1kmで捕まえて、集団スプリントへ。
KINAN勢はスプリントに挑んだ孫崎大樹がチーム最上位の12位。
1日を通して見せ場を作ったトマのほか、宮崎泰史、ドリュー・モレも集団の中でレースを完了。
山本、新城雄大もきっちり走り切って、次のステージへと進む。
KINAN勢はスプリントに挑んだ孫崎大樹がチーム最上位の12位。
1日を通して見せ場を作ったトマのほか、宮崎泰史、ドリュー・モレも集団の中でレースを完了。
山本、新城雄大もきっちり走り切って、次のステージへと進む。
これらの結果により、第2ステージ終了時の個人総合順位でトマが10位に浮上。
ボーナスタイムを生かしてジャンプアップに成功している。トップ10圏内は僅差で、残る1ステージでシャッフルの可能性も大いにある。
沿道やスタート・フィニッシュ地点には多くの観衆が集まり、熱気を肌で感じられる今大会。
最終・第3ステージは福岡県が舞台。岡垣町・岡垣サンリーアイをスタートし、玄海灘沿いと2級山岳・垂水峠を含む14kmの周回コースを9周。
最後は世界遺産の宗像大社に向かって針路を変え、大鳥居を目指しての2kmの最終ストレート。
残されたチャンスをかけて逃げを狙う選手や、個人総合成績を見据えて攻撃的な走りをする選手たちが激しいバトルを展開することは必至。最後の最後まで気が抜けない戦いになる。
ボーナスタイムを生かしてジャンプアップに成功している。トップ10圏内は僅差で、残る1ステージでシャッフルの可能性も大いにある。
沿道やスタート・フィニッシュ地点には多くの観衆が集まり、熱気を肌で感じられる今大会。
最終・第3ステージは福岡県が舞台。岡垣町・岡垣サンリーアイをスタートし、玄海灘沿いと2級山岳・垂水峠を含む14kmの周回コースを9周。
最後は世界遺産の宗像大社に向かって針路を変え、大鳥居を目指しての2kmの最終ストレート。
残されたチャンスをかけて逃げを狙う選手や、個人総合成績を見据えて攻撃的な走りをする選手たちが激しいバトルを展開することは必至。最後の最後まで気が抜けない戦いになる。
マイナビ ツール・ド・九州2024 第2ステージ・熊本阿蘇(108km)結果
1 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー)2時間27分51秒
2 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム)+0秒
3 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)
4 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム)
5 イェロン・メイヤース(ヴィクトリアスポーツサイクリング)
6 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
12 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
24 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
39 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
52 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
60 山本元喜(KINAN Racing Team)+4分8秒
84 新城雄大(KINAN Racing Team)+8分28秒
・個人総合時間
1 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー)5時間44分59秒
2 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)+9秒
3 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム)+16秒
4 ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー)+22秒
5 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム)+24秒
6 トマ・ボネ(トタルエナジー)+25秒
10 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+29秒
40 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分12秒
42 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+1分38秒
43 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
62 山本元喜(KINAN Racing Team)+14分5秒
68 新城雄大(KINAN Racing Team)+18分25秒
・ポイント賞
16 孫崎大樹(KINAN Racing Team)4pts
26 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)1pts
・山岳賞
5 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)7pts
・チーム総合時間
1 トタルエナジー 17時間16分9秒
9 KINAN Racing Team +2分8秒
1 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー)2時間27分51秒
2 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム)+0秒
3 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)
4 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム)
5 イェロン・メイヤース(ヴィクトリアスポーツサイクリング)
6 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
12 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
24 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
39 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
52 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
60 山本元喜(KINAN Racing Team)+4分8秒
84 新城雄大(KINAN Racing Team)+8分28秒
・個人総合時間
1 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー)5時間44分59秒
2 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)+9秒
3 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム)+16秒
4 ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー)+22秒
5 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム)+24秒
6 トマ・ボネ(トタルエナジー)+25秒
10 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+29秒
40 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分12秒
42 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+1分38秒
43 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
62 山本元喜(KINAN Racing Team)+14分5秒
68 新城雄大(KINAN Racing Team)+18分25秒
・ポイント賞
16 孫崎大樹(KINAN Racing Team)4pts
26 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)1pts
・山岳賞
5 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)7pts
・チーム総合時間
1 トタルエナジー 17時間16分9秒
9 KINAN Racing Team +2分8秒
●選手コメント
トマ・ルバ
「(山本)元喜が序盤から逃げに入ったことで良い展開を作ることができた。集団が落ち着かなかったことで、早い段階で元喜は捕まってしまったけど、次のチャンスが自分にめぐってきた。集団とのタイム差をできるだけ広げようとみんなで協調しながら、山岳ポイントやスプリントポイントをこなしていった。30秒差のまま全力で逃げたけど、フィニッシュまでは届かなかった。ワールドチームのコントロールが素晴らしかった。
個人的には昨日のステージの方が今日よりもハードだった。2ステージとも集団の前方をキープして、いつでも勝負できる態勢を整えていた。明日も同様にトライを続けて、チームの強さを証明したい。海沿いの風が強くなればわれわれにもチャンスがめぐってくると思っている」
トマ・ルバ
「(山本)元喜が序盤から逃げに入ったことで良い展開を作ることができた。集団が落ち着かなかったことで、早い段階で元喜は捕まってしまったけど、次のチャンスが自分にめぐってきた。集団とのタイム差をできるだけ広げようとみんなで協調しながら、山岳ポイントやスプリントポイントをこなしていった。30秒差のまま全力で逃げたけど、フィニッシュまでは届かなかった。ワールドチームのコントロールが素晴らしかった。
個人的には昨日のステージの方が今日よりもハードだった。2ステージとも集団の前方をキープして、いつでも勝負できる態勢を整えていた。明日も同様にトライを続けて、チームの強さを証明したい。海沿いの風が強くなればわれわれにもチャンスがめぐってくると思っている」