ツアー・オブ・イスタンブール第2ステージ レポート
ツアー・オブ・イスタンブール第2ステージは終盤にかけてサバイバル
レイン、トマが総合順位アップに成功 ネイサンは逃げで魅せる
レイン、トマが総合順位アップに成功 ネイサンは逃げで魅せる
●ツアー・オブ・イスタンブール(Tour of Istanbul、UCIヨーロッパツアー2.1)
9月5日(金) 第2ステージ
シレ 150.1km
・出場選手
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
9月5日(金) 第2ステージ
シレ 150.1km
・出場選手
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが参戦中のステージレース、ツアー・オブ・イスタンブールは9月5日実施の第2ステージからロードレースが本格化。
この日は序盤に形成された先頭グループにネイサン・アールが加わりレースを構築。
流れを得ると、終盤の丘陵区間で分断した集団前方にレイン・タラマエ、トマ・ルバが合流。
そのまま最前線でレースを終え、個人総合順位のアップに成功。レインが4位、トマが17位として大会後半戦へと移っていく。
この日は序盤に形成された先頭グループにネイサン・アールが加わりレースを構築。
流れを得ると、終盤の丘陵区間で分断した集団前方にレイン・タラマエ、トマ・ルバが合流。
そのまま最前線でレースを終え、個人総合順位のアップに成功。レインが4位、トマが17位として大会後半戦へと移っていく。

開催国トルコが誇る大都市イスタンブール周辺をめぐる4日間。
大会は4日に開幕し、7.5kmの個人タイムトライアルで最初の脚試し。
KINAN Racing Teamはレインが同種目のエストニアチャンピオンの力を発揮し、7位と上々の走り。
個人総合でも同位につけて、残る3日間で上位進出のチャンスをうかがっていく。
大会は4日に開幕し、7.5kmの個人タイムトライアルで最初の脚試し。
KINAN Racing Teamはレインが同種目のエストニアチャンピオンの力を発揮し、7位と上々の走り。
個人総合でも同位につけて、残る3日間で上位進出のチャンスをうかがっていく。

第2ステージは、シレの街を発着とする150.1km(ニュートラル区間のぞく)。
先史時代から人々が生活していたことが記録されているなど、歴史ある街としても知られる。
この日は黒海近くや内陸の丘陵地帯を進行。複数の周回ルートを走って、シレの中心部へと戻ってくる。
ロードレースステージの初日となる大事な1日、KINAN Racing Teamはレインの個人総合成績を最優先しつつ、逃げや要所でのアタックからチャンスを作り出していく。
先史時代から人々が生活していたことが記録されているなど、歴史ある街としても知られる。
この日は黒海近くや内陸の丘陵地帯を進行。複数の周回ルートを走って、シレの中心部へと戻ってくる。
ロードレースステージの初日となる大事な1日、KINAN Racing Teamはレインの個人総合成績を最優先しつつ、逃げや要所でのアタックからチャンスを作り出していく。

その狙い通り、KINANメンバーが序盤から動きを見せる。
早い段階で形成された先頭グループにネイサンがジョイン。7人がレースをリードする形になり、リーダーチームのバイクエイドがコントロールするメイン集団に対して2分程度のタイム差を得る。
早い段階で形成された先頭グループにネイサンがジョイン。7人がレースをリードする形になり、リーダーチームのバイクエイドがコントロールするメイン集団に対して2分程度のタイム差を得る。

快調に飛ばすネイサンたちは、やがてこのステージ唯一の山岳区間となる3級の上りへ。
山岳ポイント争いはネイサンが頂上を2番手で通過。直後の細かなアップダウンで先頭グループがいくつかに割れると、ネイサンが単独先頭に。
メイン集団とのタイム差約2分をキープしたまま、独走し先を急いだ。
山岳ポイント争いはネイサンが頂上を2番手で通過。直後の細かなアップダウンで先頭グループがいくつかに割れると、ネイサンが単独先頭に。
メイン集団とのタイム差約2分をキープしたまま、独走し先を急いだ。

長くトップを走り続けたネイサンは、106km地点に設けられた中間スプリントポイントを1位通過したのち、集団へと戻る形に。
他のKINANメンバー6人がメイン集団待機で脚を残せるよう十二分な役割を果たして、終盤の勝負を託した。
他のKINANメンバー6人がメイン集団待機で脚を残せるよう十二分な役割を果たして、終盤の勝負を託した。

タイミングを同じくして、メイン集団はトタルエネルジーを中心とするUCIプロチームが主導権を確保。
一気にペースが上がって集団を分断させると、この動きに乗じてレインとトマが前線へ。追走を試みる第2グループには宇賀隆貴と宮崎泰史が入った。
一気にペースが上がって集団を分断させると、この動きに乗じてレインとトマが前線へ。追走を試みる第2グループには宇賀隆貴と宮崎泰史が入った。

サバイバル化した終盤で、先頭に残ったのは17人。
シレの街をめがけて下りを攻めると、そのまま小集団でのステージ優勝争いへ。レインやトマもスプリントにトライした。
2選手はステージ上位入りこそならなかったものの、きっちりとレースをまとめてみせた。
スタート時点での総合上位選手のうち数人が後退したことにより、レインもトマもランクアップに成功。
それぞれ個人総合5位、17位で大会前半を完了。レインはトップとの総合タイム差3秒。ワンチャンスでトップをうかがえる位置にいる。
シレの街をめがけて下りを攻めると、そのまま小集団でのステージ優勝争いへ。レインやトマもスプリントにトライした。
2選手はステージ上位入りこそならなかったものの、きっちりとレースをまとめてみせた。
スタート時点での総合上位選手のうち数人が後退したことにより、レインもトマもランクアップに成功。
それぞれ個人総合5位、17位で大会前半を完了。レインはトップとの総合タイム差3秒。ワンチャンスでトップをうかがえる位置にいる。

第2グループで走り続けた宇賀は、レインやトマから48秒差でフィニッシュ。
その後宮崎、逃げで魅せたネイサン、山本元喜、新城雄大と続き、出走7選手すべて次へと進むこととなった。
その後宮崎、逃げで魅せたネイサン、山本元喜、新城雄大と続き、出走7選手すべて次へと進むこととなった。

上位戦線に身を置くKINAN Racing Teamは、残る2ステージでも引き続き攻めの姿勢を貫いていく。
第3ステージはイスタンブールのヨーロッパ側、アルナヴトコイを走る今大会最長の165.7km。
このステージも高低の変化に富んだタフなコース。
ちなみに、アルナヴトコイは各大陸へとつなぐイスタンブール国際空港が立地する地域でもある。
第3ステージはイスタンブールのヨーロッパ側、アルナヴトコイを走る今大会最長の165.7km。
このステージも高低の変化に富んだタフなコース。
ちなみに、アルナヴトコイは各大陸へとつなぐイスタンブール国際空港が立地する地域でもある。
ツアー・オブ・イスタンブール第2ステージ(150.1km)結果
1 マウロ・クイリッツ(ロット)3時間43分38秒
2 エミリアン・ジャニエール(トタルエネルジー)+0秒
3 ジョヴァンニ・ロナルディ(チーム ポルティ・ビジットマルタ)
4 アーント・ハンセン(AIRTOX - Carl Ras)
5 パヴェル・ベルナス(Mazowsze Serce Polski)
6 レナート・トゥーゲルス(Tarteletto - Isorex)
12 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
15 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
44 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+48秒
56 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+5分55秒
81 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+10分21秒
93 山本元喜(KINAN Racing Team)
94 新城雄大(KINAN Racing Team)
・個人総合時間賞
1 マウロ・クイリッツ(ロット)3時間53分38秒
2 バティスト・ヴァディク(トタルエネルジー)+0秒
3 エミリアン・ジャニエール(トタルエネルジー)+2秒
4 ジャンニ・マルシャン(Tarteletto - Isorex)+3秒
5 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
6 ローガン・カリー(ロット)
17 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+46秒
49 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+1分45秒
56 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+6分36秒
73 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+10分37秒
82 山本元喜(KINAN Racing Team)+11分7秒
85 新城雄大(KINAN Racing Team)+11分14秒
・ポイント賞
3 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)3pts
・山岳賞
2 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)2pts
・チーム総合時間賞
1 チーム ポルティ・ビジットマルタ 11時間41分20秒
5 KINAN Racing Team +1分25秒
1 マウロ・クイリッツ(ロット)3時間43分38秒
2 エミリアン・ジャニエール(トタルエネルジー)+0秒
3 ジョヴァンニ・ロナルディ(チーム ポルティ・ビジットマルタ)
4 アーント・ハンセン(AIRTOX - Carl Ras)
5 パヴェル・ベルナス(Mazowsze Serce Polski)
6 レナート・トゥーゲルス(Tarteletto - Isorex)
12 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
15 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
44 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+48秒
56 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+5分55秒
81 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+10分21秒
93 山本元喜(KINAN Racing Team)
94 新城雄大(KINAN Racing Team)
・個人総合時間賞
1 マウロ・クイリッツ(ロット)3時間53分38秒
2 バティスト・ヴァディク(トタルエネルジー)+0秒
3 エミリアン・ジャニエール(トタルエネルジー)+2秒
4 ジャンニ・マルシャン(Tarteletto - Isorex)+3秒
5 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
6 ローガン・カリー(ロット)
17 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+46秒
49 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+1分45秒
56 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+6分36秒
73 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+10分37秒
82 山本元喜(KINAN Racing Team)+11分7秒
85 新城雄大(KINAN Racing Team)+11分14秒
・ポイント賞
3 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)3pts
・山岳賞
2 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)2pts
・チーム総合時間賞
1 チーム ポルティ・ビジットマルタ 11時間41分20秒
5 KINAN Racing Team +1分25秒

●選手コメント
ネイサン・アール
「今日重視していたのはレインを前線へ送り込むことだった。昨日のタイムトライアルの結果が良かったので、総合で上位入りができるようサポートするのが僕たちの役目になった。
良いメンバーで逃げることができた。山岳ポイントの1位通過を狙っていたけど、強い選手がいてトップは獲れなかった。その後は独走になったけど、できるだけ逃げて中間スプリントでの1位通過を意識して走った。集団に戻ってからは明日以降に備える形になったけど、レインとトマが狙い通りに上位で終えられたと聞いてとても安心している。
調子は日々上がっている実感がある。グランプリ・オルドゥ、ツアー・オブ・ルート・サルヴェイションと走っていくうちに状態が整ってきた。このままでいけば秋の日本開催のレースは良い走りができると思う。それに、チーム状態もとても良い。前2大会で得た自信が今日にもつながっていると感じる」
ネイサン・アール
「今日重視していたのはレインを前線へ送り込むことだった。昨日のタイムトライアルの結果が良かったので、総合で上位入りができるようサポートするのが僕たちの役目になった。
良いメンバーで逃げることができた。山岳ポイントの1位通過を狙っていたけど、強い選手がいてトップは獲れなかった。その後は独走になったけど、できるだけ逃げて中間スプリントでの1位通過を意識して走った。集団に戻ってからは明日以降に備える形になったけど、レインとトマが狙い通りに上位で終えられたと聞いてとても安心している。
調子は日々上がっている実感がある。グランプリ・オルドゥ、ツアー・オブ・ルート・サルヴェイションと走っていくうちに状態が整ってきた。このままでいけば秋の日本開催のレースは良い走りができると思う。それに、チーム状態もとても良い。前2大会で得た自信が今日にもつながっていると感じる」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU












