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KINAN RACING

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レイン・タラマエ個人総合2位 マイナビ ツール・ド・九州2025 宮崎・大分ステージ レポート

レイン・タラマエがマイナビ ツール・ド・九州2025個人総合2位
ヨーロッパ勢を向こうに回しワールドクラスの走りを披露
●マイナビ ツール・ド・九州2025
宮崎・大分ステージ(第3ステージ)
10月13日(月)
延岡市~佐伯市 119.25km

・出場選手
山本元喜
ネイサン・アール(第1ステージDNF)
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
トマ・ルバ
新城雄大
九州が舞台となったステージレース「マイナビ ツール・ド・九州2025」は、全4日間の戦いを終了。
大会最終日、10月13日に行われた宮崎・大分ステージ(第3ステージ)でKINAN Racing Teamはこれまで同様、攻撃的なレースに終始。
最終盤はレイン・タラマエの個人総合2位を守るシフトをとり、狙い通りに順位を守ってフィニッシュ。
世界トップクラスのチーム・選手が参戦した中、レインは自身もワールドクラスの力があることを改めて証明。UCI1クラスで価値ある成果を挙げた。
10日に長崎県佐世保市で幕を開けた大会は、翌11日に福岡でステージレースがスタート。
12日は熊本阿蘇を走り、残すは1ステージのみとなった。

最後を飾るのは、大会初進出の宮崎県と大分県とを結ぶルート。
宮崎県北部の延岡市を出発すると、日豊海岸を北上。部分的に内陸にも足を運びながら、海岸線を進行する。
途中から県をまたぎ、大分県佐伯市へ。今大会最後のカテゴリー山岳となる2級・空の公園は同県屈指の景観。
再び海沿いへと出た後は、佐伯市の中心部をめぐる周回コースを2周。119.25kmを走り、大会はクライマックスを迎える。
ここまで好調のKINAN Racing Teamは、レインが第1ステージでの2位以降、個人総合でも2番手を堅守。
第2ステージでも熊本阿蘇の山岳でアクティブに走り、残る1日で逆転でトップに立つ可能性を探る。
個人総合首位のキリロ・ツァレンコ選手(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)とのタイム差は4秒。ワンチャンスでその差をひっくり返すケースも大いにあり得る状況にある。

©︎ ツール・ド・九州2025実行委員会

最終ステージ独特の緊張感の中レースが始まると、リアルスタートから出入りの激しい流れ。
アタックがかかっては集団が飲み込む状況が繰り返される。そうした動きをかいくぐってレース構築に動いたのは宇賀隆貴。
30km地点を過ぎたところから4選手による先頭グループが形成され、ジョインした宇賀はメイン集団に対し30秒ほどのリードを得る。

©︎ ツール・ド・九州2025実行委員会

宇賀らのリードは長く続かなかったものの、レース全体を活発にするには十二分な動き。
のちに7選手が集団から飛び出すと、ここにKINAN勢が乗ることはせず、集団待機を選び静観する構え。
中盤戦に入るとリーダーチームのソリューションテック・ヴィーニファンティーニが集団コントロールを担い、その後ろにKINANメンバーが隊列を組んだ。
佐伯の周回コースに入る前に先頭ライダーはすべて集団がキャッチし、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニが主導権を握ったまま終盤戦へ。
KINAN勢ではトマ・ルバと宇賀がレインを守りながら走る。1周目の終わり際に1人が飛び出したのを機に、集団もペースアップ。
宇賀が役目を終えて、レインとトマが集団に残ってレースクローズへと向かった。
大会の締めくくりは、集団スプリント決着。48選手がトップと同タイムフィニッシュとなり、レインとトマも危なげなくステージ完了。この結果、レインの個人総合2位が確定した。
シーズン後半に入って好調をキープするレインは、トルコ2大会での上位入りに続き、日本開催のステージレースでも真価を発揮。
今大会には世界最高峰レースのツール・ド・フランスでも活躍する選手・チームが参戦したが、いまなおワールドクラスの力を見せてしっかりと立ち回った。
レース後の総合表彰式では、会場に集まった多くの観衆から祝福を受けた。
KINAN Racing Teamは最終的に、レイン、トマ、宇賀、新城雄大、山本元喜の5選手が大会を完走。
トマもUCIポイント圏内の個人総合23位。チームとして獲得したUCIポイントは93点とした。
今大会期間中は、メインスポンサー・株式会社キナンより角口賀敏会長、角口友紀副社長が帯同され、チームを激励していただいた。
お二人の後押しを受けたチームは上位入りで応え、いま一度シーズンの最後まで強く走り続けることで決起した。

充実の4日間を戦い終えたチームは、すぐに次戦を見据える。10月17~19日に開催される宇都宮ジャパンカップサイクルロードレースは、アジア最高峰のUCIプロシリーズに設定されるワンデーレース。
世界的にも注目度の高い一戦で、KINAN Racing Teamの名を轟かせる活躍を誓う。
マイナビ ツール・ド・九州2025 宮崎・大分ステージ(第3ステージ・119.25km)結果
1 ヘノック・ムルブラン(XDS・アスタナチーム)2時間36分6秒
2 ドリース・デボーテル(アンテルマルシェ・ワンティ)+0秒
3 ジョフレ・スープ(トタルエネルジー)
4 ジョセフ・ピドコック(Q36.5プロサイクリングチーム)
5 アレッシオ・デッレ・ヴェドヴェ(XDS・アスタナチーム)
6 ジェラルド・レデズマ(VC福岡)
25 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
41 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
59 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+6分5秒
69 山本元喜(KINAN Racing Team)+8分36秒
71 新城雄大(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)8時間1分15秒
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+4秒
3 ニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO)+49秒
4 ジョセフ・ピドコック(Q36.5プロサイクリングチーム)+1分19秒
5 ヘノック・ムルブラン(XDS・アスタナチーム)+1分36秒
6 ルーカ・ファンボーヴェン(アンテルマルシェ・ワンティ)+1分41秒
23 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+2分1秒
58 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+21分50秒
66 山本元喜(KINAN Racing Team)+27分39秒
69 新城雄大(KINAN Racing Team)+28分20秒


・ポイント賞
9 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)20pts
26 新城雄大(KINAN Racing Team)3pts


・山岳賞
4 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)12pts
14 新城雄大(KINAN Racing Team)4pts


・チーム総合
1 ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ 24時間7分57秒
10 KINAN Racing Team +19分49秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「調子が良かったのでアタックしたかったけど、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニのディフェンスが堅かった。それでも個人総合2位は十分な結果で、本当に満足している。九州でレースができたことはとてもうれしい。きっとまだ戻ってくると思う。

次は宇都宮ジャパンカップ。レースのレベルが上がるとともに難しい戦いになるけど、その分やりがいはある。ベストを尽くすよ」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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