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雨乞竜己優勝! 東海シクロクロス2018-2019第3戦「IRC CUP」レポート

東海シクロクロス2018-2019第3戦「IRC CUP」で雨乞竜己が優勝
シーズン初勝利で目標の全日本選手権へ弾み
東海地区を転戦するシクロクロスシリーズ「東海シクロクロス」の2018-2019シーズン第3戦が、12月2日に愛知県新城市・ふれあいパークほうらいで開催された。
「IRC CUP」と銘打って行われたレースは、60分間で争われた最上位のC1カテゴリーでKINAN Cycling Teamの雨乞竜己が優勝。
最後は三つ巴となった大接戦を劇的な形で制した。

全国各地で実施されているシクロクロスシリーズだが、東海地区も熱戦が展開中。
11月に岐阜県で2戦行われ、今節はこのシーズンで最初となる愛知県での開催となった。

今回はKINAN Cycling Teamのタイヤサプライヤーでもある「IRC TIRE(井上ゴム工業株式会社)」さまが特別協賛。
「IRC CUP」として行われ、参加者には同社ロゴ入りのニット帽やノベルティ、さらには「BUCYO COFFEE」さまブースで使用できる飲食チケットが配布され、イベントを盛り上げた。

早朝から夕方まで賑わいを見せたイベント会場

スキルや実力別に細かくクラス分けされ、今節は全カテゴリー合わせて約500選手がエントリー。
KINAN Cycling Teamからは、最上位のC1に雨乞竜己が参戦。
この冬はシクロクロスに主眼を置き、今回がシーズン6戦目として挑んだ。

土や砂、芝、石などの不整地のほか、シケインや階段といった障害物が設けられるのがシクロクロス競技の特性だが、新城のコースは大きく分けて2つのゾーンで構成。
周回前半と後半は芝、中盤は土や小石の上を走るグラベル区間。
パワーとバイクコントロールがコース攻略のカギとなる。
なお、雨乞が出場するC1カテゴリーは、UCI(国際自転車競技連合)やJCF(日本自転車競技連盟)の競技規則に基づき行われ、レース時間も国際大会と同様の60分で争われる。

レースを前に体を温める雨乞竜己

そんな条件のもと始まった戦いで、雨乞は序盤を4~5番手で進行。
タイミングを図りながらポジションをアップさせていき、早い段階でトップ争いのパックを形成することに成功。
グラベル区間は慎重に走り、芝区間で一気にペースを上げてライバルを振り落とす作戦に出た。

階段を駆け上がる雨乞竜己

中盤までには雨乞のほか、岩田祐樹選手(team36隊/cyclespaceHalo)、松宮玄選手(Green Cog Cycling Club)、オープン参加のMTBライダー恩田祐一選手(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM)に先頭パックのメンバーが絞られる。
序盤のグラベル区間で恩田選手が落車し、一時後方に下がっていたが、やがて先頭復帰。雨乞らとレースをコントロールしていった。

雨乞竜己が直線を利用してペースを上げる

この状況を変化すべく動いたのは雨乞。
残り5周回となった芝区間で直線を利用してスピードアップ。
これに続いたのは岩田選手。
数秒遅れて恩田選手と松宮選手といった構図に。
雨乞と岩田選手の一騎打ちになるかと思われたが、ここは地力のある恩田選手が猛追。
先頭2人に合流し、トップ争いは3人となる。
それからも、グラベルでは岩田選手と恩田選手が前へ出て、芝で雨乞がスピードアップを試みる流れが続く。
後続とのタイム差が広がっていき、そのまま3人による優勝争いへと移っていった。

観客が見守る前を疾走

先頭パックはそのまま最終周回へ。
ここまで飛ばしてきた雨乞と岩田選手がグラベルで恩田選手を引き離す。
この2人がコーナーのたびに熾烈なポジション争い。
雨乞はいったん岩田選手を前へ出して、勝負どころを探る。
そして、最終コーナーを前にした直線で一気にスパート。

最終コーナーでやや膨らんだ雨乞竜己を岩田祐樹選手がインから突く

最終コーナーで少し膨らんだ雨乞を岩田選手がインから差しにかかったが、ここは冷静に対処。
最後はスピードの違いを見せた雨乞がトップを譲らず、フィニッシュラインを通過。
シリーズ第3戦の優勝を決めた。

IRC CUP C1カテゴリーを制しシーズン初勝利を挙げた雨乞竜己

この冬はシクロクロスに主眼を置く雨乞は、これがシーズン初勝利。
ここまでのレースではアクシデントに見舞われ続けてきたが、ようやく結果を残した。
目下のターゲットは、翌週に控えた全日本選手権。
ポディウムでのスピーチでも全日本での活躍を誓い、観客から多くのエールが贈られた。

C1カテゴリー上位3選手の表彰

雨乞はレースのほか、ビギナーやジュニア、キッズなどが対象の「シクロクロス講習会」に講師として参加。
ジュニアライダーを率いてコース走行のアドバイスを行うなど、普及活動にも尽力した。

ジュニアライダーとともにコーナーを攻める

東海シクロクロス2018-2019シリーズの次戦は12月16日、愛知県稲沢市・ワイルドネイチャープラザにて第4戦が行われる。
東海シクロクロス2018-2019第3戦 C1カテゴリー(60分、0.1+2.6km×11Lap)結果
1 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) 59 分17秒7
2 岩田祐樹(team36隊/cyclespaceHalo) +1秒
OPEN 恩田祐一(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM) +4秒
3 松宮玄(Green Cog Cycling Club) +27秒
4 山中真(GT Bicycles/CLT) +49秒
5 松本駿(TEAM SCOTT) +53秒
6 岡理裕(Bicycle-WATANABE) +1分47秒
●選手コメント

・雨乞竜己
「難しいレースだったが、勝つことができてよかった。周りの選手たちがグラベル区間を攻めるであろうことは試走の段階から感じていたので、自分から無理に攻めることはしなかった。逆に芝区間ではペースを上げて他の選手の様子を見たり、消耗を誘ったりと動きを増やした。自らも脚にきてしまうリスクはあったが、そのあたりは冷静に判断しながら走ることができていた。最終局面に向けては、グラベルでポジションを固めて、最後の直線でしっかり勝負できるよう展開した。

次戦は全日本選手権。獲得ポイントの関係で後方グリッドからのスタートになると思うが、前を1人ずつパスしていくだけ。1つでも上の順位を得られるよう走りたい」
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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