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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ジャパン第6ステージ レポート

“運命の”富士山は2年連続の征服はならず
ステージ狙いに切り替え、残る2ステージでの巻き返しへ
●ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)
第6ステージ 富士山 36.0km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
大久保陣
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
新城雄大
総合争いの命運を賭けた富士山での頂上決戦。
運命の1日に、チームはマルコス・ガルシアでのステージ2連覇を目指した。
国内最大のステージレース、ツアー・オブ・ジャパンは5月24日に富士山5合目へと向かう第6ステージを行い、KINAN Cycling Teamは中盤まで予定通りレースを組み立てたが、各チームのエースによる力勝負でライバルの先行を許す結果に。
残る2日間は、ステージ優勝にフォーカスして戦っていくこととなる。

富士山を望む位置に設けられたチームピット

ここまで5ステージを終え、マルコスとサルバドール・グアルディオラが総合タイム差33秒の位置につけ、今大会最重要の第6ステージを迎えることとなった。
富士山を上る今大会最難関ステージ。
舞台となる「ふじあざみライン」は、登坂距離にして約11km、平均勾配は10%を優に超え、最大勾配にして22%と、国内でも屈指の激坂区間。
富士スピードウェイをスタートし、ステージ距離は36kmと今大会最短だが、最重要の「クイーンステージ」であることは明白。

戦術の確認を行うトマ・ルバと石田哲也監督

昨年、このステージではマルコスがライバルを大きく引き離して優勝。
個人総合でも首位に立ち、そのまま優勝につなげた。
今回もマルコスを軸としながら、トマ、サルバドールも前方でレースを展開し、チームとして上位進出を目指していく意志を固めた。
そして、その状況を組み立てる重責を山本元喜、大久保陣、新城雄大の3選手が担った。

富士山をバックにパレード走行

パレード走行を経て富士スピードウェイ前をリアルスタート。
序盤からKINAN勢が集団前方を固めてコントロールを開始。山本、大久保、新城が代わる代わる集団を牽引し、レースの主導権を握る。
この情勢はふじあざみラインの入口まで続き、本格的な上りが始まると山本の牽引に続き、サルバドール、トマ・ルバと役割を果たしていく。
この間、有力選手のアタックも見られたが、いずれも問題なく対処していった。

KINANメンバーがメイン集団をコントロールする

レース展開に大きな変化を起きたのは、フィニッシュまで残り約8kmの地点。
2選手が集団から飛び出すと、さらに1.5kmほど進んだところで1人が先頭をめがけて追走を図る。
やがて追いつくと、先頭グループ3選手のうち2人がチームメートとあり、有利な状況を作り出す。

これを追うメイン集団は人数が減っていき、やがて各チームのエースクラスに絞られていく。
マルコスが自ら集団のペースアップを試みる場面も見られる。
このまま追撃ムードが高まっていくかに見られたが、残り4kmを迎えたところでマルコスが徐々に集団内のポジションを下げていく。
これとタイミングを同じくして、メイン集団がいくつにも割れ、3選手だけが前を追う状況へと変わっていった。

結果的に、ステージ優勝争いは先頭グループのメンバーによるものとなり、その後方でマルコスはペースダウン。
翌日以降のステージでの勝利狙いに切り替え、終盤は無理のないペースでフィニッシュを目指す形となった。

33位で終えたマルコス・ガルシア

KINAN勢はマルコスに続き、トマ、サルバドールとフィニッシュ。
レース中盤までの組み立てを担った山本、新城、大久保も富士山5合目に到達し、この日のステージを終えている。

ステージ34位のトマ・ルバ

総合成績ではトップから大きなビハインドとなったことになり、残る2ステージについてはステージ優勝にフォーカスしていくこととなる。
各選手とも最難関ステージの結果に悔しさをあらわにしたが、同時に翌日へ気持ちを切り替えて戦い抜く強い意志を見せている。

翌25日に行われる第7ステージは、日本サイクルスポーツセンターをメインとする周回コースを走る122.0kmで争われる。
終始アップダウンの連続で、獲得標高は3000mを超えるタフなステージ。
KINAN Cycling Teamは、逃げや要所でのアタックでレースを動かしていくことを念頭に、戦術を構築していくことになる。
ツアー・オブ・ジャパン第6ステージ(36.0km)結果
1 クリス・ハーパー(オーストラリア、チーム ブリッジレーン) 1時間22分24秒
2 メトケル・イヨブ(エリトリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +28秒
3 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) +43秒
4 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +51秒
5 ホセヴィセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
6 フランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ) +1分6秒
33 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +6分45秒
34 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +7分18秒
51 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +13分10秒
63 山本元喜(KINAN Cycling Team) +18分10秒
75 新城雄大(KINAN Cycling Team) +26分45秒
81 大久保陣(KINAN Cycling Team) +32分43秒


個人総合
1 クリス・ハーパー(オーストラリア、チーム ブリッジレーン) 13時間50分42秒
2 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) +45秒
3 メトケル・イヨブ(エリトリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +46秒
4 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +51秒
5 ホセヴィセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ) +1分0秒
6 フランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ) +1分7秒
26 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +6分54秒
34 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +13分19秒
42 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +22分50秒
62 山本元喜(KINAN Cycling Team) +45分5秒
75 新城雄大(KINAN Cycling Team) +1時間7分6秒
82 大久保陣(KINAN Cycling Team) +1時間27分42秒


ポイント賞
1 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) 67pts
19 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 14pts
32 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 6pts


山岳賞
1 フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 33pts

チーム総合
1 マトリックスパワータグ 41時間37分28秒
8 KINAN Cycling Team +28分46秒
●選手コメント
・マルコス・ガルシア
「富士山ステージがハードであることは理解していた。調子のよさを感じていて、序盤のアタックによるスピードアップにもしっかり対応できていた。上りに入ってからは先行する選手たちを追うつもりでいたが、残り4kmを迎えたところでライバルから1~2m差が開いたところで脚が動かなくなってしまった。今日は思っていたようなレースにはならなかった。

気持ちを切り替えて明日のステージに臨む。勝つイメージを持って走るし、チーム全体にもその意欲を感じている。もう一度トライする」
Rider's specifications

Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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