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KINAN RACING

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バンクリーグ Round 3・広島 レポート

バンクリーグ広島ラウンド
予選リーグ連敗も最終戦に向け課題と収穫の見える1日に
●バンクリーグ2019 Round 3・広島
9月23日 広島競輪場

●KINAN Cycling Team出場選手
大久保陣
山本大喜
福田真平
雨乞竜己
新城雄大
荒井佑太
9月23日、広島県の広島競輪場においてバンクリーグRound3が開催された。
KINAN Cycling Teamは2戦2敗に終わり決勝進出を逃したが、基本戦術と状況に合わせた対応の必要性など、今後への課題が明確になった有益なレースとなった。

令和うまれの新スポーツ「バンクリーグ」。
その3戦目は広島が舞台。
この日は台風一過で、Round1の名古屋、Round2の松阪での悪天候と打って変わって、夏のような日差しが照り付けた。
そんな中、レースに先立って行われた一般走行体験では、青空の下を選手と参加がともに走る姿が見られた。
選手たちにとっては“本番”ともいえるレースは、バンクリーグオリジナルの「3ポイントゲーム」。
4選手ずつで編成される2チームが対戦し、3周目以降の奇数周の入りを先頭通過したチームにポイントを付与。
3ポイントを先取したチームが勝利となる。

まずは参加6チームを2グループに分け、それぞれのグループ1位が決勝へ進出する予選ラウンド。
KINAN Cycling Teamは競輪選手でもある福田真平が組み合わせ抽選に臨み、シマノレーシングとマトリックスパワータグと同組のグループBとなった。
チームは前日のミーティングで、ライバルとなる他5チームそれぞれとの対戦を想定し戦術を確認。
抽選による対戦相手が決まった後は、出場選手の顔ぶれを確かめてさらなる議論を深めた。
迎えた初戦、対戦相手はシマノレーシング。
Round1王者であるシマノレーシングに対抗するKINAN Cycling Teamのオーダーは、新城、山本大、福田、荒井の4名。
レーススピードを上げて厳しい展開に持ち込むべく、マンマーク方式を採用。
各人が相手選手を徹底的にマークする戦法をとった。

号砲後、まずは新城が仕掛けるが、スプリントによりシマノレーシングが1ポイントを先取。
その後、競り合いを制した山本大が1ポイントを返し、同点に持ち込む。
ここで一気に畳み掛けたいKINAN Cycling Teamだったが、後方の福田・荒井はシマノレーシングの一丸選手を含む4名で牽制状態に。
勝負は前方の山本大と新城に託されることとなったが、連続でポイントを奪われ敗戦。
シマノレーシングが次戦のマトリックスパワータグとの勝負に勝利したことにより、決勝進出が決定。
KINAN Cycling Teamは勝利して今節を終えるべく、マトリックスパワータグとの最終戦へ。
今度は純粋なスプリント力で有利な展開に持ち込むことをねらいに、大久保、雨乞、福田、荒井とスプリンターを固めて挑んだ。

迎えたレースは、まず序盤に荒井がアタック。
これに福田と相手選手が合流し、数的有利な状態でポイント周回を迎える。
ポイントライン前の直線で福田がスプリントするが、惜しくも届かず先制ポイントを逃す。
さらに、その後のタイミングで抜け出したマトリックスパワータグの佐野選手に連続ポイントを許し、ストレート負けを喫することとなった。
このラウンドでは、レースには出走しなかった中島康晴が「監督代行」を務め、メンバーとの盛んな意見交換に基づいて戦術を組み立てていったが、それらを徹底しすぎるあまり、イレギュラーな展開となった際の対応が苦心したあたりにチームとしての反省点が浮かび上がった。
今季最終戦として10月21日に宇都宮競輪場で開催されるRound4では、ここまでの3ラウンドで得た収穫と課題をレースに反映していくことが求められている
対戦結果
予選グループB
KINAN Cycling Team 1-3シマノレーシング
KINAN Cycling Team 0-3 マトリックスパワータグ
●選手コメント
・福田真平
「(シマノレーシング戦について)相手のスプリンター2名と自分と荒井、4名でお見合い牽制になってしまって、先に動いた方が損をする流れになってしまった。自分と荒井選手はポイントに絡む動きができず、応援してくれた観客のみなさんに申し訳なかった。

(マトリックスパワータグ戦について)今までにないパターンで、スプリンター4名で出走。オールイス選手とのスプリントに負けてしまったのは不甲斐なく、マンマークを外してしまった佐野選手に行かれてしまった。最初に決めていたマンツーマン作戦から外れたところで、切り替えていく一瞬の判断がチームとしてできなかったのは次戦以降の課題としたい」
・荒井佑太
「(シマノレーシング戦について)逃げの選手同士か、スプリント選手同士か、どちらかの戦いになると踏んでいた。もうひと展開起こせたら良かったが、スプリンターがもがくだけという展開でなく、逃げの選手がしっかりと試合を作るという形が見えたので良かったと感じている。

(マトリックスパワータグ戦について)1戦目の不甲斐なさから、焦りが出てしまった。佐野選手に中盤行かれてしまったシーンは、連携を深めて距離を縮めるべきだったと反省している。ただ、オールイス選手がいたところにきちんと福田選手もついていたし、スプリントだけのキナンという形ではなく、逃げの展開もできるとアピールできたことは収穫だった」
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos: Midori SHIMIZU
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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