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中島康晴選手 福井県内小中学校訪問事業 レポート

毎冬恒例となった中島康晴選手による小中学校訪問。
オフシーズンを利用して、郷里である福井県内の児童・生徒に夢を与えるべく活動しています。

そんな取り組みの様子をレポートします。
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2012年より始まった、福井県での毎年冬の恒例行事。
それは、中島康晴による県内小中学校への訪問事業だ。
その軽妙な語り口は好評判を呼び、開始から8年目を迎える今も、開催校が増加する一方。
前任校で受け入れを経験した教員の口コミによって他校での開催も実現しているという。

2018年に100校を突破した訪問事業は、2019年も無事に13校への訪問を終え、合計111校、2度目の訪問などもカウントすると120校となった。
わずかなオフの間を縫って、11月26日から12月11日までの間、おおよそ1日2校を訪問するペースでの活動となった。
今回は、12月10日午後に訪問した若狭町立三方小学校での様子をレポートする。
同校は中島の出身地である越前市からは約60kmほど。
この日も午前中に1校に足を運んでおり、ダブルヘッダーでの活動となった。

今回は1・2年生が対象。
自作のスライドショーを用いながら、ときに人気のマンガ・アニメの話題を織り交ぜつつ思考を自転車の世界へと引き込む、中島ならではの手法で授業1限分を活用していった。
海外でのレース活動や、国体で優勝するまでになった競技キャリアを例に挙げ、自らが小学校から大学までをどのように過ごしていたかを「ちょっと情けない のびえもん(児童から名づけられ愛称)」として成長していく様をスライドを通して追いかけていく。
背が低く球技がまるでできなかった小学校時代の話、卓球への挑戦が実は後に自転車にも生かされたこと、先生に言われてやらされていたことが後に役立ったことなど、中島の半生を追いかけながら「夢を持つこと」「努力すること」のすばらしさを児童らに語りかけていった。
この時間を通して、児童たちは「自分でもできるかも」「挑戦してみよう」という気持ちが引き出された様子。
実際に「お花屋さんになりたい」「サッカー選手になりたい」「自転車競技をしてみたい」など、夢を口にするまでになっていた。
そして、自転車選手らしく、交通安全への意識づけを話に盛り込むことも忘れない。
なかでも、落車で崖から落ちヘルメットに命を救われたことに触れた際には、割れたヘルメットの画像を見た児童たちから驚嘆の声が挙がったほど。

中島のこの活動のきっかけとなったのは、2012年に出身地である福井県の道徳教材「こころのノート」に自身のことが掲載されたことによる。
教員や児童らからすると中島は「教科書に掲載されている人」であり、ともすれば距離を遠くに感じてしまいそうなところだが、そこは自転車界でピカ一のマイクパフォーマンス技術を持つ中島。
いつしか、児童らとの距離をぐんぐんと近づけていたのだった。
三方小学校への訪問は、教頭先生が前任校で中島を受け入れた際に児童たちの反応が良かったのが印象的だったことがきっかけとなった。
今回も「分かりやすいだけではなく、夢やがんばることのすばらしさを伝えてもらい、低学年の子たちにも影響を与えるよい話だった。サイクルウェアやロードバイクも準備していただき、視覚的にもインパクトがあり大変良かった」と喜びの言葉をいただいた。

なお、この冬は以下の市町・学校を訪問した。次はあなたの町に中島がやって来るかも!?

福井市:松本小学校、豊小学校、清水中学校
坂井市:木部小学校、酒井中学校
越前市:武生南小学校、王子保小学校、北日野小学校、万葉中学校
大野市:上庄小学校
越前町:朝日小学校
南越前町:河野中学校
若狭町:三方小学校
Photos, Report: Tomohiro TANAKA
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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