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トマ・ルバ3位! YMfg美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース レポート
トマ・ルバが復調をアピールする3位入賞
美祢・秋吉台カルスト国際ロードレースはトップ10に3選手が食い込む
美祢・秋吉台カルスト国際ロードレースはトップ10に3選手が食い込む
●YMfg美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース(UCIアジアツアー1.2)
11月5日
山口県美祢市・秋吉台ジオパーク周辺
31.1km×4周回=124.4km
・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
11月5日
山口県美祢市・秋吉台ジオパーク周辺
31.1km×4周回=124.4km
・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
山口県で2日間にわたって開催されたUCI(国際自転車競技連合)公認の国際レース。
最終日はYMfg美祢・秋吉台カルスト国際ロードレースが行われ、5選手で挑んだKINAN Racing Teamはトマ・ルバが最終盤の優勝争いに加わって、最終的に3位フィニッシュ。
表彰台の頂点こそ逃したものの、持ち前の登坂力を生かして好レースを演じた。
また、宮崎泰史が7位、山本元喜が10位に入り、トップ10に3選手を送り込むことに成功。
トマと山本はそれぞれスプリント賞と山岳賞も獲得している。
最終日はYMfg美祢・秋吉台カルスト国際ロードレースが行われ、5選手で挑んだKINAN Racing Teamはトマ・ルバが最終盤の優勝争いに加わって、最終的に3位フィニッシュ。
表彰台の頂点こそ逃したものの、持ち前の登坂力を生かして好レースを演じた。
また、宮崎泰史が7位、山本元喜が10位に入り、トップ10に3選手を送り込むことに成功。
トマと山本はそれぞれスプリント賞と山岳賞も獲得している。
秋のレースとしてこの数年で定着した山口2連戦。
前日4日にはYMfg山口ながとクリテリウムで顔見せと脚試し。
KINANメンバーも攻めの走りを展開し、孫崎大樹を7位に送り込んでいる。
前日4日にはYMfg山口ながとクリテリウムで顔見せと脚試し。
KINANメンバーも攻めの走りを展開し、孫崎大樹を7位に送り込んでいる。
迎えた秋吉台でのロードレース。
いわば“本番”である一戦には、前日と同様に孫崎、山本、宮崎、トマ、新城雄大の5人がスタートラインにつく。
日本最大のカルスト台地を南北に貫くルートがとられ、それを含む31.1kmのコースを4周。
南北にそれぞれ周回ルートがあり、とりわけ南側の周回は通称“カルストベルグ”と呼ばれる最大勾配15%超の急坂区間を駆け上がる。
昨年までは国内シリーズ戦のコースとして使われてきたが、国際レース昇格に合わせてルートを延伸。
急坂を一度上ったのちにテクニカルな下りを経て、もう一度急坂区間へ。
最終周回はこれらをこなして頂上でフィニッシュに到達する。
KINAN Racing Teamはメンバーいずれもが秋吉台のコースを経験しており、戦い方を熟知している点に強みを持つ。実際に、それが生かされた形になった。
いわば“本番”である一戦には、前日と同様に孫崎、山本、宮崎、トマ、新城雄大の5人がスタートラインにつく。
日本最大のカルスト台地を南北に貫くルートがとられ、それを含む31.1kmのコースを4周。
南北にそれぞれ周回ルートがあり、とりわけ南側の周回は通称“カルストベルグ”と呼ばれる最大勾配15%超の急坂区間を駆け上がる。
昨年までは国内シリーズ戦のコースとして使われてきたが、国際レース昇格に合わせてルートを延伸。
急坂を一度上ったのちにテクニカルな下りを経て、もう一度急坂区間へ。
最終周回はこれらをこなして頂上でフィニッシュに到達する。
KINAN Racing Teamはメンバーいずれもが秋吉台のコースを経験しており、戦い方を熟知している点に強みを持つ。実際に、それが生かされた形になった。
秋芳洞からのパレードスタートを経て、カルストロードでリアルスタートが切られると、前を狙っての動きが多発。
KINANメンバーも孫崎や山本が前方が見える位置を確保し、レースの流れに合わせていく。
KINANメンバーも孫崎や山本が前方が見える位置を確保し、レースの流れに合わせていく。
逃げが決まるまでにさほど時間はかからず、いくつかの出入りの後にやってきた17.7km地点の中間スプリントポイントを狙う流れでプロトンが分断。
20人ほどが先行する形になって、山本が加わった。
20人ほどが先行する形になって、山本が加わった。
前にメンバーを送り込めなかったチームが盛んに追走姿勢を見せたメイン集団。
ここに待機した4人のKINANメンバーは次の展開に備える。
この間に山本らの先頭グループとメイン集団とは2分近いタイム差に。
2周目の終わりに設けられた山岳賞では、山本が労せずトップ通過。
先頭グループ内でも少しずつ登坂力の差が見られはじめる。
ここに待機した4人のKINANメンバーは次の展開に備える。
この間に山本らの先頭グループとメイン集団とは2分近いタイム差に。
2周目の終わりに設けられた山岳賞では、山本が労せずトップ通過。
先頭グループ内でも少しずつ登坂力の差が見られはじめる。
この頃にはメイン集団も慌ただしくなり、上りを利用して飛び出す選手も。
人数が急激に絞られて10人ほどが追走態勢へ。
KINAN勢ではトマと宮崎が残って、少しずつ先頭との差を縮めていった。
人数が急激に絞られて10人ほどが追走態勢へ。
KINAN勢ではトマと宮崎が残って、少しずつ先頭との差を縮めていった。
山本が入る先頭グループでも、3周目に入って人数が絞られて6人に。
この間に2回目の中間スプリントポイントに到達し、山本が再びトップ通過。
後ろのグループとは50秒前後のタイム差をキープしてきたが、周回後半の上りで後続がスピードアップ。
最終周回の鐘を聞くタイミングで山本らに追いついて、いよいよ優勝候補選手たちが一団で最後の1周を迎えた。
この間に2回目の中間スプリントポイントに到達し、山本が再びトップ通過。
後ろのグループとは50秒前後のタイム差をキープしてきたが、周回後半の上りで後続がスピードアップ。
最終周回の鐘を聞くタイミングで山本らに追いついて、いよいよ優勝候補選手たちが一団で最後の1周を迎えた。
先頭のメンバーが幾分シャッフルされたが、トマと宮崎が最前線に残ることに成功。
一度遅れた山本も先頭復帰して、数的優位な状況を作り出す。
フィニッシュまで22kmを切ったところでベンジャミン・ダイボール選手(ヴィクトワール広島)が仕掛けると、トマがすかさず反応。
追随した選手たちも含めると、先頭は6人。
宮崎と山本は他チームの選手の動きを抑える側に回って、前をトマに託す。
一度遅れた山本も先頭復帰して、数的優位な状況を作り出す。
フィニッシュまで22kmを切ったところでベンジャミン・ダイボール選手(ヴィクトワール広島)が仕掛けると、トマがすかさず反応。
追随した選手たちも含めると、先頭は6人。
宮崎と山本は他チームの選手の動きを抑える側に回って、前をトマに託す。
徐々にリードを拡大した先頭の6人。
この中から優勝者が出るのが決定的になる。そして、ついに迎える最後の急坂区間。
ダイボール選手、ベンジャミ・プラデス選手(JCL TEAM UKYO)が立て続けにアタックするが、トマは耐えて3人の優勝争いへ。
プラデス選手の下りでの攻めにも対応したトマは、フィニッシュ前250mで先頭へ。
チャンスに賭けてアタックしたトマだったが、プラデス選手、ダイボール選手のスピードが勝り、3位でのフィニッシュに。
優勝は逃したものの、しばしの調整期間を経て実質の復帰戦で表彰台を押さえる好走を見せた。
この中から優勝者が出るのが決定的になる。そして、ついに迎える最後の急坂区間。
ダイボール選手、ベンジャミ・プラデス選手(JCL TEAM UKYO)が立て続けにアタックするが、トマは耐えて3人の優勝争いへ。
プラデス選手の下りでの攻めにも対応したトマは、フィニッシュ前250mで先頭へ。
チャンスに賭けてアタックしたトマだったが、プラデス選手、ダイボール選手のスピードが勝り、3位でのフィニッシュに。
優勝は逃したものの、しばしの調整期間を経て実質の復帰戦で表彰台を押さえる好走を見せた。
トマのフィニッシュからしばらくして、第2グループで走り続けた宮崎が7位。
逃げを終えた後も粘った山本が10位。
UCIアジアツアー1.2クラスに設定される今大会では、10位までがポイント付与の対象となり、3選手合わせて33点を獲得。
UCI規定により、2024年シーズンのポイントとして換算される。
逃げを終えた後も粘った山本が10位。
UCIアジアツアー1.2クラスに設定される今大会では、10位までがポイント付与の対象となり、3選手合わせて33点を獲得。
UCI規定により、2024年シーズンのポイントとして換算される。
また、このレースでは山本がスプリント賞と山岳賞、トマも山岳賞を獲得。
リザルトにとどまらず、攻めの姿勢が各賞にも反映された形になった。
長く続くロードレースシーズンは、残すところあと1戦。
11月12日にツール・ド・おきなわ(UCIアジアツアー1.2)を走って、2023年シーズンのレース活動を終える。
最高の形でシーズンを締めくくるべく、わずかな日数で最終調整を急ぐ。
リザルトにとどまらず、攻めの姿勢が各賞にも反映された形になった。
長く続くロードレースシーズンは、残すところあと1戦。
11月12日にツール・ド・おきなわ(UCIアジアツアー1.2)を走って、2023年シーズンのレース活動を終える。
最高の形でシーズンを締めくくるべく、わずかな日数で最終調整を急ぐ。
YMfg美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース(124.4km)結果
1 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)3時間2分28秒
2 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+1秒
3 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+7秒
4 ネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)+15秒
5 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+23秒
6 石上優大(愛三工業レーシングチーム)+36秒
7 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分15秒
10 山本元喜(KINAN Racing Team)+3分38秒
DNF 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNF 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
1 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)3時間2分28秒
2 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+1秒
3 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+7秒
4 ネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)+15秒
5 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+23秒
6 石上優大(愛三工業レーシングチーム)+36秒
7 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分15秒
10 山本元喜(KINAN Racing Team)+3分38秒
DNF 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNF 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
●選手コメント
トマ・ルバ
「調子は良かったが、最後の上りにかけてはレース勘の乏しさが出てしまった。勝てなかったことは残念だが、ベストは尽くせた。今日のコンディションで見れば、プラデス選手とダイボール選手が私を上回っていた。
チームとしての戦い方は素晴らしかった。(山本)元喜が逃げに入ったことで、他チームが彼を追わないといけなくなった。みんなが消耗していく中で私たちは脚を残せて、レース後半に備えられた。それが今日の結果にもつながっていると感じている。
個人的にはツール・ド・熊野(6月)の後に体調を崩してしまい、回復まで時間がかかった。それでも、トレーニングを継続してきたことでどん底の状態からは抜け出せた。ようやく結果に表れて、とても満足している。
来週のツール・ド・おきなわにも出走を予定している。今からレースが楽しみ。200kmを超えるレースだからより一層難しくなるけど、きっと良い走りができると思う。」
トマ・ルバ
「調子は良かったが、最後の上りにかけてはレース勘の乏しさが出てしまった。勝てなかったことは残念だが、ベストは尽くせた。今日のコンディションで見れば、プラデス選手とダイボール選手が私を上回っていた。
チームとしての戦い方は素晴らしかった。(山本)元喜が逃げに入ったことで、他チームが彼を追わないといけなくなった。みんなが消耗していく中で私たちは脚を残せて、レース後半に備えられた。それが今日の結果にもつながっていると感じている。
個人的にはツール・ド・熊野(6月)の後に体調を崩してしまい、回復まで時間がかかった。それでも、トレーニングを継続してきたことでどん底の状態からは抜け出せた。ようやく結果に表れて、とても満足している。
来週のツール・ド・おきなわにも出走を予定している。今からレースが楽しみ。200kmを超えるレースだからより一層難しくなるけど、きっと良い走りができると思う。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU