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KINAN RACING

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全日本選手権ロードレース エリート レポート

全日本選手権ロードレース エリートは橋川丈の10位が最高
厳しいマークを破れずもチーム力の充実度は証明
●全日本選手権ロードレース
6月28日 男子エリート 12.0km×15周回=180.0km

・出場選手
山本元喜
橋川丈
草場啓吾
花田聖誠
宇賀隆貴
新城雄大
小石祐馬
2026年のロードレース日本チャンピオンを決める戦い、全日本選手権は6月28日に男子エリートカテゴリーが180kmで争われた。
7選手で挑んだKINAN Racing Teamはレース前半から主導権を握り、要所では草場啓吾や山本元喜が先頭を走る場面も。
混戦となった終盤でリードを奪えずも、最終的に橋川丈が勝負に絡んで10位でフィニッシュ。
終始厳しいマークに遭い、決定打を決められなかった中でも改めて戦力の充実度を証明。
この走りと悔しさをシーズン後半戦につなぐことを選手たちは誓っている。
前日27日から競技が始まっている今大会。同日に行われたアンダー23カテゴリーでは新宮颯太がチームの先陣を切ってレースへ。
落車によりリタイアに終わったものの、エリートカテゴリーで巻き返すことをチーム全体で意思統一した。
エリートカテゴリーは、名実ともに日本最高のライダーを決める戦い。
今回は三国川ダム(さぐりがわダム)をめぐる、1周12kmの周回コースを15周。180kmで覇権を争う。
各チームがベストメンバーをそろえて臨む中、KINAN Racing Teamはこの大会での優勝経験のある山本と草場に加えて、橋川、花田聖誠、宇賀隆貴、新城雄大、小石祐馬の7選手をそろえる。
1位の選手だけが1年間着用できる日本チャンピオンジャージをチームにもたらすべく、一丸となってトップを目指した。
前夜までの雨から一転、好天に恵まれて暑いくらいの環境でレースはスタート。
序盤に形成された3人の先頭グループは静観したKINANメンバー。7選手がまとまって集団前方を固めつつ、1分30秒程度のタイム差を維持して周回数を減らしていく。
KINAN勢が動き出したのは4周目。花田と宇賀が集団を率いてペースを上げていく。
早い段階でその差を1分まで縮めると、やがてシマノレーシングなど人数をそろえるチームが追走を本格化。
先行していたライダーたちを7周目までにキャッチすると、8周目からは草場が単独で先頭へ。
他チームが集団コントロールする流れを誘発し、消耗を誘う。
草場が9周目に集団へと戻ったのを機に全体が活性化。
11周目には6人が先行を試み、KINAN勢では山本と橋川がジョイン。
12周目に山本が再度ペースを上げると、集団はお見合い状態に。あっという間に1分以上のタイムギャップとなった。
逃げ切りの可能性にかけて飛ばす山本は、集団に対し1分30秒差までリードを広げる。
この間、追走を狙う動きを橋川や小石が食い止めながら、山本はトップを走り続ける。
しかし、残り3周を切ったあたりから、集団は追撃ムードに。山本のリードは徐々に縮小していき、14周目の上り区間で集団へと引き戻される。
この頃には精鋭メンバーが約15人に。KINAN勢では山本と橋川のほか、小石と新城も加わった。
この周回の後半に新城幸也選手(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)がアタックし単独先頭に。
さらに最終周回の鐘を聞いたところで留目夕陽選手(愛三工業レーシングチーム)が集団から飛び出し、上り区間で新城選手をパス。
その後ろでは橋川らが追走を試み、優勝をかけた勝負が最終局面を迎えた。
独走に持ち込んでタイムを広げる留目選手の一方で、橋川を含んだ追走グループはペースを上げきれず。
そのまま留目選手が逃げ切ってエリートカテゴリーの日本王者に輝いた。
それから約30秒、後続ライダーが2位争いのスプリント。橋川は10位でのフィニッシュとなったが、最後の最後まで追う姿勢を崩さなかった。
1枚のチャンピオンジャージをかけた戦いに敗れた悔しさが残るレースにも、最後は橋川の走りに賭けたチーム姿勢に各選手が手ごたえ。
「必ずシーズン後半につながる」と口をそろえ、今回の敗戦のリベンジと勝利量産を誓った。

2026年シーズンの前半戦が終わり、KINAN Racing Teamのレース活動はひと段落。
1月にUAEでシーズンインし、ここまでに国内外で9勝を挙げた。
後半戦も引き続きグローバルにレース活動を図りながらチームの底上げに努めていく。ひと夏越えたチームの戦いに楽しみが膨らむ。
全日本選手権ロードレース エリート(180.0km)結果
1 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)4時間33分55秒
2 金子宗平(群馬マンモスレーシング)+32秒
3 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)+34秒
4 孫崎大樹(ヴィクトワール広島)
5 谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン)
6 山本哲央(TEAM UKYO)
10 橋川丈(KINAN Racing Team)
17 新城雄大(KINAN Racing Team)+1分31秒
27 草場啓吾(KINAN Racing Team)+6分59秒
34 小石祐馬(KINAN Racing Team)+7分17秒
35 山本元喜(KINAN Racing Team)+7分18秒
57 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+16分31秒
DNF 花田聖誠(KINAN Racing Team)
●選手コメント
橋川丈
「レース前半はペースが緩かったので、後半にかけて上げていこうと思っていた。良いタイミングで(山本)元喜さんと僕が逃げに乗れて、さらには各チームのエース級の選手が加わったので行ける手ごたえがあった。結果的に集団に追いつかれてしまったけど、その後も留目選手と小石さんと僕に脚があるのは分かっていたので、自信を持って走り続けられていた。

留目選手がアタックしたときに自分はペースを維持しながら追う選択をしたけど、脚が残っていなくて追いつけなかった。勝負できないまま終わってしまったことがとても悔しい。改めて、全日本選手権という大きな1日で力を出すことの難しさを感じた。

今日はうまくいかなかったけど、後半戦で取り戻していきたい。チームとして僕に賭けてくれたことは自信になるし、みんなに感謝をしたい。このレースのために準備をしてくだったスタッフのみんなにもお礼を言いたいし、今後のモチベーションにもしていきたい。

僕としてはまだまだ上を目指しているので、ここで終わってしまうわけにはいかない。チームのみんなも目標に向かって前を向いているので、僕もみなさんの期待に応えていけるように良い走りを見せていきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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